vol.97 プレ100回記念 北海道大ツーリング⑤【終】余市~檜山海岸~江差~北の大地をあとに | 旅ブログ Wo’s別荘

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 北海道大ツーリング第5回、最終回です汗

 

旅の終りは毎回後ろ髪引かれる思いになりますが、今回の北海道ツーリングは、特にその思い強かったです虹

日本最北の街・稚内まで走った後、折り返して札幌まで戻ってきましたが、今作でゴールの函館まで戻ります。

では出発しますグッド!


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札幌市内の宿を出発、↑朝の地下鉄麻生駅近くですヒツジ

道路は朝の通勤渋滞車

前作では、雨が降り続いていましたが、昨日の雨から一転、天気回復しました^チョキ

 

しかしこの日、時間経過&移動に伴って、一日のうちでも天気が変わってゆきます。今作の写真、空模様の違いも見て頂ければと思います雨くもり晴れ


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↑札樽道の高架がみえてきました目

まずは小樽を目指しますDASH!

 

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↑久々のJR小樽駅です電車

前回この駅が当別荘に登場したのは、開始直後・2007年の北海道シリーズ(vol.10)でしたが、その時の印象として"神戸駅と似ている"と書きました。今回も全く同じ感想ですw
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小樽の名所については、前出の2007北海道シリーズに載せたので今作では割愛します。参照下さい。

Wo号は小樽市内を出て、国道5号を西へすすんでいきます馬
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↑Wo号のむこうに遠く見えるのは、積丹半島です目

フェリーの時間があるので、夜までに函館へ戻らないとですが、できるだけ寄れる所は寄りたいと思います。

写真↑奥に見える積丹半島の先端は、神威岬です波
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郊外に出てしばらくすると、↑畚部(フゴッペ)川に架かる"畚部橋"を渡ります。この"畚"(フゴ)っていう字、初めて見ましたあせる

でも、編集時に"フゴ"で変換してみたら、ちゃんと出てきたので驚きましたwパソコン
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川の名前が堤防脇等に↑掲示されているのは全国でよく見ますが、北海道は"由来の解説付"な河川看板が多く見られますメモ

 

多くはアイヌ語から由来した名前でしたが、北海道ならではの地名由来を現地で知る事ができて勉強になるし、地理オタクの僕には大変興味深く楽しめました^OK

 

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小樽から20km程、余市町に着きましたカメ

↑はJR函館線・余市駅です電車
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今ツーリングでも各地で寄った"道の駅"、余市にもありますコーヒー

しばし休憩し、これから"余市といえばここ!"というスポットへ向かいます男の子

それが↓です。
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余市といえば、↑ニッカウヰスキーという事で、工場見学をしてみますカクテルグラス
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車両用の入口から入り、Wo号を停めます。
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↑門を入ると、まず目に入ってきたのが直営売店w^

ウイスキーは勿論、ハイボールやワイン、ソフトドリンク等、まさに製造直売です^赤ワイン

試飲コーナーもありましたがバイクなので勿論飲むことが出来ず、かなり忍耐を要しましたwガーン

 

↑写真左側、アサヒ飲料のソフトドリンク自販機がありますが、ニッカは2001(平成13)年にアサヒビールの子会社となり、販売部門は酒類を含めアサヒに委ねているとの事です。
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ではこれから、工場見学します男の子

工場敷地内を、ガイドツアーで廻る方式です走る人
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まず目に入ったのが、醸造したウイスキーを保管・熟成する倉庫ドア
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おとぎ話の挿絵に出てきそうな感じもする、かわいいデザインの工場です^星
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しかし工場内はおとぎ話でなく、ウイスキーの製造が厳正な品質管理のもとに行われていますクローバー

 

醸造設備には神社等で見かける紙シデが張られ、単なる"製品"ではなく、心をこめて育んでいるという印象を受けましたキラキラ
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↑石炭を使ってウイスキーを直接直火蒸留しているのは、ここが世界唯一だそうです(※2011現在)

石炭だと炉内の火力にむらが出るため、それがかえって味わいあるウイスキーになるそうです^星
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次は、↑倉庫のひとつを改造して展示館にしているので、見学します目
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ニッカといえばおなじみの、↑ヒゲのおじさんがいましたw長音記号1
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年月とともに熟成されていく原酒を実際に比較して見たり、香りをたしかめることも出来ますクリップ
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↑モルトを実際に触れるようにもなっています。

体感する事に主眼がおかれた展示です合格
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企業の博物館という事で、↑創業者についての紹介にも力を入れていました。

ニッカの創業者は、竹鶴政孝(1894-1979)

広島県の生まれで、"ウイスキーの父"とも言われていますキラキラ

 

竹鶴は学校卒業後、摂津酒造(※現・宝酒造)に入社。

イギリスでウイスキー醸造を学んだ事もあったそうです。その後、寿屋(※現サントリー)が国産ウイスキーの製造を始めるにあたり、竹鶴を招請。当時日本でウイスキー醸造の第一人者となっていた竹鶴の下、サントリーは創業の基礎を築きました。

