いつの間にか今年も残りわずかになりました。2月頃から全世界的に多大なる影響を及ぼした新型コロナウイルスの勢いは、日本でもとどまるところを知らず…、いや、それどころかこれからがさらに本番とばかりに猛威を振るい続け、翻弄されるがままという感がある、2020年の“年の瀬”。
さて、最近の当日記年末の風物詩である、このひとのバースデーイベントであります。
はい、おかだおかね…、あ、いや、岡田茜さん。
本来のお誕生日(23日)が祝日ではなくなってしまった令和の時代のバースデーイベントは、これまでとは趣向を変えて、親交の深い演者の皆さんをお呼び立てしてのパーティー空間。“ワンマンライブ”自体はお誕生日当日に配信で執り行われたようですが、リアルのステージはとりあえずこういう位置付けになっています。
もっとも、茜さんの盛大なる“忘年会イベント”も、やはり常套句のように、新型コロナウイルスという脅威にはどうしても翻弄されてしまいます。そんな冷徹な事実を、開演前の点描からも垣間見ることができます…。
昨年の看板と比較すると…
背景はよく似ていますが、看板のデザインが変わっています。
…ということで、今年も場所としては“Yokohama O-Site”。しかし、この秋からは経営母体が変わって“mint hall”という名前で再出発。。。“O-Site”としての終了時にはどうなることかと思いましたが、とりあえず場所自体は辛くも残り、今年も無事執り行われることに。もう年末恒例のイベントですから、再出発後も“年末のあかねさん枠”は確保されていたようでした。すごーい!!(←最近の人気キャラの一角、コウペンちゃん風に…)
これまではところ狭しとポスターが貼ってあった通路は、再出発直後だからなのか、演者さんの寄せ書きスペースになっています。
そして、まさかの開始時刻繰り上げ
11時半開場…だったはずが、前日になって突如11時開場とのお達し。
いくら圧が強いあかねさんでも(←失礼をお許しください)印刷間違いなら初めに伝えているはずでは…といぶかしみながら想定よりも早起きしていくと…
この日(19日)は、夜の部には別の公演が…。その終演時間を「22時まで」に繰り上げてしまうと、否応なく“昼間のパーティー”にも影響が出てしまうという構図。とりあえず、4月から5月にかけてのように「緊急事態宣言」が出て、“中止”せざるをえない状況に至らなかっただけ、まだマシということなのかもしれません。
では、改めてこの日の演者さんです。
“おと日記”カテゴリーとしては野崎万葉(ひろは)さんがお初。もっとも、昨年の舞台でお姿は一度拝見していまして、この時は茜さんの保護者っぽい?役回りでしたねぇ…
(2019年5月5日@王子)
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ステージ上にはグランドピアノが1台。例年の“ワンマンライブ”スタイルとは雰囲気は様変わり。一方、客席のほうも定員の半分に絞っていますが、こちらのほうはわさわさとした感があり、極端に寂しい雰囲気ではありません。
これまで通りなところと、様変わりしたところを見比べつつ、まずは茜さんご本人と前田有加里さんとのユニット「Yukane」がオープニングアクトで登場してきます。お揃いの白いドレス…いや、もう少しスカートがふりふりだとバレエか何かの衣装かという雰囲気でのステージ。偶然なのか何なのかはともかく、当日記の茜さんの稿では、ほぼセットでYukaneバージョン、すなわち有加里さんとの共演がみられまして、やっぱりというか漫才っぽいやり取りが交わされていきます。やっぱり“年末のお祭り”、こうでなくちゃ…ね。
(以下、お写真は、アンコール部分を除いて終演後、または物販での頂き物からのものです)
本編おひとり目は、野崎万葉さん。
黄色がイメージカラーだそうでして、さきほどのYukaneのお二人の真っ白ドレスとの中間っぽい、ミルキーイエローのお衣装で登場。
茜さんから見ると“妹的な存在”…だそうですが、逆に万葉さんからみた茜さんの呼び名は「大御所」。
…素敵な妹さんですな^^
セットはこんな感じだったのですが、
童神(カバー)→happy birthday→一本道→ハッピーイエロー(5人で)→いのちのひかり(弾き語り)
プロフィール等々から垣間見えるキャピキャピ感とは全く異なる、魂のこもった「童神」からスタートすると、このお祭りには今までなかった(…と思われる)神秘的な空間に染まっていきます。沖縄ことばでの歌唱というのもあったのかもしれないけれど、それほどまでに実は力強い歌唱。なるほど、舞台で“茜さんの保護者”をされるだけのことはありますね^^。ピアノ弾き語りスタイルの「いのちのひかり」にも、そんな空気感がありました。
あ、お祭りですから、キャピキャピするときはそれはまた徹底しています。5人全員での「ハッピーイエロー」は、やはりこのステージが“お祭り”であることを示してくれています。いつものスタイルとは違うけれど、負けじと賑やか…。
