しかも、初出時からパワーアップしても、結構その発祥での雰囲気を大事にされている感があります。奥華子さんのマラソンサイン会(最近はさすがに握手会になりましたが…)、藤田麻衣子さんの無料武道館ライブ等々、ずいぶん思い切った展開がままあります。
そういう意味では、今回の宮崎奈穂子さんも、やはり随分思い切ったことをされていて、昨秋、新聞をも賑わせた、「路上で応援者を集めて、武道館ライブを実現させた」という方であります。当日記でも、奈穂子さんの路上の日記を上げたことがありますが、初登場は、こちらのご自身の企画ライブ…
(2010年5月11日@渋谷 リンク先は、mixi日記です。)
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ということで、初出が路上ではなく、箱というのは、このひとの場合はかなりレアな部類のリスナーかもしれません。
で、当日記では、この2010年からしばらくブランクが空いていまして、昨秋の武道館には、筆者は参戦していません。が、ほぼ1年たったこの時期に、それをトレースし、さらにはこの1年の「歌こよみ365」という、これもまた思い切った取り組みの披露会…という形で、ホールライブをされるということで、今回、初参戦してまいりました。
この日の舞台は、さすがに武道館…ではありませんが、1000人規模のshibuya-AX。
このひとのように、やはりやわらかな雰囲気が満載ですと、規模的には、このくらいのほうが雰囲気は出るかもしれません。この1年の「歌こよみ…」で、様々な方とコラボレーションされているようで、とにかくお祝いのお花の数が多いこと。こんな方からもきてましたねぇ。
着席レイアウトの1階がほぼ埋まったころ(一般販売は、1階だけのようでした)、「路上が発祥」の奈穂子さん、路上ライブに出かけるいでたちにて舞台に登場します。ステージ上には、街の看板がたくさん置かれ、片隅には自動販売機。その自動販売機の前に機材を広げ、お水を買ってから歌い始める…。路上ライブと同じ手順にて、この日のステージがスタートします。
しばし、路上スタイル唄った後は、ステージ中央に赴き、ここからは本格的なバンド編成に変わります。
ちなみに、本編というか、前半は、昨年の武道館でのライブを、セットリスト、ステージともに忠実に再現したものだそうでして、じつは、配られたフライヤーも、当時のままのパンフレットの複製版です。確かに、舞台の大きさこそ違いますが、やはり、このひとらしいやわらかさと周りへの細やかな感謝の雰囲気が、そこここに感じられるものでした。中には激しめの曲もありますが、全体的には聴いてほっとするものが多い、そんな印象です。
さて、アンコールという名の後半戦で、武道館その後…という形に。こちらは「歌こよみ…」の中からの選曲。テーマも、企業の方であったり、路上のリスナーさん、温泉旅館、農協等々、実に様々なところから題材を得ています。そこに、ご自身の路上の経験がピリリと効いているわけで、それぞれのうたに込められたメッセージがストレートに感じられるものになっていました。
そして、「路上が発祥」らしいこのステージ、終演後になんとサイン会。私も、「歌こよみ…」の最新版を購入してご挨拶してきました。これも結構長い列。ホールライブでは珍しい光景でした。このひとらしい一面は、ここにも出ていたのでしょう。
初心も大事にしながら、少しずつ進化していくさまを、3年のブランクがありながらも実感するステージとなりました。このひとらしいふんわり感、これからも、ときには癒されたいなと思ったりするのでした。
ありがとうございましたぁ