12年目のソロミュージカル … 藤田麻衣子さん オーケストラコンサート2017(4/1@錦糸町) | まるゆいのおと日記(ですよ)

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…を観ているようでしたキラキラ
一言でいえば、こんな感じになるでしょうか。


ずっと、一つの目標、マイルストーンとして、オーケストラをバックにしたステージを実現すると有言されてきた、藤田麻衣子さん。当日記筆者もたびたびそのステージには参戦しておりますが、ついに、その有言が現実のものとなる日がやってきました。



春とはいえ、空気はまだ冷たかった4月1日。しかし、このキリッとした空気感こそ、特別な日を象徴しているとも言えますね。

その大舞台、すみだトリフォニーホールの大ホールは、このような見上げるばかりの建物の中にあり、

 


本当にクラシック仕様の大空間が広がっています。



(この写真は、開演前)

舞台にそびえたつパイプオルガンこそ、出番はなかったものの、いわゆるポップスの部類に入る楽曲が、フル編成のオーケストラにのせて奏でられると、どのような感じになるのか。開演前の高揚感は、普段のそれとは格段に違います。数々の楽器が鎮座しているだけで、そのような雰囲気に圧倒されるわけですニコニコ

ロビーのお花も、やはり普段よりもいっぱい。



一般発売開始直後に完売となっただけあって、およそ1700の座席にぎっしりの聴衆。筆者は、ステージに向かって右側、1階席の中ほどに陣取っておりました。照明が落ち、聴衆みんなが息をのむと…

総勢50人前後という大所帯のオーケストラに、今回の音楽監督でもあるピアニスト、そして指揮者が静々と登場すると、ほどなく、主役の麻衣子さんがステージに入場してきます。おめかし…、いや、クラシカルなミュージカルというべきか。歩き方やお礼一つとっても、荘厳な空気感を反映していますキラキラ


このオーケストラアレンジに乗せて、非常に荘厳な雰囲気の下、1曲1曲が展開されていきます。筆者は、最初の「この白い雪と」→「涙が止まらないのは」→「ねぇ」あたりからすでに圧倒され気味。もちろん、これまでのコンサートや、CDでも聴いているはずの曲ですが、なんというか、1曲1曲のシチュエーションがとても鮮やかになっていますキラキラ。それが大空間いっぱいに響き渡るわけですから、圧倒されないわけがないのです。

そして、この雰囲気に一番浸っていらっしゃるのは、実は麻衣子さんご本人であることが、一段と高揚感を増していることもまた事実。大変にクラシカルなステージですので、途中でジャンプがあったり…のようなお時間は無し。ですが、そういったテンポアップのセットにするまでもなく、まぁそれはそれは楽しそうな表情が客席からでも感じ取れるわけです。聴いているほうも、終始高揚感が持続するわけでありますウインク

4曲目からは、「泣いても泣いても」→「あなたは幸せになる」→「手紙~愛するあなたへ~」と、しばらくはメッセージ性の強い曲に。
合間に入るMCで、一つ一つ雰囲気が切り替わり、これらのうたもまた、荘厳なオーケストラアレンジをバックに、朗々と歌い上げられていきます。力強くもあり、また繊細でもあり。このようなテーマの曲は、麻衣子さんご本人が歩んでこられた道を反映したものでもありますから、これもまた、一段と鮮やかに情景が伝わってきますウインク


7曲を50分ほどで歌い上げると、いったん休憩。
しかし、休憩には違いないのですが、クラシカルなこの日のステージは、合間の時間も上級仕様。葛飾北斎のゆかりの地だそうで、その名をいただいたカウンターバーが、この公演ではきちんと営業されています。

15分程度ですと、少々あわただしいのですが、ビュッフェスタイルで赤ワインをたしなみます…。筆者の高揚感も、一段と増してきます^^

 

 

 

この間に、麻衣子さんも幾分お色直し。後半は、ドレスの色合いが前半とは少し変わっています。

まずは「君が手を伸ばす先に」。後半の恋愛ものの曲は、このあと「運命の人」「高鳴る」と続きます。唄う麻衣子さんのお姿、そしてバックで鳴り響くオーケストラアレンジでのメロディーを組み合わせると、本当にミュージカルを観ているかのような感覚になります。

一方、まさにこの日のことを指したといえる「一つ言葉にすれば」も、セットの中に入っています。CDデビューから10年余りかかって…というのを長かったと思うかどうかはともかく、本当にそれを実行されてきた結果のこの舞台。いつものこの曲の演奏時よりも、一段とうたに説得力が宿ります。クラシカルな舞台とはいえ、この曲だけはコール&レスポンス付き。説得力を増したこの日のこの曲は、聴衆の声がホールの大きさに負けてしまうことはありませんでした。

本編の〆は「君よ進め」。この辺りになると、もう涙腺崩壊…というと、筆者はオジサンなのでちょいとオーバーですがアセアセ、これまで女心とか涙活とかのキーワードが目立ってきたこのひとの世界に、ひとつ大きなメッセージ性を加えることとなりました。この日のこの大舞台が、到達点であると同時に、次のステージへの出発点でもあることを。誰よりも麻衣子さんご本人が感じていらっしゃるわけですが、それがひしひしとダイレクトに聴衆にも伝わってくるわけです。

そういう感覚であったことは、終演後、スタンディングオベーションで迎える聴衆の姿が物語っているといえるでしょう。クラシカルなステージ上では、指揮者、ピアニスト、そしてコンサートマスターとの固い握手が交わされ、やり遂げた瞬間を見守ることになりましたニコニコ


当然のごとく加えられたアンコールでは、CDデビュー曲であった「恋に落ちて」、そして、未発表曲である「スポットライト」の2曲。前者はまさにこのひとの原点。そして、後者はこれまでとこれからの意気込みそのものを歌にしたもの。人となりをもう一度たどるものでありました。アンコールまで含めて、あっという間のミュージカル…という感じでしたね。


折しも年度初めのタイミングでもあったこの大舞台。さて、筆者も少し大きな目標を設定してみましょうか。
ありがとうございましたぁ爆  笑