2019韓国・釜山旅、最終回です
前作では、梵魚寺と影島大橋の2ヵ所に絞っておおくりしました。
その分今作で詰め込みますがw、ラストスパートします。早速スタートです^
↑前作でも載せた写真ですが、繁華街・南浦と向かい合う影島とを結ぶ、影島大橋のたもとです
その開閉の様子は前作でご覧頂きましたが、今作ではその、影島へ渡ってみたいと思います
橋を渡り、バスで影島へ入ります
面積約14㎢(※伊豆七島の神津島より少し小さい位)ですが、この小さな島に人口約13万人住んでいて、影島だけで釜山市の1つの区となっています
韓国の文在寅大統領(※2019当時)は、小学校~高校時代、この影島に居住していたそうです。
島の南端にあるバスターミナル、終点まで乗りました。
ここに、影島で一番の景勝地があります
バスターミナルのすぐ南側はロータリー、道路はここまでです。
そこからは大きな公園の区域です。
その名は~
太宗台(テヂョンデ)といいます
影島の南端に位置する太宗台、広大な緑地が広がっています
入口の観光案内所にあった↑注意事項の看板。
釜山市、大抵の名所には韓英日中4カ国語の案内があって助かります。4時から24時まで立入できるとの事ですが、海岸べりだけはそれより開放時間が少し短く、その理由は、"軍作戦上立入禁止"
こういう表示が"やっぱり外国だなぁ"と思う一瞬です。
広い園内、歩いて廻る事も出来ますが、↑"タヌビ"と呼ばれるパークトレインも走っています
南端に灯台があるという事で、とりあえず歩いてみる事にしましたが・
とにかく広い!タヌビに乗りゃよかったw
しかし、歩いてこそ発見できる所もあります。
↑は山中で見つけた、朝鮮戦争時この影島でも激戦が繰り広げられた際、この地に散った『影島遊撃隊』の兵士を慰霊する碑です。
シリーズ初回の甘川文化村のところでも書きましたが、朝鮮戦争では南北の軍が一進一退を繰り返し、南(韓国)側の国連軍が一時期劣勢となった時、この釜山周辺"だけ"にまで追い込まれました。
まさに絶体絶命のピンチに、この釜山南端の影島で、最後まで守戦したのが影島遊撃隊だとの事です。
そんな歴史も秘めた影島、↑南端の灯台が見えてきました
灯台へは、断崖の坂道を降りて行きます
見通しの良い日には、日本・対馬が見えるとの事です
この日、朝の海雲台散歩や梵魚寺(※前作)で相当歩いた上、この太宗台も相当広いので疲れ果て、戻りはダヌビのお世話になりましたw
この太宗台の由緒ですが、現地看板によると、新羅の第29代国王・太宗武烈王(※7世紀)が三国統一の平定後、この景勝地である影島南端が気に入り、弓を射る場として楽しんだ事が始まりとの事です
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南浦に戻るため、再びBTへ
前述の通り、人口も多い影島、市内各所へ多くの系統が発着しています。影島には地下鉄が無いため、バスが唯一の公共交通です。で、このバス停の表示で注目したのが・
時刻は、↑始発と終車のみの表示です
終車の時刻は殆どの系統で22時前後。これは日本の都市部のバスとほぼ同じですが・
注目は始発の時刻で、ここからの全系統が午前4時台なんです(驚)
鉄道が無い分早くからあるためだとは思いますが、影島の朝は早そうですw
再び影島大橋を渡り、本土側へ
ここからは再び、南浦周辺をウロウロします
南浦繁華街のメインストリート、光復洞へ
世界中のブランドショップが並ぶ↑光復洞。
日本のブランド店もいくつかありましたが、昨今の日韓関係の影響は何もなく、沢山の来客でふつ~に営業していました
そんな南浦界隈ですが、釜山名所がここにもあります
↑がその入口なんですが・
繁華街のすぐ裏手が丘になっていて、そこが公園になっています。
↑エスカレーターも完備。
昇っていきます
数段に分かれて続く長いエスカレーターで、七色に変化する照明が来訪者の目を楽しませます
昇った先は~
龍頭山公園です
江戸時代(※韓国では李氏朝鮮時代)、この龍頭山公園の丘には、『倭館』(※日本人居留地)が置かれていたそうです
そして、この公園にそびえるのが、↑釜山タワーです
高さ約120m、1973年の完成ですが、近年内部をリニューアルしたとの事で、昇ってみます。実は僕ここ2回目で、前回来たのはウン十年前(汗)、どう変化してるのか楽しみです
塔のたもとで、↑釜山のニャンコ発見
何か悩みがあるような表情ですw
↑タワー入口です
エレベーターで展望階へ
ガラスには世界各国の挨拶や、都市の方向を示すシールが貼られています
タワーからの展望、山がちで平野部の少ない釜山の地形がよくわかります
↑は南側、繁華街・南浦のあたりです
そして足元、↑龍頭山公園
そうこうしているうちに、日が沈み夜景になってきました
繁華街に、まばゆく光が灯ります(※↑チャガルチ市場の方向)
リニューアルで、↑んなのも出来ていました。ソウルにあるNソウルタワー(※南山タワー)とコネクト出来るというコーナー
大型画面で中継映像を結ぶというものでしたが、残念ながらこの日は中継してませんでしたw
(※南山タワーは2013年の作、"ソウルピンポイントブラ"で訪ねています。vol.142参照)
釜山の中心に立つ、釜山タワーでございました
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南浦に戻り、、前夜につづき2夜目の参鶏湯ディナー(?)です
今夜は、前日の南浦参鶏湯と双璧をなす老舗、↑ソウル参鶏湯さんへ
