vol.78 2010上海万博旅 ⑤ 万博会場 その3(第2日目-1)いよいよ日本館へ  | 旅ブログ Wo’s別荘

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  2010上海万博旅、第5回ですブーケ1


前作では万博見学を中休みし、杭州への日帰り旅をご覧頂きましたが、再び万博会場へ戻りますグッド!

 

シリーズ前半、自分の足で廻って得た会場内での経験も踏まえ、後半は少しでも効率的に廻っていこうと思います^

ではスタートです男の子
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早々に宿を出て、朝7時前にはゲートに着きましたが、既に↑の通りの大行列あせる

地下鉄の始発に乗って来たんですが(※上海地下鉄の始発は午前6時頃)、皆んな一体、何時頃から来てるんだろうw時計
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中国で行列の際は、↑のプラスチック製折りたたみ椅子が大活躍で、露店で売ってるのをよく見かけました椅子

 

そして、会場に入ると、↓の巨大なパビリオン目

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開催国の威信をかけ、豪勢なつくりで建設された、中国館ですビル

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この中国館は"完全予約制"で、事前にいろんなルートで予約した人しか原則入れません(※外国人にはよくわからないシステムで、僕もわからず入れませんでした)叫び

 

しかし例外的に当日でも、入場ゲートでわずかな数ですが当日券を配布しているらしく、それ目当てに大勢の人が早朝から並ぶとの事なんですあせる

但しこの中国館、"恒久施設"の一つで、万博終了後に再公開が予定されているため、将来的には上海へ行けば見る事はできるようになるとの事です。


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ちなみに、"予約"の話が出た機会ですがので余談ですが、上海万博では一部のパビリオンで、↑の"参観予約券"が必要な場合があり、会場内数ヶ所に設置されている発行機を自分で操作して手に入れますチケット

 

しかしこのシステム、大変不完全なものと言わざるを得ず、発行枚数もわずかで、僕が見た限りでは朝10時頃に発行機はもう"使用終了"になってしまっていました汗

 

なので、一部のパビリオンでは、このシステムを使わず館独自の予約券を配布したりしていました。ちなみにこの後入る日本館でも、この予約券システムには参加していませんでした。

 

ではこれから、僕がこの万博で一番見たかったパビリオンの一つ、日本館へ行ってみたいと思います^富士山

 

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↑日本館です。

薄紫のドーム状のパビリオンです宝石ブルー

 

今日僕が始発の地下鉄に乗って朝一から来た理由は、この日本館に少しでも早くから並ぶためでしたグッド!

前述の通りで中国館にも入れなかった以上、"中国館も日本館も見られずに帰りました"というのでは話になりませんし(汗)あせる
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"紫の蚕"とも呼ばれている、独特のデザインの日本館。現地中国の人々も大注目の、上海万博で最人気パビリオンの一つです^キラキラ

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なので当然、行列は覚悟していましたが・

最後尾で係員から聞いたところ、"5時間待ち"(!)叫び

しかしここで引き下がる訳にはいきませんw

覚悟を決めて並びます^ヒツジ

 

列は、日本館の周囲を右へ左へ後へ前へ、幾度も曲がってトグロを巻き、延々と続いていますリサイクル

 

↑写真の、屋根のあるところへ来るまでで2時間かかりましたガーン

この日蒸し暑かったんですが、屋根からは細かい霧(ミスト)が噴出する装置があり、暑さを少し和らげてくれます晴れ
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日本館上空に、↑たいやきのような飛行船が浮かんでました(謎)うお座
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↑あと1時間半か・あせる

そういえば大阪万博の時も各館数時間待ちの大行列でした。又、神戸ポートピア81の時、ダイエー館に6時間並んで入った記憶も甦りましたwあせる

大阪万博の時、テーマの"人類の進歩と調和"をもじって、"人類の辛抱と長場"と報道でよく揶揄されていました(汗)叫び
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ようやく、↑館内への入口が見えてきました。

既に並び始めて4時間経っていますショック!

しかしまだ、ここからパビリオンまで1時間程かかるとの事ドクロ
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さらに進み、館の壁が近づくと、独特の制服に身を包んだ↑コンパニオンのお姉さん登場^

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日本館、政府出展というよりは、↑大企業がスポンサーとしてついている"官民共同"パビリオンです。
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入場口の直前で、コンパニオンさんから↑内部(順路)の説明。

お、ステージが2つもあるのか・ひらめき電球

並び始めてここに着くまで5時間(!)、ようやく入れるのかと思うと感無量w得意げ
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入るとまず、長~いエスカレーターで登っていきます右上矢印

どんな展示が待っているのか・
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まずは日本の風習や四季の移ろいを紹介するコーナーから始まりました。薄暗い館内へ入ってゆきます。
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前述の通りスポンサーとして、我が国屈指の大企業が多数参加しているので、日本の先端技術紹介が充実目

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この後のステージ等にも反映されていましたが、"伝統"と"先端技術"を絶妙なバランスで展示している日本館キラキラ
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曲面の壁に、日本の自然が映し出されていきます霧

