"おと"の文化を灯す場所 … 岡田茜さん・繭さん・大森真理子さん・野坂ひかりさん@川崎7/26 | まるゆいのおと日記(ですよ)

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本業は天気屋の私、まるゆいの'行動記録'的なもの。もっとも、多いのはライブレポ♪、次に旅のはなし(でありたい...)。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
※コメントは承認制にしております。ご了承くださいませ。

ライブレポのはずなのに、筆者まるゆいの生業PCの話になって恐縮ですが、先日、筆者が仕様を作成したデータの社内リリースが行われました。まぁ、IT屋さん的にはありふれた日常の一つと言えるかもしれませんが、普段の業務がシステム開発そのもの”ではない”筆者には、開発物のリリース前チェックのお作法右差しというか、ツボの付け所に苦労するわけでして。
一言でいえば「ちゃんと説明しようね」。しかし、その”ちゃんと”を普段の業務とは少々異なる部門の方々に説明するとなると、とんでもなく大変なわけです笑い泣き


翻って、昨今の新型コロナウイルス問題。
感染者の数が増える中、とりあえず「Go to キャンペーン」とやらは予定通りスタート。。。
一方で、「やっぱり通勤は控えてテレワークにして!」という、4月~5月の緊急事態宣言期間中と同じようなことも言われていますパソコン
万が一発症したらその症状は大変で、回復してきても後遺症が残りやすいという、ウイルスそのものの脅威ガーン
そして、もっと面倒なのが、発症したとか感染したとかだけでなく、濃厚接触者だと通知が来たというレベルでも、”バッシングブー”の対象になってしまうという現実。ライブハウスや劇場といった、当日記のメインコンテンツの主たる舞台が、いまもってやり玉に挙がってしまうのは、やはり「クラスターを発生させてしまった炎」ことによるバッシングの影響があることは、残念ながら否めないところがあります。

そんなわけで、何を基準にどう怖がればよいのかが、いまだに多くの人が納得できるような説明ができていない現時点においては、相変わらず筆者の勤め先では「自覚ある行動を」という一言で、無言の圧力(ライブハウスなんかに行ってもしも感染病院したら、解ってるだろうな!!)がかかったままの状態が続き、一度は「半分くらいに…」減らしたはずのテレワークも、再び「できるだけオフィスには来ないバイバイ」という方向へ逆戻りしています。

#業務上の会食等が引き続き禁止になっています。。。禁止
 劇場はともかく、ライブハウスは、見方によっては
 音楽ライブ音符+会食生ビールのようでもありますし。


そんなわけで、”箱への参戦再開”は、もうしばらく見合わせが続くかなぁというのが正直なところ。
ごくごく例外として、10月2日の藤田麻衣子さん@東京国際フォーラムのツアーだけはチケットを予約しましたが、大きなホールで定員の半数以下(最も小規模のホールCとはいえ約1500席あるそうですから、機材エリアを考慮すると600人程度で売り止めでしょうか)という条件での開催。まぁ、満員電車に遭遇することを許容するならば、おそらくそれよりは密にはならないはず…、という感じかもしれません。


前置きがずいぶん長くなってしまいました…。
当日記の参戦再開第2回も、6月末の初回と同じ、川崎市は銀座街商店街がその場所であります。屋外(アーケード)なので、風通しは少なくとも問題はないはず。感染拡大が連日ニュースになる中、個人的には「やれるのかな?」という心配も少々するわけですが、とりあえずは6月半ばの再開以降、7月までは続行されてきています。

7月最後の日曜日、26日の演者さんはこちらの4組。野坂ひかりさんが当日記ではお初NEW。そのほかの方々も、おおむね半年弱~1年弱くらいのご無沙汰を経てきています。




日頃のご無沙汰をお詫びするには、もう少しやわらかな雰囲気で…としたいところですが、昨今の事情からすると、やはりこのようなちょっとものものしい見た目になるのは、やむを得ないところがあります。

(野坂ひかりさん演奏中のシーン)




引き続き、ステージ前には透明なスクリーンガーンが張られ、物販スペースもスクリーンで仕切られています。ただし、観覧エリアを区切るコーンの姿はなく、検温&消毒スペースも若干目立たないように配置されています。