前々作の南浦参鶏湯は1962年創業でしたが、このソウル参鶏湯は1960年創業、2年先輩です^
↑"60年の伝統"と大きく書かれてますが、韓国ではお店、特に飲食店の盛衰・開廃業の変化が激しく、その上朝鮮戦争で大半の都市が灰燼に帰したため、韓国のお店は開業40年位経てば充分、"老舗"と名乗る事が出来るそうです。
創業100年の店とかがザラにある日本とは事情が違います
参鶏湯について詳細は、前々作の南浦参鶏湯で書いたので割愛しますが、店員さんの愛想はソウルさんのほうがフレンドリー
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食事の後、宿へ戻る前に地下鉄を途中下車し、KORAIL・釜山駅へ寄ってみました。
しかしここで、僕には少々ショックな事が・
↑と↓の写真、見比べると・
↑2012年6月、麗水万博に行った時、釜山駅で撮った写真です
駅前にあった噴水ですが、きれいに撤去されて無くなっていました
釜山駅前にあったこの噴水、夕方になると大音量のKポップと共に、周囲に水しぶきを撒き散らして大パフォーマンスを繰り広げる楽しい噴水で、再び見るのを楽しみにして来たんですが、残念
(※詳細は12.6.7up"麗水万博その1"参照 vol.117)
そんな、少し寂しくなった釜山駅ですが~
駅の中は賑わっています。
韓国の高速鉄道・KTXのターミナル駅として、ソウルや慶州等へ沢山の列車が発着します
(※急行/普通列車はここから出ておらず、2つ隣の釜田駅から発着です)
日本のホカ弁屋さんが入ってましたw
宿のある広安里ビーチに戻ってきました
浜辺には、多くの観光客が夜遅くまで楽しんでいます
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翌朝、早や帰国日です
1ヵ所だけ寄ってから空港へ行きます。
海雲台駅の隣駅、↑冬伯(トンペク)駅で降車。
冬伯とは韓国語で『つばきの花』で、椿は韓国の人に愛されている花の一つです
釜山を唄ったアノ名曲、"釜山港へ帰れ"の歌詞も・
♬つばき咲く春なのに~、あなたは帰らない~”
駅からすぐの所に、同名の冬伯公園があるんですが、その公園内に、2005年当地で開催された、APEC(※アジア太平洋経済協力会議)の会議場があります
このあたりは住宅街でもあり、↑海沿いに高層マンションが立ち並びます
公園内にはその名の通り、椿も植わっています
↑見えてきました、APEC会議場です
冬伯公園は、海に突き出た半島のような形で、↑先端には灯台があります
その灯台横から、↑APEC会議場を見ると~
円形の建物がはっきりとわかります。
↑が、APEC首脳会議が開催された、通称『ヌリマルAPECハウス』といいます。
"ヌリマル"とは"世界のトップ"という意味合いだそうです
一般見学出来るとの事で、入ってみます
入口入ったところには、鶴や亀など韓国でも吉祥とされる長寿の動物が描かれた絵画
順路の1室目は~
APECの概要等の展示が並ぶ
太平洋に面する20余の国や地域が参加し、毎年各国持ち回りで開かれているAPECですが、その名の通り"経済"を専ら話し合うのが本来の目的だそうで(※とはいえ政治的な場でもありますが)、これだけ大々的で一般にも知られた首脳会議にも拘らず、『非公式会議』という位置付けなんだそうです(驚)
映像コーナーの前には、↑4カ国語が書かれた足跡があり、その上に立てばその国の言葉で動画が始まります
↑これ毎回やっていますが、首脳らが開催国の民族衣装を羽織って記念写真を撮る姿
↑2005年時点での顔ぶれを見ると・
日本は小泉首相、韓国は盧武鉉大統領、アメリカはブッシュ、そしてタイのタクシン首相ら。わずか15年前なのに、凄く隔世の感を覚える懐かしい面々、政治の世界は変化し始めたら早い
そして次は、本会議場へ!
お~
↑円卓型の会議場
フカフカの絨毯と、開放感のある高い天井が印象的でした
席には、↑各国の名札が置かれています。
やっぱりどこの国でも、国家の威信をかけて造ったものは凄い。
外庭にも降りられます
庭を出たところに、先程展示で見た記念撮影を撮った台が
会議の前後に首脳らが海辺を散策を楽しめるよう、韓屋風の東屋も建てられた庭園
行った時点で既に、築15年となるこの会議場、補修工事も行われていました
ここでふと思ったんですが、せっかくのこれだけ立派な会議場、たった1回使って"記念館"にするより、各種会議等を誘致して活用したらいいのになぁと、"過去のもの"とするのはちょっともったいない気もします
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時間となりました!
帰国便に乗るため、金海空港へ戻ります
大韓航空の名古屋行きです
軍用機に混じって滑走路へ・
弾丸旅だった今回の釜山行でしたが、まぁ楽しめました。
機窓から釜山の大地が遠ざかってゆきます
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約2時間で~
高度が下がると、木曽三川が見えてきました
当別荘初登場、↑中部国際空港へ到着
ラストに感想をいろいろ書きたかったんですが、作容量限界になってしまいました。"近くて遠い国"とも言われる韓国ですが、僕にとっては"近くて近い国"ですw
2019韓国・釜山シリーズ全3回おわります、長い間ご覧頂き有難うございました
(※2024.3 文一部修正)