政治家にも愛される永田町のカレー事情 | スパイシー丸山「カレーなる365日」Powered by Ameba

政治家にも愛される永田町のカレー事情

 

永田町のカレー事情が詳しく書かれた興味深い記事を発見。

 

資料用としてブログアップしてみまーーす!!

 

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政治家にも愛される永田町のカレー事情内幕

FNN PRIME 2020年1月22日

 

 

安倍首相と与党幹部は月に一度の「カレー会議」

 

首相官邸では約1か月に1度、政府と自民党と公明党の幹部が一堂に会し、今後の政権運営などに関して意見を交わす「政府与党連絡会議」が開かれています。この会議は安倍首相が政権運営の方針を示したり、公明党の山口代表が政府に注文をつけることもある重要な会議で、記者も注視しています。

 

 

会議は正午から行われていますが、記者やカメラが入室し取材できるのは少し時間が経った、12時10分を過ぎたころからです。取材許可の合図として外開きの扉が開いた瞬間、記者たちは会議室になだれ込むのですが、それと同時に何とも食欲を刺激される匂いに包まれます。その正体がカレーなのです。

実は、この連絡会議は政府与党幹部の昼食会の意味も兼ねていて、出席者はカメラ取材の前にカレーを食べているのです。政府関係者によると、「総理より遅く食べ終わるわけにはいかないから、みなさん、部屋に入ったらすぐに、かき込むようにカレーを食べていますよ」とのこと。政府与党のそうそうたる幹部が集まっているにも関わらず、スプーンと皿がぶつかる音だけが室内に響いていることもあるんだとか。首相ら政府与党幹部は、同じ釜のカレーを食しつつ、その残り香の中で、今後の重要政策などのすり合わせを行っているのです。

なぜカレーがふるまわれるのか

このカレーは首相官邸の食堂で作られています。その食堂は私たち官邸に詰めている記者や職員も利用しており、カレーのほかにもうどん、そば、かつ丼など、バラエティーに富んだメニューが並び、選択肢も多いのですが、なぜ重要な会議で振る舞われるのが、カレーなのでしょうか。

関係者に聞くと、「量の調整が容易だから」という実務的な理由からだということです。つまりこのような会議の場合、事前に出席者の人数を確定することが難しく、定食などよりも人数変更への対応が利くからだいうのが「カレー会議」の真相のようです。

ちなみに、この会議でふるまわれるカレーは、私たち記者や官邸の職員が食堂で食べている普段のカレーとは具材もレシピも全く違うとのこと。どちらのカレーも食べたことのある政府関係者に聞いたところ「普段の官邸のカレーよりもコクがあるような濃い味でおいしいですよ」といいますが、会議の予習などのため、味わって食べている暇はあまりないとのことでした。

政治家に好まれる永田町のカレー事情

そして一般の国会議員たちにとっても、委員会や会議などに追われる中で、カレーはサクッと時間をかけずにお腹を満たせるということもあり人気が高く、国会内の各食堂で重宝されています。そのカレーのいくつかについて、筆者が自身の財布を使ってのランチを兼ねて取材した味とこだわり、そして政治家のエピソードを紹介します。

国会内「衆議院議員食堂」のカレー

まずは国会議事堂の衆議院側にある「議員食堂」です。白を基調とした壁面にはレトロなシャンデリア風のライトが下げられており、広さはイメージでいうと25mプール4レーンほど。長方形のテーブルエリアとラウンドテーブルエリアに分かれており、「議員食堂」というものの、国会内に出入りできる秘書・官僚・国会職員・記者らも普通に利用可能です。

 

 

こちらではビーフカレーとカツカレーの2種類をそろえています。ライスとルーは別々で提供され、お店の方によると、政治家からはどちらのメニューも人気が高いそうです。今回注文したのはビーフカレー。カレーポットに入った茶褐色のルーには、カドのとれた3cm角程のビーフがゴロっと入っています。

 

 

トロっとしたルーを白米にかけていただくと、スパイスの香りが鼻を抜けると同時に中辛よりは辛口に近い深みのある味わいが口に広がります。外の工場で作ったルーを運んでくるのではなく、野菜を切るところから国会内の調理場で一から作っているのだそうです。

国会内の食堂には壁際にスピーカーがしつらえてあり、「●●時から▲▲委員会が開かれます。出席の議員は××会議室までお越しください」と時間になると呼び出しアナウンスが流れます。特に国会期間中は、委員会の合間に食堂に飛び込んできてカレーを一皿注文し、ペロッと平らげてアナウンスと同時に次の委員会に向かう政治家の姿も多くみられるということで、時間がないときのカレー頼りになっているようです。

