秋の九州2013、鹿児島旅・後編です
前編は、↓の駅に着いたところまでした
日本最南端のJR駅、指宿枕崎線の西大山駅、今作はこの続きからです
この駅、今や観光名所にもなっていて、鉄ちゃんのみならず車で立ち寄る人が多く、駅前には駐車場も完備されています^
このあたりへ来ると車窓に見えるのが、↑の開聞岳です。
きれいな円錐形が平野部からモロに見える山って、日本中探してもそんなにないと思います。富士山でさえ、もう少しゴツゴツしています
Wo的には、青森の岩木山・滋賀/岐阜県境の伊吹山とともに、”日本3名山”に認定したいと勝手に思っています
西大山駅をあとに、国道を少し離れて山の中へ入っていきます
しばらく走ると、↑横に小さな湖が見えてきました。
”旅の駅”と看板にありますが、道の駅認定ではありません。
このドライブインの呼び物は、↑池田湖にいる”大うなぎ”
天然記念物指定との事で、店には数個の水槽があり、10匹近くが飼育されていました
天然記念物なので蒲焼にしちゃダメです
ドライブインの前には、↑池田湖が静かに広がっています。
周囲約15kmのカルデラ湖で、九州の天然湖では最大だそうです。
空に少し雲が増えてきたなぁと思ったら、↑開聞岳の周囲、見る見るうちに、真綿をかけたようなフワッとした雲のカバーが掛かりました。なんとも神秘的な光景でした
そして・
このドライブインから、同僚→僕に運転者交代^
ここから鹿児島市まで僕が運転していく事になりました。そのため、これ以降鹿児島市までの写真はありません
写真がないので少し文で書きますと、枕崎から走ってきた半島南岸のR226に戻って海沿いを走り、指宿市を通り抜け、喜入の石油備蓄基地等も横目で見ながら、谷山からは市電と合流し、鹿児島の市街地へ入りました
夕焼けがきれいな鹿児島中央駅前のレンタカー会社に到着、ここで車を返却。レンタカー使用はここまでです
この夜は鹿児島泊。つくねが美味しい居酒屋さんで同僚とメートルを上げw、薩摩の夜は更けてゆきました^
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翌朝・
台風も通り過ぎた鹿児島2日目、朝日眩しい鹿児島中央駅前^
↑宿近くの、鹿児島中央駅へ
かつて、”国鉄西鹿児島駅”だった頃の面影はほとんどありません。新幹線開業に合わせて大改築/改名された駅は、首都圏の主要駅と変わらない立派な設備です
↑特急"きりしま"で約1時間強です。九州新幹線が出来る以前、鹿児島線の"つばめ"で使われていた電車を使っています
特急きりしまは中央駅を出て日豊本線を東へ、
↑桜島が浮かぶ錦江湾の海沿いを走ります
霧島市に入り、国分駅を過ぎると線路は山の中へ入っていきます
↑霧島神宮駅に到着
特急列車名にもなっているこの駅、特急全列車停まります
駅の玄関に、↑鳥居と提灯が・
鉄筋コンクリートの駅舎ながら、神宮への玄関口という佇まいです。
でも神宮へはここから歩いていける近さではなく、バスで30分弱ほどかかる山の中にあります
という事で、↑いわさきバスに乗って霧島神宮へ向かいます
神宮前のロータリーに着きました
どんな神社なのか、参拝します。
参道の途中の広場に↑の人物像が・
“新婚旅行に来た、坂本竜馬夫妻”だそうです^
前々作の高知ツーリング桂浜の回で、"西郷隆盛の招きで薩摩を夫婦で訪ねた。これが日本最初の新婚旅行と言われている"と書きましたが、まさにその時の行先が霧島神宮という事です
竜馬夫婦がいる広場からは、↑韓国岳や新燃岳等、霧島連山が望めます
そして、さらに林を抜けると・
やってまいりました、↑霧島神宮です。
手水舎から、清水が溢れています
朱塗りの美しい社殿、創建以来度々火災等に遭い、現在の社殿は1715年に建立されたものだそうです。
ちなみに神宮そのものの創建は6世紀頃まで遡るとの事ですが、近傍には新燃岳などの火山が多いため、度々火災で焼失した歴史があるとの事です。
なんかヒンズー教の影響もうけた(?)みたいにも見える社殿の装飾、色鮮やかです。この極彩色から、“西の日光”との異名もあるそうです
当別荘で度々言及する”神仏習合”ですが、この霧島神宮もそうで、かつては"霧島権現"とも呼ばれていました。しかし明治の神仏分離によりその歴史は抹消され、現在霧島神宮のHPを見てもその事は載っていません。
