「月夜行路」が最終回でした。


夏目漱石、太宰治など、文学の知識が謎を解くカギになるミステリドラマ。

私も読んでいる本が多く、作家兼バーのママのルナ(波瑠)と、主婦の涼子(麻生久美子)というコンビも良くて、結構面白かったです。


最終回は、父親に逆らって、トランスジェンダーとして、作家として生きるルナの、父親との確執が解消できるか、という話。

ホロッとしました。


ただ、ドラマの前半はミステリアスな要素もありましたが後半以降は「毒」が無く、流して観る感じでしたね。

もちろん、こういうのも必要だとは思います。

それにしても、後半の田村刑事(栁俊太郎)は暇すぎませんか。


なお、甘いもの食べて推理し、「つながりました」というくだり、それが個性だとは思っても、ちょっと恥ずかしかったですね。

「あかね噺」(作:末永裕樹 画:馬上鷹将)の第22巻が出ました。


アニメの方も好調ですが、原作も盛り上がっています。

いよいよ魁生との「死神」対決という期待が高まってきていますが、その前に柏屋禄郎の「野晒し」でしたね。

「野晒し」は、ちょっとホラーで好きな演目ですが、自分が聴いた野晒しはそこまで音楽の印象はありませんでした。禄郎のようにコルトレーンやスコフィールドが感じられるなら聴いてみたいものです。

また、最近はこの漫画、ギャグの差し込み方が自然になってきた気がします。その影響か、最初はちょっとやな感じだった椿屋正明が愛されるキャラになっていたのは良かったです。


さて、次巻は「死神」だと思いますが、阿良川一生の十八番もやるんですね。楽しみです。

「ぼくらは回収しない」(真門浩平 創元推理文庫)


部分日食の日、学生寮で女子学生が自殺した。自殺を装った他殺なのか。


という「ルナティック•レトリーバー」を含む5編の短編集。

作者は20代で、これからどんどん作品を出していくことでしょう。


青春ミステリのような感じはしますが、短編にもかかわらず終盤二転三転する、かなり精緻な構造のミステリであり、ダークなエンディングもあり、結構楽しめました。

私は、ちょっと前に流行った蛙化現象を扱った「カエル殺し」は好きです。


さて、表題「ぼくらは回収しない」という作品があるわけではなく、全ての伏線が回収されるわけではない、それが現実であり人生、という提示なのだと思います。

確かに最近のドラマ、アニメなどでも「伏線回収」にこだわり過ぎる傾向はありますね。