 

展示全体に日本人特有の繊細さを出すと共に、実によく練れているというか、周到な準備の上に展示を考えている印象を僕はもちました。さすが我が日本です^グッド!
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中国の人が展示の中で注目していたのは、僕が館内で見受けた限りでは、自然や風習より"日本の先端技術"ロボット

展示中にロボット等があると、皆動こうとしませんw
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そして展示部が終わり、次はステージが設けられた部屋へカラオケ

男女2人の司会者が明るく迎えてくれます(※日本語/中国語)

 

↑が、2ステージあるうちの前半、中国語では"暖場表演"と呼ばれるプレステージです演劇

10分弱で、観客は立ったまま鑑賞します。

背後に映し出されている映像は、観客を天井のカメラから撮っている映像で、客いじり等もしながらwステージの司会者がトークをすすめていきます^グッド!

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そして、又もやロボットが登場!

見事にバイオリンを弾くと、観客から感嘆の声と大拍手ロボット
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そして話題は次に、日本と中国が協力して佐渡島で行っている、トキの繁殖・自然復帰へ移っていきますヒヨコ

日中間にはいろんな懸案事項も多いですが、ここは博覧会、友好ムードを醸し出すにはビビッドで最適の話題です^

この"トキ"の話は、次の本ステージへと繋がっていきますカエル

 

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プレステージがおわり、次に控えるメインステージへの↑扉が開きました走る人
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メインステージは、↑着席して鑑賞する本格的なつくりです椅子

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男女2人の俳優が、ロボットカーに乗って登場目

日本の伝統と最先端を融合させたステージに、中国人の目は釘付け目
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先程のプレステージに続く、佐渡のトキをテーマにした叙情豊かな話を、映像&男女プラス子役3人の実演を交えて展開していきます演劇

(※これから見に行かれるかたもおられると思いますので、細かいストーリー内容は控えます)

 

展示スペースと2つのステージ、上海万博参加100ヶ国以上中で最高レベルの展示内容と人気を集めている日本館、見所たっぷりの内容でした合格

 

基本、中国の人は『面白くないものには見向きもしない』、しかも『行列に並ぶのが苦手』という、わかりやすい特徴を持ちますがw、その中国の人々をして5時間以上も並ばせる日本館。実際見てみて人気の秘密がわかりました。日本のパビリオンなので贔屓目には見てしまいますが、仕上がりが他国パビリオンと一味違うのは明らかでしたチョキ

 

日本の繊細な自然や習慣、そして先端技術まで一気にまとめて見せてしまおうという"紫の蚕"、これを見ると日本もまだまだ頑張れると思いました^富士山

 

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日本館を出たら、既に昼過ぎおにぎり
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昼食もそこそこに、午後の限られた時間、どこを見るか・目

 

中国と繋がりが深い、中央アジアの国々のパビリオンをいくつか入ってみます^馬

まずは、トルクメニスタン館ドア

旧ソ連諸国の一つです。

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パビリオンの内装・外装とも、↑の特徴ある文様キラキラ

同国の伝統的なデザインと思われます。
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館内いたるところに、ある人物の顔が・

↑ニヤゾフ前大統領です(※2006年死去)

 

日本ではあまり知られてませんが、トルクメニスタンではニヤゾフ大統領が死去するまで彼の独裁体制で、年金制度を廃止する等独特の政策を行い、"中央アジアの北朝鮮"とまで呼ばれている国でもあります叫び

 

ただ、トルクメニスタンが北朝鮮と違う最大の点は、同国には天然ガスを始めとする地下資源が豊富(※後述)で、国民は医療費/光熱費がほぼ無料、食糧事情も特に問題なく、生活が比較的豊かだという事。

 

現在は新大統領の下で徐々に民主化がすすんでいるとの事ですが、こうして前大統領の肖像が溢れているという事は、まだ彼の影響力が残っているものと思われますあせる
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同国はイランと国境を接し、名産品も"じゅうたん"と似通っています。

ちなみにトルクメン、日本で殆ど知られていない事がもう一つあります。それは、スイスやオーストリア同様"永世中立国"の認定国連からうけているそうなんです(驚)

前述の通り、旧ソ連(※CIS諸国)の一国ですが、その中でもひときわ独自の道を歩んでいる国です。
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なお、同国最大の特産はじゅうたんより『天然ガス』メラメラ

ロシアや中国等とを結ぶ↑パイプライン図が誇らしげに掲示。

この国が独自の道を歩むための、経済的後ろ盾となっています宝石緑

 

トルクメンについてさらに引っ張ると、日本より3割大きな国土に人口わずか510万人余(2010)という、余裕すぎる広大さ。

綿花の栽培でも世界有数だとの事で、今後もし民主化がすすめば、とてつもない可能性を秘めた国だともいえそうです王冠1

 

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そろそろ疲れてきましたが、↑海宝くんから「頑張って、もっと見てこい」と励まされるwあせる