本殿の傍らに、↑”お神酒、ご自由にどうぞ”
これは頂かないとw
この菊の紋入りの盃で頂くんですが、味が"甘い"んです。僕はこの味、けっこうイケました^
社殿のうち、勅使殿と登り廊下が国重文に指定されています。
近年はパワースポットとして、全国から参拝者も増えているそうです。僕が訪れたこの日、平日でしたがバスは往復とも満員でした
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駅へ戻るバスに乗ります
鹿児島中央への戻りも、↑特急きりしまです。
というのも、日豊線の鹿児島~都城間は普通電車の本数が少なく、神宮⇔駅間のバスは、主に特急との接続がいいダイヤになっていて、特急に乗るしかないためですw
↑日豊線から眺める錦江湾と桜島、ホント見飽きないほどの絶景です^
車窓から桜島と海岸を撮れるシャッターポイントのチャンスは、架線柱や沿道の家、堤防等が入り込み、なかなか難しいんです。
↑の写真は、乗り合わせていた地元のおじいさんが「今や!ここで撮れ!」と教えてくれた場所でシャッターを切りましたw
おかげで、↑まるで海岸で撮ったみたいなベストショットが撮れました(※感謝)
↑鹿児島中央駅に戻ってきました
この時点でお昼過ぎ、夕方まで路面電車で市内見学とします^
まずは鹿児島一の繁華街、↑天文館へ
お昼を食べてから・
同僚も多少“鉄分”があるので、"市電の終点まで乗ってみよう"という事になりましたw
終点近くになり郊外に出ると↑専用軌道になります
鹿児島市西郊、市電の終点・谷山駅です。
なんか顔みたいに見える↑駅入口w
この駅、実は"日本最○○の駅"なんです
さすが鹿児島、いろんな”最南端ネタ”がありそうですw
南国っぽい車体色と雰囲気、まさに最南端の市電です^
↑"年間あと2往復乗って赤字解消を"と訴える交通局のシール。
でも、そんな位で解消するのかなぁ・
中央駅で、鹿児島市内の観光スポットを巡回している路線バス・"かごしまシティビュー"に乗り換えます。
市電&バスの一日乗車券を買っているので乗継し放題です
新型のバスを、車内レトロ風に改造^、主に市内観光客に利用されています
このバス、路線バスながら途中通過する名所の前では速度を落とし、運転手さんがマイクで案内をしてくれます。車窓から見る西郷さんの銅像も、通過するだけだと見逃す可能性大なので親切だと思います^
バスは鶴丸城のお濠の横を通り、↑城山へ上がってゆきます
鹿児島を訪問するとなぜか毎回、ここに来てしまうんですがw、市内が一望できる城山公園です
展望台からは~
鹿児島市内どこからでも見える桜島ですが、やっぱり城山展望台からの眺めが一番かと思います
その後城山から下りて、鶴丸城(鹿児島城址)の周囲で、歴史スポットを見ながら歩こうという事になりました
↑鶴丸城跡です。
明治から残る石塀に、西南戦争での銃撃戦の跡が残っています。
ホント、↑銃痕がハッキリと残っています。生々しくさえ感じます。
昨年の熊本の時も取り上げましたが、明治初期おその史実を語っています。
そして更に、お濠沿いの見どころを同僚と歩こうとしていた、その時・
港のほうから↑黒い噴煙が見えました、桜島噴火!
同僚と"これは港まで見に行こう"という事で、急遽港へ向かうことにしました
この鹿児島港、一昨年にも訪れ、この時フェリーで桜島に渡ったりしていたので、今回は来ない予定だったんですが、思わぬ噴煙に誘われ、又来てしまいました
噴煙は、鹿児島市内からみて裏側あたりから出ているようです
・とその時、↑山腹から新たな噴煙が!
最近、小笠原の西之島近くに火山活動で新たな島が出来たと報道されていますが、"地球は生きている"と改めて認識します
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今回の鹿児島旅、ここまでです
見所豊富な鹿児島なので、又遠くないうちに訪ねたいと思います
後ろ髪ひかれつつ、中央駅でお土産と缶ビールを買い込みw、同僚と新幹線の人になります
秋の九州2013、これでおわります。ご覧頂き有難うございました^
(※2022.12 2024.5 文一部修正)