一足早い、春のぬくもり … ツヅリ・ヅクリさん@渋谷(「キミ待ち坂」レコ発ワンマン 2月7日) | まるゆいのおと日記(ですよ)

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本業は天気屋の私、まるゆいの'行動記録'的なもの。もっとも、多いのはライブレポ♪、次に旅のはなし(でありたい...)。
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※コメントは承認制にしております。ご了承くださいませ。

もう2月。「立春」も過ぎましたから、とりあえず、冬はそろそろ後半といったところ。
当日記筆者の本業でも、まだ寒くても、微妙に表現を変えていく頃であります。といっても、まだ寒い日は寒い…んですけれど

しかし、この日、7日のこちら、渋谷duoの中は、一足早く本格的な春 が訪れたようです。
ということで、前回もワンマン参戦記だったような気がしますが、こちらのお二方のレコ発ワンマンにお邪魔してきました。 

 


ヴォーカル&キーボードの「ムムさん」こと菅井宏美さんと、パーカッションの「てんさん」こと金山典世さんのデュオ、ツヅリ・ヅクリのワンマンであります。

筆者の前回の参戦は、昨年5月。その際も結構たくさんのひとが詰めかけていましたが、今回は、さらにそれを上回っています。開場直前に到着すると、なんと長蛇の列ができています 。かつ、その中には、親子連れや少々年齢が上?といった方々も散見されます。聴衆の層が幅広くなるという、良い流れができているようです  。
果たして、長蛇の列の途中に並んだ筆者は、後方の中央部分に陣取ることに。とりあえず、柱に邪魔されない場所は確保…であります


サポート陣を入れると、この日は6人編成でのステージ。直前に、ひつじ のかぶりものをしたムムさんが登場し、「本日の注意事項」をば…。もうちょっとウケてくれても …とは、のちほどのご本人の弁だったようで。もともと、ルックスのお綺麗な方ですが、その方が一層かわいらしく出てきますので、ウケるより、まずはそっちに見とれる…といったところでしょうか 。本編も、学校よろしく「一同、礼 」で始まります。


まずは、旧譜の中の定番曲といえる「タンポポ」と、歌ってみた系の代表といえる「カントリーロード」(映画「耳をすませば」の日本語版のほう)からスタート。サポートを加えて重厚な音の中、さっそくムムさんのヴォーカルと、てんさんのカホンを中心としたパーカッションが冴えわたります


今回の副題は「音楽の海と、ぬくもりと」。セットが進むにつれて、次第に深い海の中へ…ということだそうで。そんなわけで、前半は、どちらかというと"浅いところで温もりを"といった空気感です。しばらくはキーボードを立ち弾き状態だったムムさんが、6曲目の「あなたがいるから」でハンドマイクスタイルに。ポップロックといった雰囲気が、ここでふっと和らいでいきます。
普段なら、締め曲であることも多い、アップテンポの「こころぐらり」は、今回は前半のうちに登場。かつ、お二人だけで演奏というスタイル。最初期の曲でもありますので、原点に戻ったかのような光景も見ることができました


しばしの休憩をはさんで後半に入ると、前半に比べると、曲ごとの起伏が幾分大きくなった感があります。徐々に海の深いところへ、というコンセプトの中、はじめは「僕らの道」のように、ポップなものもありますが、中ほどに3曲並んだ「予感」「君の声が聞こえているよ」「渡り」は、いまは逢えないひとのことを書いたうたへ変化 。しかし、そのテーマに対して、「予感」と「君の声…」は、意外なほどのアップテンポで迫っていきます 。静かに思い出すというより、かき乱される想いとして表現されているようです。この意外性も、おふたりらしいところかもしれません。本編は、このあとも意外なほどキャッチーだったり、逆に静かだったりを繰り返しつつ、"音楽の海を泳ぐ"感じで締められていきました


さて、キャッチーといえば、アンコールではムムさんとてんさんが入れ替わり、てんさんのヴォーカルによる"ボンドのうた"…。接着剤フェチ という設定で、てんさんが声を張り上げるのですが、事前配布の「お手元の資料」では、すでに"すべり気味になりそう"な細工がしてあります(笑)。果たして、いくぶんすべりつつ?ハイテンションに終了^^。あ、アンコールは、それだけではありませんでしたので、念のため^^;。


そんなわけで、春の訪れを告げるかのような、あたたかな空間になった2時間半でありました。熱気…というのではなく(あ、盛況ではあったんですよ)、あたたかな空間。そう言い表すのが、この日の収穫だったかと^^
ありがとうございましたぁ