自民党総裁選で、マスコミは盛り上がっていますが、
政治家の皆さんは、基本的に「若い」ですよね。
いわゆるトップに立つような実力ある政治家は、60~70代。
報道されるたびに、年齢に目がいってしまう。
一般社会の人とは10歳ほど違うんじゃないかな、と思えてくる。
例えば、福田(前)総理。
年齢72歳。
冷静に考えると、そんな高齢の方に、新しい改革を求めることが無理なのではないか?
「年齢だけで人を判断してはいけない」
確かに、そういう部分はある。
しかし、私はこの意見に、諸手を挙げて賛成することはできない。
この考え方は、かなり「脳化」されてしまった概念である。
(※脳化=頭でっかちな考え方)
生き物は年をとると衰えます。
年配の方は、熟慮する傾向があるというより、とっさの判断能力が低下しているということです。
ただ、その「衰え」が悪いかといえば、そうとも言い切れない。
衰えて、判断速度が落ちるからこそ、無茶な結論を出さない・・・というメリットもある。
じっくりと情勢を見ているうちに、転機が訪れることだってある。
だから、「衰え」を否定するのではなく、そのメリット・デメリットを把握することが大切なのです。
70歳近くの人に、将来をどうにかしてくださいよ・・・といっても、
いっちゃなんですが、その方の将来は、それほど長くない。
下手に変化を求めるよりも、自分が生きている、あと少しの間なら、
このままのほうがいいのでは・・・と無意識に考えたって不思議ではない。
50代で、「若手」と表現される政治の世界。
その年代が、一番バランスがいいのではないだろうか。
頭の柔軟性も、まだある。
体力も、なんとかある。
経験も、そこそこある。
「若手がチャレンジ」なんて言ってないで、その世代が中心になり国家を運営すべきである。
いまトップにいる世代の方には、「ご意見番」として苦言を呈する役割がある。
90代のご意見番なんて、違うでしょう。
その年代になれば、もう世間に対してどうこう言うべきではないのではないか。
もっと自然と対話するような、生き物として純粋な生き方をしたほうがいいと思う。
ただ、政治家の皆さんの「若さ」を考えると、下手に「悟り」を開くより、
ドロドロした世間の中にいたほうが、「若さ」は保てるってことなんでしょうね。
ドロドロの醜い世界で、「若さ」を維持するか?
心が縛られない自然の中で、「老い」を受け入れるか?
どちらが正解ということでもないのですが、
「若さ」は代償を必要とするってことだけは事実でしょう。