おはようございます。
昨日の通勤電車でも、ちまちまと論文検索をしておりました。
「何か「教材とは」といったことを書いている論文はないかなぁ」と思って検索をかけておりましたが、見つかった論文はこちら。
「魅力ある教材」 設計 ・開発の枠組みについて一ARCS動機づ けモデルを中心に一鈴木克明(東北学院大学)1995
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaems/1/1/1_KJ00009004468/_pdf/-char/ja
「教材」という視点に特化した論文ではないのですが
ARCS(アークス)動機づけモデル
という理論と新しく出会えたことは
大きな収穫だったなぁとおもいます。
では、ARCS動機づけモデルとは何かというと…
学習意欲を
注意(Attention)
関連性(Relevance)
自信 (Confidence)
満足感 (Satisfaction)
の4側面(その頭文字をとってARCSモデル;アークスと読む)でとらえる。
学習者のプロフィールや学習課題 、あるいは学習環境の特質に 応じた意欲喚起の方略をシステム的に取捨選択して授業や教材に組み入れていこうとするもの
とされています。
では、具体的にはというと…
注意(Attention)
面白そうだ 、何かありそうだという注意の側面(A)にひかれる。
関連性(Relevance)
学習課題が何であるかを知り、やりがいがありそうだ 、
自分の価値とのかかわりがみえてきたという関連性の側(R)に 気づく。
課題の将来的価値のみならず、プロセスを楽しむという意義も関連性の一側面である。
自信 (Confidence)
学習に意味を見い出しても、
達成への可能性が低いやっても無駄だと思えば意欲を失う。逆に、初期に成功の体験を重ね 、それが自分の努力に帰属できれ ば「やればできる」という自信の側面(C )が刺激される。
満足感 (Satisfaction)
学習を振り返り、努力が実を結び「やってよかった」との満足 感(S)が得られれば、次への意欲につながっていく。
とされています。
それでは、道徳授業にあてはめると、どうなるのでしょうか。
次は道徳授業にARCS動機づけモデルをあてはめてみます。
注意(Attention)
導入での発問などで「おもしろそう」「どういうこと?」という注意喚起を得る。
関連性(Relevance)
導入から範読までの間に価値や教材と自分をつなげて「そういうことありそうだな」「そういえば、それってどういうことだろう?」という疑問や課題をもつ
自信 (Confidence)
「この教材を読んで感じたことが伝えられる!」「先生やみんなの問いに自分なりの考えをもつことができる!」などといった充実感を味わう。そのためにも「となりの人は話すだけならできそう」「グループのメンバーだけなら話せそう」という「対話環境」を整えることも大切な要素である。
満足感 (Satisfaction)
「友だちの意見を聞いて新しい考えがもてた!」「これまでに気が付かなかった新しい考えが持てた!」「自分の意見を伝えられてよかった!」などといった道徳科ならではの学びを学習者である子どもたちが持てていればOK
ざっと、こんな感じですが、いかがでしょうか。
道徳科の授業づくりは、過去の記事でもいくつか紹介していますので、よろしければお読みください。
それでは、すてきな1日を♪
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