夏といえば、トマト。
最近は季節感がなくなり、一年中さまざまな食材が手に入ってしまいますが、
基本的には、旬の物を食べた方がいいとされています。
トマトは、水分をあまりやらないほうが、甘くなるそうです。
ジャガイモも、肥料を制限したほうが、甘みが強くなる、と。
植物は、水や肥料を大量に与えればいいというものではなく、むしろ与えすぎることで腐ってしまうことも多いそうです。
少ない栄養分だからこそ、それを必死に取り込もうとして、濃縮された実がなる。
そういうことなんでしょうね。
これこそまさに、自然の「真理」かもしれない。
人間に置き換えてみるとよく分かる。
栄養分の高い食事ばかりしていると、どういう結果になるのか・・・。
言われなくてもわかりますよね。
肥満という、生き物として「美しくない」状態になります。
これは知識についても同じではないでしょうか。
親が勉強のできる環境をいくら与えたところで、子供がやらない限りは、学力なんて伸びてこない。
むしろ、環境を整えすぎることで、子供の「好奇心」を奪ってしまう。
勉強しにくい環境のほうが、むしろ「好奇心」に火がつくこともあるでしょう。
大人が一生懸命に生きていないから、子供はそれをマネする。
子供は大人の背中を見て育つ。
ゴチャゴチャ言わなくても、がんばっている姿は子供に伝わるもの。
子供に、「勉強しなさい、勉強しなさい」といっている親を見ると悲しくなる。
「そう言っているあなたは今、何か勉強しているのですか? 何かにがむしゃらになっているのですか?」と。
与えすぎれば、腐る。
この「真理」は、あらゆる分野に応用できるはず。
整体だって、同じ。
無理やり、整体師が考えた「いい体」に当てはめようとすれば、どこかで破綻する。
整体師がすべきことは、「無理にいい状態にする」のではなく、「自然といい状態になる」ためのお手伝い。
それ以上でも、それ以下でもない。
クライアントの体がよくなるかどうかは、ご本人の努力です。
整体は、サポートのひとつにすぎません。
だから、「どうにかしてよ」と他人任せな人は、いつまでたっても元気になれないもの。
自分の健康は、自分でどうにかするしかない。
この当たり前のことを理解することが、元気に暮らすための必須条件です。
甘いトマトを食べながら思う。
「君たちはがんばってきたから、うまいんだね」と。
おいしい食事をすれば、自然と感謝の気持ちが湧いてくる。
だから、食事は栄養補給であると同時に、道徳教育でもある。
トマトだってがんばってるのだから、私たちもがんばらないと。
誰のためでもなく、がんばることが「美しい」から。
与えすぎること、与えられすぎること。
どちらにも注意が必要ですね。