日中でも、近くのマンションに当たっている日の光が、夏とは違って、なんとなく夕方のようにオレンジっぽい…。やわらかな晩秋の日差しです。
さ、そんなやわらかな、しかしゴージャスな雰囲気を持つ、こちらの唄い手さんの企画ライブということで、先週17日の日曜日、阿佐ヶ谷まで出動してまいりました。東西方向に一直線。久しぶりに、このように紙の切符を購入…。
東西線経由にするだけで、往復500円以上は浮きますので、結構な差ですね
はい、ちょっと脇道にそれました。お目当てはこちら、4か月半ぶりの百色シネマさん。ボーカル千宵子さんとギター隆之さんのデュオが基本編成ですが、企画とあって、この日は5人編成のバンドでありました。
そして、この看板のとおり、共演者さんも、ハイクオリティな皆様。お互いにリスペクトしあっているのもうなづける方々であります。したがって、初めからぎゅう詰めの場内。次第に前へ詰められ、最前列の最も左側に押し込まれる形に(笑)。お題は極めて穏やかですが、大盛況で、始まる前にすでに熱気…といったところです。
ということで、定刻を若干過ぎて、まずはO.A.として、清百世(せい・ももよ)さんの登場。当日記では、前回は同じく百色シネマさんの企画で、「ロマン喫茶」のボーカルさんとして取り上げておりましたが、その直後に活動休止…だそうでして、ソロスタイルに装いを改めての登場であります。清楚、かつ荘厳な雰囲気を感じさせる佇まいがそのままなのが何より。私も、休止の報に接したときは、だいぶびっくりしたものですが、着々と新たな足場を固めつつあるようです。千宵子さんとのツインボーカルにて、それぞれの持ち歌とカバーの計3曲。O.A.から、サポートにはのちほど出番となる小林未季さんも入り、はじめからお祭り状態であります。
ということで、ただいま地固め中の清百世さんです。
本編トップは、当日記ではお初のmelu:(める)のお二人。本来は3人編成だそうですが、この日はギター&ボーカルのシンプルなスタイルであります。スタートがかなり大賑わいで始まったせいか、1番手が多少静かめなのも、また味があります。どことなく、夜の空間をさまようといった雰囲気のするステージ。もちろん、中身は大いに考えているはずですが、気ままに進む感じがしましたねぇ。ただものではないようです。
(すこし早めにお帰りでして、こちらはお写真なしです…)
続いて、こちらも当日記初登場の、橋爪ももさん。ギター一本での弾き語りステージであります。見た目は可愛らしく、ふわふわ。お衣裳もモコモコ系と、いっそうのふわふわ感を感じさせます。が、ギャップがすごかった^^。うたは、最後の「今は猫」を除くと、結構アグレッシブ。合間のおしゃべりもマシンガントーク。と、目が引き寄せられているうちに、「きょうの衣装、寝間着で暑いんだわ…」。え言わなきゃ分かんないのに(笑)。と、まぁ、どことなくミステリアスな方でありました。いや、このミステリアスさが面白いのかもしれませんね。
そんなわけで、いちおう、コレは寝間着といってるお衣裳の橋爪ももさんです。
3番手に、小林未季さんの登場であります。グランドピアノでの盤石の弾き語りスタイル。前回は、この日と逆に、未季さん企画に百色シネマのお二人が出演されたときにおじゃましておりました。
(2012年12月22日@原宿 リンク先はmixi日記です。)
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新譜を全国リリースされたばかりという、いわばお祝いムードの今月。1年弱が経過して、新譜・旧譜を織り交ぜつつのステージは、やはり以前よりも深みが増しておりました。ふわふわ感はそのままに。そして、決して派手ではないけれど、聴いているといつの間にか引き込まれてしまう力が、そこにはありました。ふっと思い出したときに、そばにあるという感覚でしょうか。
ということで、新譜を手にされた未季さんです。来月には新宿のタワレコでインストアもあるそうです。
そして、最後を飾るは、ホスト役の百色シネマのお二人…じゃなくて、この日は5人編成。2人だけのアコースティック編成のときでもそうですが、とにかく一つのショータイムとして出来上がっているのがこのひとのステージ。私も一昨年はじめてお見かけした時に衝撃を受けましたが、唄い手さんの間でも、そうしたひとが多いらしい…。それが、5人編成と、一層のパワーを持ってやってくるわけです。はじめは少しスローな「水無月お花」など、しっとりとスタート。しかし、この時間から、もう雰囲気のあるショーなわけです。新曲「カリソメ」、そして定番の締め曲「MAY」とくるころには、たいへんにテンションも上がっておりました。情熱的な千宵子さんと、ず~っとクールな隆之さん、なんとなく千宵子さんいじりにかかるサポートメンバーと、コントラストも見どころでした。
はい、ホスト役+なんとなくいじられ役?の千宵子さんです。お疲れさまなのであります。
まあ、ゴージャスにつきる、ちょっと早めの忘年会といったこの一夜。やはりというか、全体を通しても、圧巻のクオリティでありました。この百色一夜シリーズ、次回にも期待が持てますね。
皆様、ありがとうございましたぁ。