効果の客観的評価 | まるたけ整体 公式ブログ

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「札幌市 厚別区 JR厚別駅 徒歩3分 筋膜のコリをほぐす専門店」

「嘘ではないが、ちょっと言いすぎじゃない?」

そう思える本が、結構ありますよね。


先日、書店で見つけた本には、

「足ツボマッサージで、がんが治った!」といった内容が書かれてありました。


ざっくり内容を説明すると、「著者ががんになり、病院ではなく、足ツボマッサージで治した」とのこと。

「だから、がんは治るんです!」みたいな言い方をしていました。


これって、論理的に破綻していますよね。

だって、事実と仮説が混在していますから。


事実は、「がんが治った」ということ。

仮説は、「足ツボマッサージが、がんの治療に効果があった」であり、「私のがんが治ったのだから、他の人のがんも治る」ということ。


まず、あまり知られていない事実として、「がんは(治療しなくても)自然に治る」ということがあります。

というよりも、「多くのがんは勝手に治っている」といったほうが正確でしょう。


もともと、がんという病気は、そういうものです。

まるたけのクライアントさんの家族にも、がん手術の直前の検査で、切り取るはずのがんが消えていた、なんてこともあったそうです。


つまり、この本の著者も、勝手に治っていたかもしれないということ。


何もしなくても治っていたのに、たまたま足ツボマッサージを受けたことで、「そのおかげで治った!」と勘違いしている可能性もある、ということです。


お守りを買っても買わなくても、受験には合格していたのに、「お守りのおかげで、合格できた!」と勘違いしてしまうのと同じ心理ですね。


また、もし仮に、著者のがんには足ツボの効果があったとします。

でも、だからといって、他の人にも効くなんて、なぜ言い切れるのでしょう?

これは考えるまでもなく、非論理的です。


身も蓋もない事実ですが、がんであれ何であれ、治るときは治るし、治らないときは治らない。
確率論として、効果が期待できる治療法はあるにせよ、「絶対に治る!」なんてものは、嘘っぱちだと思っています。


ただ、個人的には足裏マッサージが好きですね。

たとえ、がんは治らなくても。