おいしい料理を作るために必要なのは何か?
まずは調理の技術(スキル)が必要です。
包丁も使ったことがない人に、「おいしい料理を作れ!」と言うほうが無茶ですよね(笑)。
でもだからといって、桂むきがうまくできる(調理スキルが高い)からといって、おいしい料理ができるとは限りません。
調理のスキルが低くても、おいしい料理を作る人はいますよね。
「おふくろの味」なんてものが、その代表でしょう。
調理のスキルは高くなくても、ちょっとしたレストランよりもおいしい料理を作れるおふくろさんはいますから。
ではなぜ、おふくろの味はおいしいのか?
それは料理の見立て(レシピ)がいいのだと思います。
家庭料理の特徴は、味が一定ではないこと。
その日によって同じ料理でも味にバラツキがあるということです。
当たり前ですが、プロの料理人としては、こういったバラツキを良しとはしません。
どんな時でも一定レベル以上の料理を提供するのがプロのプロたるゆえんですからね。
でも食べる側の気持ちになってみると、どうでしょう。
同じ料理でも体調によっては「やや薄味」がいいときもあれば、「しっかり濃い味」がいいときもあります。
食べる人間の体調が常に一定というわけではないですから、
その体調に合わせたベストな料理も一定であるわけではない、ということです。
絶対値としての価値基準で評価をすれば、プロの料理のほうがおいしいでしょう。
ただ料理というものは、食べる人間があってこその「料理」です。
ゆえに食べる人間にとっての価値(相対的評価)こそ、本当に意味のある「価値基準」でしょう。
スキルはそこそこでも、食べる人間の体調に合わせた見立て(レシピ)ができれば、本当の意味で価値のあるおいしい料理ができる。
整体も同じです。
手技のスキルが高いだけで、施術の効果も高まるわけではありません。
スキルはスキルで大切ですが、さらに大切なのはレシピ。
施術効果を高めるためには、クライアントの状態を見極めた“レシピ”が必要不可欠ですね。
by marutake