【ARCS(アークス)動機づけモデルで道徳授業を見直してみる】 | まるしん先生の教育&実践研究ふんとう記

まるしん先生の教育&実践研究ふんとう記

#学級経営#子どもが学ぶ授業学級(銅像教育)#はじめての先生#道徳 #道徳授業 #道徳教育 について日々実践&研究中です。単著・編著20冊、日本道徳教育学会会員、日本道徳教育方法学会員、関西道徳教育研修会 代表

おはようございます。

昨日の通勤電車でも、ちまちまと論文検索をしておりました。

「何か「教材とは」といったことを書いている論文はないかなぁ」と思って検索をかけておりましたが、見つかった論文はこちら。

 

「魅力ある教材」 設計 ・開発の枠組みについて一ARCS動機づ けモデルを中心に一鈴木克明(東北学院大学)1995

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaems/1/1/1_KJ00009004468/_pdf/-char/ja

 

「教材」という視点に特化した論文ではないのですが

ARCS(アークス)動機づけモデル

という理論と新しく出会えたことは

大きな収穫だったなぁとおもいます。

 

 

 

では、ARCS動機づけモデルとは何かというと…

 

学習意欲を

 

注意Attention)

関連性Relevance)

自信Confidence)

満足感Satisfaction)

 

の4側面(その頭文字をとってARCSモデル;アークスと読む)でとらえる。

 

学習者のプロフィール学習課題 、あるいは学習環境の特質に 応じた意欲喚起の方略をシステム的に取捨選択して授業や教材に組み入れていこうとするもの

とされています。

では、具体的にはというと…

 

注意Attention)

面白そうだ 、何かありそうだという注意の側面(A)にひかれる。

 

関連性Relevance)

学習課題が何であるかを知り、やりがいがありそうだ 、

自分の価値とのかかわりがみえてきたという関連性の側(R)に 気づく。 

課題の将来的価値のみならず、プロセスを楽しむという意義も関連性の一側面である。

 

自信Confidence)

学習に意味を見い出しても、

達成への可能性が低いやっても無駄だと思えば意欲を失う。逆に、初期に成功の体験を重ね 、それが自分の努力に帰属できれ ば「やればできる」という自信の側面(C )が刺激される。

 

満足感Satisfaction)

 学習を振り返り、努力が実を結び「やってよかった」との満足 感(S)が得られれば、次への意欲につながっていく。

 

とされています。

 

 

それでは、道徳授業にあてはめると、どうなるのでしょうか。

 

次は道徳授業にARCS動機づけモデルをあてはめてみます。

 

注意Attention)

導入での発問などで「おもしろそう」「どういうこと?」という注意喚起を得る。

 

関連性Relevance)

導入から範読までの間に価値や教材と自分をつなげて「そういうことありそうだな」「そういえば、それってどういうことだろう?」という疑問や課題をもつ

 

自信Confidence)

「この教材を読んで感じたことが伝えられる!」「先生やみんなの問いに自分なりの考えをもつことができる!」などといった充実感を味わう。そのためにも「となりの人は話すだけならできそう」「グループのメンバーだけなら話せそう」という「対話環境」を整えることも大切な要素である。

 

満足感Satisfaction)

「友だちの意見を聞いて新しい考えがもてた!」「これまでに気が付かなかった新しい考えが持てた!」「自分の意見を伝えられてよかった!」などといった道徳科ならではの学びを学習者である子どもたちが持てていればOK

 

ざっと、こんな感じですが、いかがでしょうか。

道徳科の授業づくりは、過去の記事でもいくつか紹介していますので、よろしければお読みください。

 

 

 

 

 

 

それでは、すてきな1日を♪

 

 

 

ー-------------------

 

3月19日(日)

ミライティーチャー講座

【新年度こそ、対話の力で、最高のチーム作りをスタートしよう】岩渕 佳宏 先生 編

@たかつガーデン

会場参加 定員20名

オンライン参加 定員20名

https://peatix.com/event/3465857/view

 

8月5日(日)全日 年に1度の大イベント!!

夏の道徳フェスティバル

@エル大阪

山田貞二/白木みどり/西野真由美

※申込準備中

☆★☆★☆★

毎週金曜日は森直也先生とFacebookliveでドウトーーク!!21時30分~22時

視聴は丸岡FBページより

https://www.facebook.com/profile.php?id=100001768240803