最近、名医ランキングのような雑誌、テレビ番組が多い。
「神の手を持ったドクター」みたいな特集は、反響がすごいらしい。
先日、私のお店のクライアントさんもテレビで紹介された病院に問い合わせをした、と。
「いま予約されても、一年後の診察になります」
そんな返事だったらしい。
すごいですねえ。
それだけ、腕がいいのか、みんな「神の手」を求めているのか。
診療科目にもよりますが、内科医であれば、1時間に15人ほど患者さんを診るそうです。
冷静に考えると、これって殺人的スケジュールではないでしょうか。
1人、最大4分。
話を聞く時間なんて、2分がいいところでしょう。
4分の間に、患者さんの入れ替えなんてことも含まれますから。
この状況で、お医者さんに「すべてを見抜いてよ」と期待するのは無理でしょう。
自分の症状をうまく説明できなければ、
お医者さんだって、手の打ちようがない。
だからこそ、お医者さんに病気を「丸投げ」するのではなく、
「いい患者」になる努力が必要になってくる。
「いい患者」とは、医師の言うことに逆らわない患者ではない。
「いい患者」とは、医師にすべてお任せする無責任な患者ではない。
「いい患者」とは、医師に金品を渡す患者ではない。
「いい患者」とは、治療に自分も参加するという意識のある患者である。
何も、知ったかぶりをする患者がいいという意味ではない。
知らないことは恥ではない。
むしろ、生半可な知識こそが、医療不信につながる。
患者にできることは何か?
まず、自分の状態について、きちんと説明できることである。
ただ、ダラダラと状態について話をしたって、
お医者さんは、困惑するだけでしょう。
「で、結局、何が言いたいんだ?」ってね。
一人一人に診察時間が割けられるのであれば、
ダラダラ話もいいですが、現状の「平等医療」であれば、それは無理。
お医者さんだって、人間です。
「神の手」はあるかもしれませんが、
「神の心」まで期待しちゃ、酷です。
自分の体は、自分で治す。
その上で、医師を上手に利用する。
そういう意識が、これからは必要になってきます。
「そんなこと面倒だよ。金払ってんだから、何も言わなくても、医者が治せよ」
そう思っている方は、それでもいいと思います。
ただ、どんな結果になろうとも、医師に丸投げした責任は、患者さんにある。
あとで文句を言わない覚悟があれば、それも選択肢の一つでしょう。