春アニメも3話くらいまで進みました。

特に注目している作品について順次書いていきます。


「氷の城壁」


いつも周囲に壁を作ってきた氷川小雪。高校生になって新たな出会いがあり、変われるのか(変わらなければいけないのか)。


なんてことはない学園モノですが、会話やモノローグが鋭く核心を突いていて面白いです。

自分の若い頃を考えると、色々な失敗を重ねて、対人関係に慎重になり、「結局一人がラク」になっていく小雪のような感情は共感もできます。

にも関わらず、周囲の人々の感情の渦に巻き込まれてしまうわけですね。その人間模様がリアルである分、痛い、ある意味正直で不器用な話です。


この原作漫画は、冬アニメ「正反対な君と僕」の原作者のデビュー作であり、これを観ると「正反対〜」の一見能天気だけど刺さる内容が妙に腑に落ちます。



「ラジオスター」


大阪から奥能登の鈴野町にボランティアに来た柊カナデ(福地桃子)が、松本(甲本雅裕)ら町民と、ラジオ局の運営に取り組む。


1話15分週4話で、既に3週12話まで終わり、(多分全部で8週なので)中盤に入ります。

この枠のドラマはよい作品が多いのですが、このドラマもなかなか良いです。


震災と豪雨にあい、色々な意味で先へ進めなくなっている人たちが、ラジオをきっかけに進み出す、という群像劇。

それぞれが抱える後悔や苦悩は決して派手なものではありませんが、だからこそ染みてくるところがあります。

今週は、元芸人のリクトが避難所でお笑いをやろうとして逆に怒りを買い、お笑いから離れてしまったという話。こういう後悔は引きずりますよね。


主人公のカナデについても、大阪を離れた経緯は少し語られましたが、まだ何かあるのでしょう。

後半も楽しみです。




「月夜行路」


家族にないがしろにされ満たされない主婦の涼子(麻生久美子)は、怪しげなバーでママのルナ(波瑠)に出会う。ルナは文学に精通していて、鋭い洞察力で涼子の悩みなどを言い当て、涼子の昔の恋人を探すため二人で大阪に向かうことになる。


ルナと涼子が旅をしながら文学に関係する事件を解決する、というロードミステリのようです。

第1話は曽根崎心中(近松門左衛門)、2話は春琴抄(谷崎潤一郎)が扱われ、他の小説にもちょくちょく触れられ本好きとしてはちょっと楽しいです。

まあ個々の事件はミステリの仕掛けとしては甘めですが、それはそれとして面白くなりそうです。


ところで、この話には全体を通した何層かの謎もあるようです。既にルナの素性や行動がちょっと怪しく、驚くような展開があるのでしょうか。

なお、麻生久美子さんも波瑠さんも結構好きです。