「シンプル」であること。
リセット整体のコンセプトは、このひと言につきます。
施術法もそうですし、店内の雰囲気、コース設定なども、「シンプル」であることがベストだと考えています。
とはいえ、経営という観点からすれば、誘惑に負けそうになることもあります。
例えば、サプリメントなどの販売。
施術しながら、「これいいですよ」と勧めれば、ある程度売れるでしょう。
施術を受けに来てくれるクライアントは、信用しているからこそ来てくれるのですから、勧めれば「買ってあげようか」という気にもなります。
何もしないでも売上になるので、経営者としては販売するべきなんでしょうね。
でも、したくありません。
なぜなら、サプリメントの効果がハッキリしていないからです。
良いという意見もあれば、不必要という意見もある。
私自身の実体験からも、「なんとも言えないな」というのが正直な感想。
数年間、バランスよくビタミン・ミネラルを摂取しました。
その後、数年間、サプリメントを何ひとつ摂取しない日々。
状態は、変わりません。
摂取していたから、調子が悪くならなかったと解釈することもできますし、意味がなかったとも解釈できます。
分からないもの、自分自身が納得できないものは、人に勧めることができない。
こういう時こそ、シンプルに。
最低限、自分がいいと思えるものしか提供すべきでないということ。
商売だからといって、「嘘」をつくことは、経営者という前に、人間としてしたくないですから。
同じように、機械による治療もしたくない。
電気や赤外線を当てるのは、楽です。
施術者は、全く疲れない。
しかも、効果が出るかどうかは分かりませんが、ほぼマイナス効果も出ない。
そして、なんとなくクライアントも治療された気分になる。
経営者にとって、これは「おいしい」アイテムです。
でも、私のお店では使用したくない。
ローラーベッドなどを利用すれば、同時に二人を施術することも可能です。
一人は機械。一人は手技という形で。
このほうが回転もいいので、売上はアップする。
私もいろいろな治療院で、酸素カプセルだの、ウォーターベッドだの経験はある。
感想は、ひとつ。
「何のためにやってんだろう?」
体がつらいから来ているのに、そんな「なんとなくリラクゼーション」なんか必要ない。
暇つぶしなら、いいかもしれないが、それならわざわざ来た甲斐がない。
「ちゃんと施術しろよ!」ってね。
整体法にも、さまざまな種類がある。
この業界に関わっている私でも、知らない方法論のほうが多いのではないかな。
どれが正しいかは分からない。
それはクライアントが決めることだと思う。
整体は医療ではなく、サービス業だから。
でも、サービス業だからこそ、いい加減なことはしたくない。
「よくわからないけど、いいらしいよ」なんてテクニックを提供すべきでない。
メディアでも、目新しい方法論に食いつく傾向が強い。
次から次に、健康法を紹介する。
現代人は情報に飢えている。
情報が多すぎるにもかかわらず、まだ情報を欲しがる。
まさに「情報の過食症」というべき状態。
いくら欲しても、処理できる能力には限界があるから、精神がオーバーヒートする。
それが、「心の病」と呼ばれる現象なのではないか。
真実は「シンプル」である。
食べ過ぎれば、太る。
運動しなければ、筋肉は減る。
人間は、必ず醜く老いて、死んでいく。
分かりきったことといえばそれまでだが、その分かりきったことから目を背けて苦しんでいるのが現代人。
だから「アンチエイジング」なんておバカな発想が出てくる。
六十歳にもなって、二十歳のようなお肌・・・なんて気持ち悪い。
その年齢に応じた「美しさ」を追求すべきであり、年齢を超越しようなんて、不自然。
そんなものは「美」に値しない。
たとえ愚直と思われても、私は自分の納得できる施術を提供したい。
私にとって、リセット整体は仕事であると同時に、自分自身でもある。
人間は他人にはいくらでも嘘をつけるが、自分はだましきれるもんじゃない。
自分に嘘をつかないこと。
つまり、仕事(施術)に嘘をつかないということである。
業界の“偉い”先生に笑われるでしょう。
バカな経営をしている。と。
なんと言われても、構わない。
私は小手先のテクニックよりも、愚直な施術法で、クライアントの症状と真剣勝負がしたいから。