 

上記の通り、現在ライバル社となっている、タカラとサントリーにも在籍していたという驚きの経歴を持つ竹鶴。やがて自らのこだわりを実現したウイスキーを作りたいという志で独立します。

気候がスコットランドと似て清涼、水も清らかなこの余市を、製造の地に選んだとの事です霧

なお、当初余市工場では醸造のみ行い、瓶詰めは東京(※現在六本木ヒルズがある場所)で行っていたとの事です。


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僕は初めてここで知ったんですが、"ニッカ"の名前って『大日本果汁』の略からきているとの事。

 

ウイスキーは、醸造から出荷までに短いものでも数年かかるため、創業時そのタイムラグを埋め、売り上げを確保するため、リンゴ果汁を販売していたそうです。

しかし竹鶴のこだわりはリンゴ果汁にも及び、果汁100%の高級品しか出さなかったため、あまり売れなかったそうですwリンゴ

(※現在も工場売店では、アップルワイン等を販売している)

 

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それにしても、↑公園の中のような緑深い工場内でした。

独特なデザインの工場建物とも相まって、すごく気分転換できたような気がしましたグッド!

 

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ニッカ見学を終え、再び走り出しますDASH!

途中、↑セイコーマートで休憩コンビニ

 

北海道でコンビニといえばセイコーマートですが、特筆したいのが、"スーパー並みにディスカウントしている商品が多い"という事チョキ

あらゆる品目で値引きしていて、例えば一般のコンビニでは120円の缶コーヒーでもセイコーマートでは88円や98円のものが多数あり、定価で売っている物のほうが少ない位ですw合格


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余市からさらに西へ、積丹半島の付け根を横切ると、次は岩内町ですかたつむり
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国鉄時代、この岩内まで鉄道が延びてきていました。

函館線・小沢駅からの旧岩内線です(※1985年廃止)

↑"3.3.3号停車場通"の道路名、その名残と思われます。
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岩内は、↑アスパラガス栽培発祥の地だそうですクローバー

 

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岩内からはひたすら、↑国道229号を日本海沿いに、桧山方向へ南下していきます馬
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余市では爽やかに晴れていた空でしたが、↑にわかに雲行きがあやしくなってきましたくもり
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↑R229で一番長いトンネル、雷電トンネルに入りますDASH!
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そして、雷電トンネルを出ると・
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↑トンネル右側の、鋭く尖った岩が、雷電岬です目
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↑"雷電"の名の通り、鋭いギザギザの岩が印象的な形の岬です雷
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雷電岬、心に残る絶景でしたキラキラ

 

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次の蘭越町に入ると、↑また天気回復晴れ

再び、爽やかな北海道の大空が広がります^虹
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蘭越町の道の駅、"シェルプラザ・港"に入りますコーヒー
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蘭越町へ入ると、少しなだらかな地形になってきますチューリップオレンジ

穏やかな風景に癒されますが、明日はもう本州に戻ると思うと、名残惜しい気持ちになります汗
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北海道の↑道路電光板でよく見かける表示、"正面衝突"と特記して注意喚起しているのが、交通量が少なくスピードが出やすい北海道の郊外らしいといえます注意
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↑この国道229号、シリーズ前半でのオロロンラインや宗谷岬と違って、ツーリングするライダーとほとんど出会いませんでした。

寂しくもありますが、一方、この絶景を一人占めしているという満足感もありますw得意げ
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オロロンラインもそうでしたが、北海道の日本海側には風力発電の風車が沢山ありますサーチ

 

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蘭越町の次は、寿都町ですカメ
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寿都に入ってすぐ、歌棄集落です。

↑静かな海岸に、小さな祠と歌碑が建っていました。

この碑には・
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碑には、"忍路高島 およびもないが せめて歌棄 磯谷まで" と記されていました。解説板が無かったため詳細は不明ですが、作者は『町村金五』とありました。

町村は、北海道知事や参議院議員などを歴任した北海道の名士で、元外相・官房長官の町村信孝さんの実父です。建立した当時は、地域にとって大きな意味がある碑だったと思われます。
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そして歌碑の向かい側には、↑ニシン御殿が建っていました。

人の気配もなく、オロロンにあったニシン御殿のように観光化されていないようです。ひっそりと、波の音だけが響く海に対峙して建っています・波
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かつてはニシン漁で繁栄の謳歌したであろう歌棄、人影もなく、静かな空と海だけがありました波
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国道229号は、"ソーランライン"、"雷電国道"等の愛称も持っていますクリップ
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寿都町の中心に入りました。

ニシンは獲れなくなった北海道ですが、寿都は現在も漁業の町で、寿都漁港があります。近年新しい道の駅が出来たというので寄ってみますベル
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↑道の駅・みなとま~れ寿都です。

お洒落なつくりに驚きました^グッド!
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オリジナルグッズも沢山あり、桧山を走る時は立寄り必須だと思います^プレゼント
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道の駅から南へすぐ、寿都町の名所、↑弁慶岬です宇宙人

渡道した弁慶が、この岬で本州からの仲間や物資を待っていたという伝説も伝わっています波
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道立自然公園に指定されていますグッド!

