全国行脚で引き寄せた、聴衆と夢 … 藤田麻衣子さん10周年ツアー千秋楽(11/6@東京・日本橋) | まるゆいのおと日記(ですよ)

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本業は天気屋の私、まるゆいの'行動記録'的なもの。もっとも、多いのはライブレポ♪、次に旅のはなし(でありたい...)。
どうぞごゆるりとお楽しみください。
※コメントは承認制にしております。ご了承くださいませ。

もうちょっと行っているかと思っていたら、今頃ことし2回目などと言っています…びっくり
あらまぁ、という感じもしますが…。

ということで、年始の弾き語りコンサート以来の藤田麻衣子さんであります。
この麻衣子さん、5年前に、今回と同様、全都道府県でライブをするというシリーズがあり、筆者も埼玉と、千秋楽の東京の回に立ち会ってきました。

(2011年10月22日@さいたま市宮原)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1788035787&owner_id=1875020

(2011年11月26日@亀戸)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1799373027&owner_id=1875020

が、今年のそれは、すべてが”箱”での開催である点が、まずもって当時からの広がりを感じます。県によっては、ほんとうにこじんまりとしたカフェのような所でのステージもあったみたいですが、それもまた麻衣子さんと聴衆との近さが感じられて、憧れる限りだったりします音符

なので、筆者も何度か雰囲気の異なる会場で聴けると良かったのですが、こともあろうに、日曜日開催だったはずの千葉県の回(柏市@7月)は、先行申し込みを失念し、結局は取れず…ショボーン。そんなわけで、このシリーズ初回の参戦が、いきなり千秋楽、11月6日の東京ということに^^;


さて、千秋楽たる東京の回の舞台は、日本橋三井ホール。





室町あたりに相当し、三越デパートの本店が至近距離という場所柄。このシリーズは弾き語りオンリーですが、バンドバージョンでも、かならず弦楽器の重奏が入るクラシカルなセットを旨とする麻衣子さんのことですから、こういった重厚な所での千秋楽は、確かにお似合いかもしれません。同じ三越デパートでも、閉店が決まった千葉はもちろんのこと、銀座のそれとも違う、重厚な造りと、一般庶民には想像しがたい客層に目を丸くしながら、会場に向かいましたキラキラ








基本は弾き語りの今回のシリーズですが、さすが千秋楽の東京の回とあって、ほかの会場に比べると大きめで、数百人規模での開催となるようです。その中で筆者が占めた席は、4列目のほぼ中央。あまりに近すぎることはないレベルで、しかしど真ん前に麻衣子さん。表情も手に取るように見えますから、絶好のポジションでありますチョキ

しばしのインターバルを、前物販などで気持ちを高める時間に使うと…、




夕方5時にいよいよ開演。
全曲キーボードと麻衣子さんの声だけという、大変シンプルな音で、まずは「金魚すくい」→「flower&butterfly」と2曲続けて。「金魚すくい」には、「…私をすくって
くれた」といったくだりがありますが、これは聴く方も同様で、よくこんな唄い手さんがいた!といったプレミアム感が、最初からわいてきます。

ご挨拶のあとは、「二人の彼」→「守りたい人」と、こんどはどっぷりと複雑な恋愛感情を描いた2曲に浸り、いちだんとステージの麻衣子さんと客席の聴衆との一体感が増してきます。

あ、先にバレちゃった(笑)ふうに進んだのが、「一つ言葉にすれば」。このうたも、また麻衣子さん自身のことを歌っているような、そんな曲。実際に、来春にはオーケストラをバックにしたコンサートの開催が決定グッ。これこそ、麻衣子さんが言い続けてきたことの一つ。10年という時間が長いのか短いのかはともかく、そこにしっかり到達すること自体が、すでにこの唄を体現しているわけでして。純粋に尊敬のまなざしで見ることになりますキラキラ

なかほどで小休止。ご本人のブログによれば、「●●県あるある!!」的なトークコーナーがお約束だったようですが、千秋楽の東京では、締めくくりの質問コーナーになっていました。今回のシリーズで手書きラブレターでデザインしたという、各地の名物缶バッヂの秘密?を暴露させたり、

(ちなみに、東京はこちら。ご本人曰く「東京タワー」だそうですが、筆者にはいまだにスカイツリーに見えます…口笛




オーケストラとのステージのつぎの夢は?だったりと、これも真剣そのもの。つぎの期待は、東京国際フォーラムAをいっぱいにすること、そしてかの紅白歌合戦…とのご発言。さぁ、現実になる日をこれからも楽しみにしたいものですウインク

その後も、どちらかというとゆったりと進んでいく印象。曲数というより、この日のための曲を、大切に歌い上げるというほうが正しいようです。最近の出世作のひとつ「手紙」、さらにインディーズでのデビュー曲「恋に落ちて」などと続き…

本編ラストは、最新曲の「君よ進め」。千秋楽は、次なるステージへの始まりでもあるわけで、半年余りかけたツアーの締めくくりは、恋愛ソングではなく、もうひとつの麻衣子さんといえる、応援ソングがセレクトされましたキラキラ

もちろん、ほんとうの締めくくりは、アンコールの中で…。「環状八号線」、そしてオーラスは「あなたは幸せになる」という、いつうるっときてもおかしくない状態で迎えますおねがい。コンサートでこの「あなたは…」が演奏されるときは、ふだんでもワンコーラスぶん、マイク無しのアカペラとなりますが、この日は、一度生音になったあとは、最後までマイク無し。”完走”の瞬間が、次への一歩のはじまりであることを、うたでも示してくれたのではないでしょうか。


そう、日本橋という、長い伝統のある街で、それを示してくれたはず。
ひとつの理想形が実現するまで、あと少し。
11年目の麻衣子さんが、その舞台に立つ日を、静かに期待しながら待とうと思います乙女のトキメキ