当日記にも、そのメンバーである高木ブーさんが、ウクレレシンガーとして登場されましたが、もともとはコミックバンドが発祥のドリフの5人組。もちろん、たらいが落ちてきたりするような、大仕掛けで体当たりのコミック演技が出色だったわけですが、しばしばその中にゲストも一緒に出演したり、コミック演技のあとには、大真面目な唄の時間(といっても、最後は茶化して終わるのですが(笑))があったりと、一体感がぎゅっと詰まった番組でした。
さて、当日記およそ1年ぶりの森本真伊子(以下、もりまい)さん。つけられたお題が「7時だよ!ゆかちゃんち全員集合!」であります。メンバーはこちらの方々。
これに、オープニングアクトとして、菊池その子さん、トトさんが加わる陣容ですが、いずれにしても、「8時だヨ…」は直接には見ていない世代の演者さんであります。”全員集合”そのものは、一般的にも使う言葉ですが、このようにお題をつけてきた方々。いかに料理してきたのでしょうか。
そんなわけで、いったん落ち着いていた暑さがぶり返した22日は土曜日に、ことし2回目の佐倉市は志津へ参戦であります。都内に比べると、どこかのどかな雰囲気。夏も後半のこの時期は、ちょうど聴衆がスタンバイするのが夕暮れ時ですから、終わりかけの夏休みを思い出させる光景であります。
直前にお仲間と合流し、早速場内に入りますと、奥に見える主催者のもりまいさんから、「さぁ、早く早く」の掛け声がかかります。景気づけに、菊池その子さん、続いてトトさんによる、ギター弾き語りのオープニングアクト。ステージ上ではなく、客席フロアでの、掛け声アクトであります。午後7時開演と案内されたこの公演では、まだ”全員集合”はしてませんからね。
まだ時間が少々ある…となると、もりまいさん自身も1曲2曲と間をつなぎ、7時を待ちます。
そして、迎えた午後7時。お題の通りに「7時だヨ!全員集合!!」の掛け声がかかり、本編がスタートします。幾分エンスト気味…でしたけれど(笑)。
1組目は一色(ヒトイロ)さん。あくまでギター弾き語りのアコースティックスタイルであり、麦わら帽子をかぶった飄々とした雰囲気が強い方ですが、この日ばかりは、様子がだいぶん違いましたねぇ。「全員集合!」の掛け声の直後に登場すると、この日もそうであった飄々としたルックスとは対照的に、熱いロックテイストでスタートダッシュをかけていきます。若干スペースあったかな?という入り具合ですが、ヒートアップするにはほどよい感じだったかも。
と、猛烈なダッシュのあとは、どことなく”もりまいさんの兄貴分”という空気感も漂います。音楽というピュアなつながりに支えられたこの日のステージ。inのヒートアップ感とは対照的に、outは「これからもよろしくね」と、対照的なやわらかさで締めていかれました。
2組目は、4人組のバンドさんである、forth nare! 当日記ではお初になります。男子4人組ですから、場内は再びヒートアップしていきます。必ずしも”全員がイケメンさん”ではなさそうな雰囲気も若干あるのですが(←失礼しました…)、ひとたび音の世界に引き込めば、バンド編成だけあって、一段とグルーブ感が増します。演者さんに男子がいるということは、聴衆のほうに、女子も少なからずいるわけで、高揚感も増したお時間^^。
”メインゲスト”たる、葉月ゆかさんは3番手。もりまいさん以上にご無沙汰だったのが、この方であります。前回は、改名前の「ゆか」さん時代…。
(2013年9月13日@佐倉「つきひ」)
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再び、弾き語りスタイルになりますので、先ほどとは打って変わっての”静”の雰囲気です。
約2年、間が空いてしまったわけですが、この日の衣装もそうさせていたのでしょう。もともとすらっと綺麗な方ですが、大人の落ち着きを兼ね備えるようになり、魅せるステージに進化していました。前回のときにもあった「レシートのうた」や「優暮れ」も、一段とこのひとを穏やかにみせてくれる曲になっていました。
さて、”メインゲスト”たるゆえんは、この日の4組の演者さんのLINEのグループ名が「ゆかちゃん家」であったことだとか。もっとも、ネット上だけでなく、リアルにも”ゆかちゃん家”がおもてなしのステージであったわけで。以前、「お友達はそれほど多くは…」などと語っていたのとは裏腹に(いや、本当は裏腹に…なんかではありませんね)、実に誠実なステージを展開されていったのであります。ゆかちゃん家…でなければならない、そんな感じだったわけです。
そうして、ホスト役のもりまいさんが、満を持して登場。これまでのピアノ・キーボード弾き語りではなく、当日記ではお初となる、”3 Peace”のバンドスタイルでのステージです。
3番手・葉月ゆかさんの”静”なる雰囲気から、再び一変。バンドスタイルであることを差し引いても、筆者が観た範囲では、これまでのもりまいさんでは一番の激しさといえるでしょう。もっとも、最近の情熱的なステージというところでは、つながっているわけでして、「始発」など、もともと弾き語りからスタートした曲も、より情熱的にアレンジされています。
そして、主催者としてのコメント。激しいだけでなく、一寸焦り気味にしゃべる(笑)光景が、逆に微笑ましかったりします。”もりまいさん”という略称の響きがなんとなく可愛らしく聴こえるのも、さもありなんでしょうか。
この日、ご自身を”不器用な生き方”と称した方がいらっしゃいました。当おと日記を手がけるまでの筆者であれば、ひょっとしたら一蹴していたかもしれません。しかし、筆者自身も、いろいろなことを経てきたいまは、それが大変共感できることになっています。誠実さがよく感じられる”ゆかちゃん家”なのでした。
さて、筆者まるゆいも、もうちょいマイペースで生きていきますかな。
ありがとうございましたぁ。