NHKの夜の15分週4話のドラマ「替え玉ブラヴォー」が3週目。


バレエとラーメンと友情をテーマにした大人のコメディ風味のストーリー。

30前のちょっとつまづいた女性達を等身大で描くオリジナルドラマ(私とは性別も世代も違いますが、一人のオトナとして共感できなくもない)です。


主人公の佳里奈は、仕事でとんでもない失態をして落ち込んでいたが、慰めに来た恋人に暴言を浴びせ(これがなかなか見応えのある暴言でした)、別れを告げられ、長年寄り添ってきた親友の優美にもいきなり絶交を告げられ、更にどん底に。


確かに佳里奈の言動に問題はあるものの、切なすぎる展開で、少し同情します。

長年の付き合いの間に積もったしこりが爆発した友情の亀裂は、簡単には修復できないのでしょうか。そこにバレエとラーメンはどう関わるのかが、これからのストーリーですね。

(登場するラーメンはかなり美味しそうです。)


こういう地味(失礼)だけど何だか見続けてしまうドラマって、ホントにNHKのこの枠ならではです。このドラマも期待しています。

日曜劇場「リブート」が始まりました。


パティシエの早瀬が、罠にはめられて妻殺しの容疑をかけられ、何者かに殺された刑事、儀堂(鈴木亮平)になりすまして真犯人を捜す、というそこそこゴツい話です。


正直なところ、整形手術で他人と顔も声もそっくりに作るのは無理なような気がして、つまらなかったらやめようと思って観始めました。


しかし、いきなり早瀬役が、事前予告無しの松山ケンイチさんです。NHKドラマで見たばかりで番組間違えたと思いました。

そこから怒涛の展開で、もちろん整形手術は無理がある気がしますが、それ以外にも警察の雑な動き、マネロン組織の趣味に走りすぎた裏側など、「そんなわけないだろ」的な強引な設定やストーリーを重ねています。

そこに久々の戸田恵梨香さんやら伊藤英明さんやら出てきて(多分そんなにちょい役ではないよね)、最後はゴッドファーザーの名場面みたいなのがありに、ここでもよく見かける脇役(こちらはちょい役かな)が登場。


要するにこのドラマは、視聴者の関心を引く要素を切れ間なく出し続けるというコンセプトなんですね。

まあ、私はまんまとなっているわけです。


次回以降も驚愕の展開の連続のようで、これはこれで韓国ドラマみたいで面白いかも知れませんが、息切れしないように頑張ってください。



「名探偵じゃなくても」(小西マサテル 宝島社文庫)


楓の祖父、碑文谷は、幻視などが起きるレビー小体型認知症だが、楓の周囲で発生する謎について話すと、驚くべき推理力を発揮する。


同作者の「名探偵のままでいて」の続編になる、安楽椅子タイプのミステリです。

楓だけでなく、楓の同僚の岩田、劇団員の四季、碑文谷の教え子の我妻などが事件に関わりますが、彼らの話のちょっとしたところから鋭い推理を繰り広げるところは面白いです。


しかし、この小説はそれだけでなく、どこか切なさも漂っています。

祖父の認知症が進行して、いつか名探偵ぶりは見られなくなってしまうという楓の想いや、楓を巡る男性陣、岩田と四季の不可侵条約といった恋バナなど、ちょっとチクッとします。

優しい人たちを穏やかに描くミステリという感じですね。

本シリーズは三部作で完結しているようで、気にはなりますが文庫になるまで待ちます。