弁慶岬からさらに南へ走ります。

函館はまだまだです^
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それにしても、ホントにライダーと出会わない、桧山のR229号。

この絶景、独り占めですwキラキラ
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↑のトンネルと抜けると・
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桧山北部での主要な街、せたな町へ入ります天使

国道沿いにも奇岩が次々と現れます目
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冒頭で旧岩内線の話を書きましたが、このせたなにも、函館線・国縫駅から分岐の旧国鉄瀬棚線が伸びていました(※1987年廃止)

↑のアンテナ塔のある建物は、海上保安庁ですベル
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奇岩が多いせたなの海岸ですが、特に有名な↑"三本杉岩"ですオバケ

国道229号からも見えます目
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↑せたなの漁港です波

漁船の後ろに見えている大きな岩は、"ローソク岩"です。

 

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せたな町を出ると、海岸は荒々しくなってきます波


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そしてWo号、桧山支庁所在地である、江差町へ入りましたDASH!
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朝札幌を出てから既に半日以上、日も傾いてきました。

なんとか明るいうちに、津軽海峡も近い、江差まで着きました馬
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函館や松前とともに、本州から蝦夷への玄関口として栄えた江差、古い街並も残ります家
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↑江差の古社、姥神大神宮です。

鎌倉時代創建とされ、北海道で最も古い神社だそうです。
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この神社で毎年行われる『渡御祭』、北海道で最も古い祭りで、京都祇園祭の流れを汲むとの事です。道南ならではの、本州との交流の歴史を感じさせます。

↑山車のミニチュアが神社前に常設されています目
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古来より港を中心に繁栄してきた江差、港には幕末に五稜郭の戦でこの地に沈没した軍艦、↑開陽丸の復元船体が展示されています。なかなか本格的でしたキラキラ

また、↑江差港からは、奥尻島へのフェリーもあります船
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さらに、少し走った街はずれには・
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↑北海道に残る数少ない盲腸線、JR江差線の終点、江差駅があります電車
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今シリーズでは、廃止路線の跡をいくつか紹介してきましたが、やっぱり鉄道がある街はgoodです合格

↑停まっているDCは、北海道ローカル線の定番車、キハ40です星

 

(※2022追記 江差線は、北海道新幹線建設に伴う木古内~五稜郭間の3セク転換に伴い、木古内~江差間が2014年に惜しくも廃止されました。↑の写真の光景はもう見る事は出来ません)汗

 

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江差を出る頃、とっぷり日が暮れました。
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フェリーの時刻が迫ってきましたあせる

函館へ、ラストスパートですDASH!
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夜11時、函館港・青函フェリーふ頭へ到着。

ついに北海道ツーリング、ゴールとなりましたフラッグ
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Wo号、北の大地としばしのわかれです汗
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低音の汽笛とともに、フェリーは函館港を離れました波

青森まで3時間50分、夜行便です星空

 

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5日ぶりの本州、↑夜明けの青森港に戻ってきました。

終わってみれば夢のような、あっという間に感じた北海道ツーリングでした・流れ星

 

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東京まで700km、ひたすら東北道を走り、帰京の途につきます馬
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↑早朝の津軽SAで、岩木山を見ながら北海道での出来事を振返りますコーヒー

 

オロロンラインや宗谷岬を始め、長年の夢だった北海道ツーリングを実現させて大満足だったんですが、日本にもあんな絶景があったのかという事を体感し、穏やかに流れる時間や、ゆったりとした人々の雰囲気にもふれ、ホント有意義な旅となりましたキラキラ

 

又遠くないうちに、北海道行のフェリーに乗ってしまうような気もしますw船

 

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さいごになりますが、往復に走った東北道で、僕が実際走って見聞してきた、東北道の震災の影響・現状(※2011夏現在)について、書いておきたいと思います。

 

震災後、わずか1週間余でいち早く復旧した東北道ですが、僕の走った印象では、"あくまで暫定復旧としての開通"といった感じでした。しかし、早期復旧によって東北の動脈が確保された事は大きく、復興の原動力となっている事に、工事に携わった方々へ心から感謝致します。

 

特に宮城県内では、本線車道だけは辛うじて舗装してますが、路肩やガードレールなどは震災の爪痕がまだ残っている箇所が沢山見受けられました。

 

復興物資を積んだ車や沢山の他府県のパトカーと多く擦れ違い、復興への息吹を感じました。被災された方の無料通行扱いの車で、各出口は渋滞が発生していました(※無料扱車は有人出口のため)

 

復興はまだまだ途半ばですが、当別荘として今後は、復興状況をみながら東北へのツーリングを復興支援作として企画し、微力ながら東北の現状をブログで発信していきたいと思っています。

 

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以上、北海道ツーリング全5回、これでおわります。

長い間ご覧頂き、有難うございました^ニコニコ

 

 

 

 

 

(※2022.5 2024.2 文一部修正)