国会内「参議院議員食堂」のカレーには「若返りのオイル」が…

衆院側に食堂があれば、当然参院側にも議員食堂があります。衆院食堂と左右対称の位置にあり、広さも衆院側と同じほどですが、こちらは薄い緑を基調とした装飾となっています。

 

 

参院のカレーは710円と衆院側より少しお安く、国会上カレー(生卵付き・960円)を選ぶこともできます。漆黒のペースト状とも言えそうな質感のドロっとしたルーには、13種の野菜の形がなくなるくらいに煮込まれているとのこと。プルプルとしたビーフを口に運ぶと、舌の上で繊維がほどけていくような柔らかさでした。

 

 

そして参院議員食堂のカレーには1つの大きな特徴がありました。それはカレーとともに提供された、上記写真の左奥に写る琥珀色の液体。「アホエンオイル」と呼ばれるものです。ニンニクをオリーブオイルで、低温でじっくりと煮たもので、カレーにかけて食べるのだそうです。アンチエイジング効果やコレステロール値の正常化、そして血圧低下の効果もあり、痛風への効能も期待できる優れものとのポップが添えられていて、健康や若さを気にする国会議員への配慮が見て取れます。

そして衆院食堂と参院食堂、値段も味も異なる理由は、運営会社の違いがあるからとのことで、それぞれのレシピはお互いに企業秘密で共有されてはいないということでした。

多くの政治家に長年愛される 本格インドカレー喫茶「あかね」

最後に紹介するのは、国会議事堂の本館の横、衆議院分館の中にたたずむ「喫茶あかね」。政治家や議員秘書にも有名なカレー店で、30年以上に渡り永田町で愛されているお店です。もともとはこだわりのコーヒーなどを提供する喫茶店だったそうですが、来店した政治家や官僚がたばこをくわえながら長居するようになり、20年ほど前からカレーを提供し始めたのだとのこと。

 

 

店内は“喫茶”の名のごとく、革張りのソファーにローテーブルがしつらえられ、部屋の一角には小型のテレビがあり、いつでもニュースをチェックできるようになっています。

お店の一番人気は『マトンカレー』。注文すると、「マトンね!大盛り?」と店主の“おかあさん“の声が。店に長く通う政治家はみな”おかあさん“と呼ぶそうで、年齢は“不詳”としつつも「おばあちゃんって呼ぶのはうちの孫だけだからねっ!ってみんなに言ってるのよ~」と教えてくれました。

 

 

その昔、麹町にあった『喫茶あかね』の本店はインドカレーを提供していたのだそう。そのレシピを踏襲しているマトンカレーはターメリックやクローブ、クミンのほか、フェンネルやカエンペッパーなど、十数種類のスパイスがピリッと効いた本格派。スプーンですくうと、抵抗による重たさをかすかに感じる程度にトロっと濃いルーの中に、存在感のあるマトン肉が入っていて、歯茎で噛み切れそうなくらい柔らかく煮込まれています。

 

 

ほかにも「チキンカレー」や「野菜カレー」など豊富に種類をそろえていて、そのバラエティーにより、それぞれの政治家の好みに応えているということでした。例えば来店した際、「朝食に野菜を採れていないんだ」と聞いたら「野菜カレー」をお勧めするし、毎回「チキンカレー」しか頼まない政治家もいる。また好みの辛さもそれぞれなので、いくつかのレベルに分けて提供しているのだと教えてくれました。

そしてこの店は、ときおり政治家同士が打ち合わせをしていることもあるなど、隠れた政治の舞台としての役割を果たしています。“おかあさん“は「中には辛いものが苦手なので、お店に来ても「ラッシー」しか頼まない政治家もいるのよ」と笑い話を聞かせてくれましたが、「今まで通っていた議員の方が大臣になると、時間が許さずなかなかお店に来られなくなる。それはさみしいけれど、応援しているんです」とも教えてくれました。

この他にも自民党本部の食堂のカレーが、党内の会議や派閥の総会で出され、結束の象徴になっているなど、カレーは永田町で大きな役割を果たしています。開幕した通常国会はまだまだ序盤戦です。政治家たちには、時にカレーでサクッと空腹を満たしつつ、スパイスのようにピリッとした本格的議論を期待したいところです。

(フジテレビ政治部 総理番記者 亀岡晃伸)

 

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