近年の状況からすれば、何らかの整理は必要なのでしょうが、「いずれは理解してもらえるはず」だから「いま、ねじ込んででも可決する」というのは、個人的には多分に違和感を覚えます。どう考えても、順序が逆。厳しいことを言えば、”日本から道徳と良識が消えた日”とすら感じられます。このやり方がまかり通るのであれば、強者のやりたい放題。いろんなところに悪影響が出ないか、心配になります 。
そんなわけで、えてしてそういったことを繊細に感じ取るひとほど、”不器用なほど愚直”であるわけで。今回登場の風見穏香(しずか)さんも、そんなおひとりかもしれません。8月に出た新譜「負けるもんかっ」のリリースイベントということで、柏まで足を運んできました。
当日記での穏香さんの初登場は、この日(9月21日)のちょうど1年前のこちら。
(2014年9月21日@四谷)
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ここでは、岡田茜さんが目立っていることになっていますが、穏香さん、いや、しーちゃんの勢いも負けていません 。
しかし、その後ブログやら新聞記事やらを拝見してますと、何やら筆者の昔々と似た境遇な部分もあったらしい…。そんな経験をプラスに変えていく唄…というのが、今回の新譜といったところです。
さて、柏であります。某大手レコード店のイベントスペースとはいうものの、駅前商業ビルのだいぶ端っこ…。ここでだいじょうぶかいな?と思うような場所にあるわけですが、果たして、スタート20分前くらいの状態は、ほんとうに心配になるくらい。しかし、やっているうちに人だかりが増えてきます 。
いったん舞台に立ちますと、そんなある種マイナスの境遇といったものは、どこ吹く風にしてしまう、穏香さん、いや、しーちゃんのステージ。このひとを見る限り、そういった昔の経験は、思いやりを持ちつつも、努めて明るい方向に向かわせる力を持っているようです。
今回の新譜を、わざとアンコールに持ってくるあたり(そうやって、聴衆のボルテージを上げる)もそうですし、今月半ばの洪水被害のエリアが地元というそのことも、ばねにしようとする(しかも、いやらしくはない)姿勢も、このステージでは、むしろいろどりでもあるのでした 。
この日は、ここを含めて2か所のハシゴということで、2組目の朝倉さやさんのステージまで拝見していきました。民謡リミックスなのですが、山形出身ということで、方言をむしろパワーに変えていくステージは、タイプは違うにしても、穏香さんに通じる所があったようです。これだから、丹念にみていく面白さがあるのですね。
筆者は、今週末はプチ旅行中のため、行けない…のではありますが、リリース記念ともいえるワンマンライブがきょう27日という穏香さん。はるかに盛況を祈りたいと思います 。