#そのまま使える【「貝がら」<相互理解・寛容>を授業する】 | まるしん先生の教育&実践研究ふんとう記

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#学級経営#子どもが学ぶ授業学級(銅像教育)#はじめての先生#道徳 #道徳授業 #道徳教育 について日々実践&研究中です。単著・編著20冊、日本道徳教育学会会員、日本道徳教育方法学会員、関西道徳教育研修会 代表

おはようございます。

来週は参観授業&学級懇談会!!

自然に気合が入ります丸岡です。

 

#参観授業はもちろん道徳です

 

さて、

 

今年度に入り

第2回目の道徳授業は

 

貝がら【相互理解、寛容】

 

です。

この「貝がら」という教材は

【友情】を学ぶ教材として設定されていることが

多くあるようですが、私の現在使用する「光文書院」では、

【相互理解・寛容】を学ぶ教材として設定されておりました。

 

その理由として、私が考えたことは

「教科書の第1教材(つまり1番目に掲載されている)ということ」

があり、新年度になり、クラス替えが行われた時期だからこその

設定であると分析しました。

 

教科書にも、テーマは

「新しい友だちを知るために」

と設定されています。

 

「新しい友だちと仲良くなるには、

まずは相互に理解し合うことが大切である」

 

そんな明確な意図が感じられる教材構成だなと感じました。

 

私は、本教材を、この時期に実施する意味も踏まえ、

次のように計画してみました。

 

もし、「貝がら」の授業をするときがあれば、

参考にしてみてください。

 

ー-----------

 

  「貝がら」【相互理解・寛容】授業プラン

 

 

 

導入発問:新しい友だちを知るには、どんなことが大切なのでしょう?

 

子どもたちからは

・相手のことを知ろうとする

・自分から話しかけてみる

・いろいろと質問をしてみる

 

などと意見が出るでしょう。

 

それらを受け止めてから、教材の範読に入ります。

 

指示:自分の心が動いたなと思うところに線を引きましょう。

 

範読を終えてから子どもたちに聞きます。

 

基本発問:どんなところで心を動かしましたか?

 

子どもたちからは、次のような意見が出されるでしょう。

 

<○>

・ぼくがいろいろと中山君に聞いているのがよかった

・ぼくが中山君に「きれいな絵だね!」と説明しているのがよかった

・中山君が自分の町のじまんをしているのがいいと思った

・中山君が貝がらをプレゼントしたのがすてきだなと思った

・ぼくの「今度こそ中山君となかよしになれる」と言ったのがいいと思った。

 

<×>

・女の子たちが、中山君の話し方を聞いて笑うのはよくないと思った

 

<△>

・中山君はどうして話さないんだろう。何かあったのだろうか

・どうして貝がらを渡したのだろう

・ぼくは、どうして「今度こそなかよくなれる」と言ったのだろう

 

これらを受け止めてから、状況に応じて

次のような発問を出していきます。

 

基本発問①:みんなが中山君の立場なら、だれとも話せない時間にどんなことを思う?

 

基本発問②:女の子たちは、どうして中山君の話し方を聞いて、笑ってしまったのだろう?

 

中山君の話せない時の思い、女の子たちが笑ってしまった心情を考え「人間の弱み」を押さえてから、次の中心発問を提示します。

 

中心発問:どうして「今度こそ中山君となかよしになれる」とぼくは思えたのでしょう?

 

子どもたちは、中山君の貝がらに託した思いを感じ、それをぼくがどう受け止めたのかを想像するでしょう。場合によっては、「(インタビュー形式の)役割演技」を導入してもいいかもしれません。ここでは、じっくりと僕の心情を迫ることを通して「一歩深い相互理解」に浸れるようにしていきます。

 

そうして、じっくりと「貝がらを受け取ったぼく」を分析した後に

自分ごとへとつなげます。

 

終末発問:○年○組の友だちともっと仲よくなるためにどんな心を大切にしたいですか?

 

【板書計画はこちら】

 

 

#発問入りもあります。

 

 

まだまだ、4月の道徳です。

じっくりゆっくり、道徳に浸りながら

授業を味わうようにしたいものです。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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