#以下、各演者さんのセットで(5人で)とある曲は、
全員がステージにいる“お祭りタイム”です。
お二人目は小野亜里沙さん。サポートにギタリスト高田慶二さんをお迎えしてのステージです。
そういえば、このひとが“茜さんのバースデーパーティー”に演者さんとして出られるのは、初めてなような気がします。これまでのようにワンマンライブのスタイルで、共演の皆様の“任務”が茶々を入れるという構図だと、クリームをたっぷり塗ったパイをもって待機してるとか、プレゼントの包装用の箱が何重にもなってるとか、仕掛けをしていくのがお仕事?なのですが(笑)
ということで、ここでの亜里沙さん、日本酒好きという共通項を持ってのご登場。あらま意外なこと…という感もありますが、普段は和やかテイストの亜里沙さんのことですから、「亜里沙さん×和テイスト」も案外お似合いなのかもしれません。
亜里沙さんのセットはこちら。
その日がクリスマス(5人で)→冬の贈り物→うさぎぐも→ありがとうは奇跡の言葉
冬うた2曲のあとには、ことしのこのひとを象徴するうた2曲というところ。最後の「ありがとうは…」は今年を象徴というよりは代表曲という感がありますが、いずれにしても今年カミングアウトされた、過去のうつ病のことと重ね合わせると、印象深くなる作品です。
3人目は、繭おねえさま。
気配りいっぱいのおねえさま…なのですが、当日記では初登場時の経緯?から、茜さんとはセットでの“天然さんコンビ”としてお取り扱いをば…(笑)
まぁ、この公演の前週には、お二人での「スナック企画」ライブを執り行ったそうでして、やっぱりことしもこのお二人、定番のコンビですね。ちなみに“スナック”風にする理由のひとつには、「オジサン受けするお顔だから…」とかなんとか。あっけらかんとしたところも、お二人共通といったところでしょうか。
繭さんのセットはこんな感じ。
月→Mother→明日の夢(5人で)→あの日を忘れない
当日記の“おと”・“ぶたい”への出動回数が激減してしまった今年ですが、それ以上に深刻な影響を演者の皆さんはかぶっているわけで…。5人コラボの「明日の夢」以外は、それでもまだ演じる場があることへの感謝に根差した選曲。筆者のような勤め人のそれとはまた違った振り返りになりました。
4人目に、Yukaneの相方でもある前田有加里さん。Yukaneを立ち上げてからもう6年だそうでして、このひとのステージは先程のオープニングアクトの流れを汲んでか、賑やかに進んでいきます。
セットはこんな感じ。
バカンスアロハ→Happy Birthday to you→あじさい→前田製作所(5人で)
“たび”もほぼゼロという今年は、まさに歌の世界だけでも旅を…ということで「バカンスアロハ」。うっぷん晴らしというわけではないと思いますが、はじめから飛ばしています。
そして、“5人でのお祭り”になったことしは、有加里さんもいじられターゲットになっています。いわく「(茜さんの)旦那」呼ばわりだったりするわけでして。“雨女”伝説もあるそうで(筆者はあんまり遭遇してない気がしますが)、季節は真逆ですが「あじさい」も。これで雨降るかな~~なんて、やはり茜さんの相方…、いや“旦那さん”たる心意気がありますね^^
5人目。満を持して?茜さんのご登場。オープニングの白いお衣裳から一転して、赤いドレスにお色直し。華やかな中にもシックな雰囲気が漂います。
昨年とはスタイルが一変してしまった中でも、“いじり役”の用意は万端でございました。従えた2人のサポートミュージシャンは、ピアノの古賀弘史さんにパーカッションの阿部実さん。やっぱりこの組み合わせを崩すわけにはいかないことは、明白であります(笑)
そんな茜さん&2人のいじり役によるステージは、こちらの4曲。
明日のことは考えない→tututu→恋するマルガリータ→砂時計
ラストの「砂時計」以外は、アップチューンの曲が並んでいます。本編では2人のサポートミュージシャンにいじる暇はなし…といったところ。できる範囲で精いっぱいの盛り上げステージが続きます。
ようやく“普段通りのいじり空間?”に変わってきたのは、アンコールの呼び声がかかってから。
定番の客席乱入は無いながらも、「乾杯しよう!」での〆。5人そろってのステージですが、ここでいじられていくのが、“旦那”たる前田有加里さん。このひとだけ、入場曲がドリフのヒゲダンスなんですな…(笑)。もう茜さんをいじるのは定石だったと思われるところに、新たなターゲット出現といった感じでしょうか。これはコロナ禍ならではの工夫の賜物^^
まぁ、なんとか無事に執り行われた…という感はありますが、年末恒例のわいわいがやがやとした空間があったことに素直に感謝なのであります。来年はこの混とんとした状況が少しでも落ち着いてくれますように。
ありがとうございましたぁ。