「ぼくらは回収しない」(真門浩平 創元推理文庫)
部分日食の日、学生寮で女子学生が自殺した。自殺を装った他殺なのか。
という「ルナティック•レトリーバー」を含む5編の短編集。
作者は20代で、これからどんどん作品を出していくことでしょう。
青春ミステリのような感じはしますが、短編にもかかわらず終盤二転三転する、かなり精緻な構造のミステリであり、ダークなエンディングもあり、結構楽しめました。
私は、ちょっと前に流行った蛙化現象を扱った「カエル殺し」は好きです。
さて、表題「ぼくらは回収しない」という作品があるわけではなく、全ての伏線が回収されるわけではない、それが現実であり人生、という提示なのだと思います。
確かに最近のドラマ、アニメなどでも「伏線回収」にこだわり過ぎる傾向はありますね。