実は天候不順じゃないかと思うくらいしつこい今年の梅雨。この日も日が差したと思ったら急にスコールのような雨が降ってくる傘といった不安定な空模様でしたが(天井が開閉式のアーケードのため、時折上から雨粒が落ちてきます…)、先に書いた少々ものものしいところに目をつぶるならば、夏らしい活力が感じられるパフォーマンスが展開されました。


まずは、ダジャレンジャーてへぺろこと大森真理子さん。




(以下、お写真はすべて物販時にご対応いただきました)

お子さんにもダジャレを教え込んでいるらしいですが(笑)、前回はというと昨秋の川口…。1年開いてはいなかったとはいうものの、ことしはこれが初回。もうあけおめというには時期が真っ逆さまですね。

(2019年10月14日@川口)
https://ameblo.jp/maruyui-otonikki/entry-12537810288.html

コロナウイルスの影響で、ステージは激減した代わりに、新譜の準備が想定以上に早く進んだそうで、今秋リリース予定の新譜からの曲がセットの中に入っていたりします。しかし、4か月ぶりの聴衆ありのステージということで、1まわし目の最初に入った「親愛なるあなたへ」と、この時期ならではの選曲と言える、2回し目最後の「空へと唄う歌」が、万感の想いとともにこの日の象徴だったような気がしますキラキラ。かたやお子さんのことを書いた歌。かたやこのひとのルーツと言える広島のことを想った歌。このような状況下でも、この人の真骨頂の片鱗を見る思いです。


2番手に繭お姉さま。4番手の岡田茜さんともども、この状況下では奇跡的な”ことし2回目”の参戦。フリーライブの場でも、もうすっかり弾き語りのお姿が板についています。




繭さんの夏らしい軽やかないでたちが頼もしくも見えたこの日。コロナウイルスとの折り合いの取り方を探りつつ開催されているこのステージの存在を目立たせんとするかのように、カバー曲も交えた2回し8曲の演奏は、やはりこの中では万能なお姉さまといった雰囲気があります。午後3時から5時にかけての2回し目では、このひとのときだけスコール傘傘という状況でしたが、まぁ、歓喜の雨ということにしておきましょう^^。


3番手には、お初の野坂ひかりさん。「切実系」だそうでして、そのセットは幾分激しめな唄が並ぶもの。




ご自分でそうおっしゃるだけあってか、アーティスト写真を拝見する限りにおいては、どことなくさばさばと厳しそうな表情のように見えます。が、実際のこのひとのいでたちは、実にやわらかな印象を持たせるものだったりします。ちょこっとマイクの都合もあったのかもですが、MCというか曲目紹介はすこーし控えめ。透明シート越しでもギャップ萌えというか、あっと言わせるものを感じ取れるステージだったようですキラキラ


4番手は岡田茜さん。サポートピアノに半ば”漫才コンビ口笛”としておなじみの古賀弘史さんを従えての2人編成です。
この組み合わせならば、最近では貴重な聴衆付きのステージとあって、「うた日和」から始まる曲の数々以外にも、まさしく漫才そのものといったボケとツッコミも期待するのですが、いかんせん”飛沫”が飛んでしまうシチュエーション(演奏中はさすがにマスクは外してます…)。やっぱりそういった芸人っぽいところは控えめだそうでしてガーン


そして、ほかの方もそうなのですが、物販スペースでの”おかねさん”もとい、あかねさんのお写真が、現下の状況を如実に表すものであるわけです。。。




手前には、CDとかDVDという名の円盤CDや、写真集という名の本本が、押し売り用?の武器として並んでいますが、普段ならもうひとかたまり存在するはずの、チケットという名の長方形の紙チケットの姿がありません。観客付きの箱ライブも、ごくごく例外を除いて、今はすべて”予約のみ・当日支払い”だけ。人数を絞り本名や連絡先も聞いておかねばならないであるとか、何より「万一の体調不良時に”お金の心配をせずに自粛してもらう”こと」が重要な状況が続くいま。筆者の環境では、まだしばらくは物理的にも箱への参戦はおあずけかなぁ…というのが少々寂しかったりします(みなさん、数か月先のステージがすぐに満員になりますし満)。


この稿をあげている8月になって、梅雨はようやく明けましたが、一方でますます”新型コロナウイルス対応の感染者数”が増加しています。厳しい状況が続きますが、こういった身近な文化の灯は灯り続けていますように…。

 

※ 8月2日一部訂正
野坂ひかりさんの部分の記述を一部訂正いたしました。
(「現実系」→「切実系」)