 

次は~

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CIS諸国にもう一つ入ります。キルギス共和国館ですドア

初日見かけた時は閉まっていた同館、開いてたのでチャンスでしたw(※上海万博では、小さい国のパビリオンで予告なく閉鎖しているのを散見しました)家
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↑照明が幻想的な雰囲気で、面白いつくりでした^
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モンゴルの"パオ"のような↑テント型住居。遊牧民の生活を想像します馬

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↑日本の"羅漢さん"のような石像も。

初めて見る各国独自の文化に突然接するのも、万博の魅力です星


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さて次は、場内バスに少し乗って・
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中東の王国、↑ヨルダン館へドア

ヨルダンといえば・
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名物は↑"死海化粧品"です。

人を軽々と浮かせる程塩分が超濃厚な死海ですが、ただ塩分が高いだけでなく、ミネラルも豊富なんだそうですw得意げ

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↑会場の中央を貫く、巨大なコウモリが羽を広げたようなテント屋根が覆う通路。暑い上海の夏には日除けが必要ですヒツジ

 

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↑の巨大な建物が『テーマ館』です旗

本シリーズ、"巨大な"とか"ドでかい"とかいう表現ばかり多くなっていますが、なんせ会場が広く観覧者も多いので何でも巨大ですwあせる
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ここ、テーマ館だけあって内容は少々堅苦しく、興味に正直な中国の人々は殆ど"パス"していて、同万博では珍しい"待ち時間無し"w

閑古鳥が鳴いていましたヒツジ
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テーマ館で唯一賑わってたのは、↑"海宝くん一家"撮影コーナーカメラ

中国の人は記念撮影大好きですw

 

日没が近づいてきました。貴重な残り時間が迫ってきます腕時計
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次は東南アジアのパビリオンが集まる一角へ。

↑はマレーシア館旗
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↑ブルネイ王国館旗
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↑インドネシア館旗
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"入らなかったマーク"の『旗』ばかりになってきたので、そろそろ1館入りますあせる

↑のフィリピン館に並びますドア

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↑展示パネルの枠組に、↑フィリピン名産、バンブーダンスでおなじみ"竹"を使っています霧

 

そして、同館が展示より力を入れているのが、↓です。
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館の約半分を占めるのが、↑カフェですコーヒー
フィリピン館が上手いと思った所は、"どういうパビリオンにしたいのか"というコンセプトがはっきりしている、という点グッド!

展示内容では大国パビリオンになかなか太刀打ち出来なくても、なにか一つ特徴を出せれば人気パビリオンになれる事を、このフィリピン館が体現していました。

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カフェ横のステージでは↑生演奏も。

タガログ音楽を取り入れた、フィリピン本場のエキゾチックなサウンドが館内に響きますカラオケ
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ギターとピアノのセッションがホントにいい雰囲気で、このあと外に出たらマニラの街中なんじゃないかという程熱の入ったステージヘッドフォン

 

途上国のパビリオンは資金面でどうしても、先進国館に比べると規模/内容とも見劣りするのが率直なところで、大半の途上国パビリオンは"特産品即売会場"の様相ともなっているのが実態ですあせる

その点、こういうフィリピン館のような狙いはなかなか当たりだと僕は思いました^星

 

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↑はタイ館旗

"やっぱりタイが建てるとこうなる"というデザインです^パー
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東南アジアエリアの隣にはオーストラリア館旗があったんですが、突如現れた↑"カンガルー男"に皆大ウケ^おうし座

 

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ところで、シリーズ前半でもご覧頂いた通り、万博会場は市内を流れる大河・黄浦江を挟んで、南北に分かれていますみずがめ座
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会場を貫く黄浦江を渡るには、前出の"渡船"のほか、"無料地下鉄"もあります地下鉄

世博終了後の街づくりに関連して、建設途中の『地下鉄13号線』が会場内の3駅区間だけ先行完成していて、これを期間中万博専用に使っています左右矢印

上海市内でも見かける↑地下鉄マークの階段を下ると・
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出来立ての駅、ピカピカの地下鉄車が入ってきます地下鉄
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前述の通り万博専用暫定使用のため、他の線とは接続していません。万博終了後に有料化して接続の予定です。

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車両は本格開業用のものを使用。↑ふつ~の通勤電車ですw

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ドア横の画面には、↑万博の入場者数をリアルタイムで表示目

(↑の画面、同線に限らず街中の各路線でも見られます)

ちなみに各ドア横の1席が"優先座席"なのも市中の、市中の各線と同じクリップ
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駅にはこのような飲料自販機もありましたが、↑"太、太、太・"という意味不明の表示があせる

そんな地下鉄で河底トンネルをくぐり、対岸へ。そこには・

 

すみません、作容量限界になりました。今作ここまでです!

 

対岸の様子は次作でご覧頂きます。次作でシリーズ最終回です。お楽しみに^虹

 

 

 

 

 

(※2020.4  2024.2 文一部修正)