肩こりと腰痛。
整体を利用される人の多くが、このどちらかの症状を訴えてきます。
肩と腰。
でも不思議ほどその間にある「背中」については、あまり自覚症状が出ないようです。
実際にはガチガチになった背中の人が多くいらっしゃいます。
「これだけ背中が硬くなっていれば、まだ動かしやすい首や腰への負担が増えるわなぁ…」と、
がんばっている首や腰に同情しちゃいますね(笑)。
背中が硬いというのはどういうことか?
筋肉的にいえば、背骨の左右にある「脊柱起立筋」が硬いということ。
関節的にいえば、ひとつひとつの背骨(=椎骨)の動きにロックがかかっているということです。
さらにいえば、背骨と胸骨をつなぐ肋骨の動きが悪いってことでもあります。
うつぶせで背中を押されれば、気持ちいいものですよね。
でもいくらカチカチだからといって、しっかりと体重を乗せて押せば、胸が圧迫されて苦しくなっちゃいます。
では、どうしらたいいのか?
まずは王道の「呼吸に合わせる」という方法があります。
クライアントの吸気(吸う息)に合わせて押す力を緩め、呼気(吐く息)に合わせてしっかりと体重を乗せる。
呼気に合わせて背中を押すことによって、できるだけ息を吐かせるイメージですね。
呼吸に合わせてほぐすだけでも、効果は違ってきます。
ただ実際には、ひどすぎる背中の場合、この方法でもラチがあかないこともありますね。
では、どうするのか?
逆転の発想で、「呼吸に逆らう」という方法もあります。
クライアントの吸気に合わせて圧を緩めるのではなく、少し抵抗させるくらいの圧をかけ続ける。
ただ一定量の圧をかけ続けると苦しくなるので、漸減圧(徐々に緩める圧)でほぐしてみるということです。
少し抵抗を与えながら、背骨の動きをつける。
硬くなった筋肉をどうにかするというよりも、PNF的な発想で硬いままでも平気になってしまった異常感覚を正常化させるイメージですね。
たかが背中。
されど背中。
自覚症状の出やすい肩こりや腰痛の原因は、
自覚症状のない「背中」に問題があるのかもしれませんよ。
by marutake