異常日常化の法則 | maruseのひとりごと

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2014.7.24 薬師池公園のカワセミ

異常日常化の法則って、ご存知ですか?


例えば、デパートなどで、非常階段に商品などが置かれていて、

もし、火災が起こったとき、非常扉が閉まらない状態になってるとして、

これは、あってはならないことなのだけど、

これを毎日見ているうちに、何とも思わなくなってしまう…、

そういうことを言います。


食品を製造している会社ですと、

衛生面に関しては、厳しいルールがありますが、

本来は、やってはいけないこと、あってはならない状態なのに、

そのまんま日々過ごしているうちに、それが当たり前になって、

気付かなくなってしまうことが、あったりします。


よく、新人さんには「疑問を持つのは新人の特権だから…」と言います。

他所から来た新しい目として、

「あれ、これ、いいんですか?」って思ったら、訊いてほしいしのです。

「いいのかな?」と思って、「それでいいこと」もありますが、

その時は、その説明をしてあげればいいことで…、

何か問題が起こる前に、「いいの?」と指摘してもらえることは、ありがたいことで、

疑問を持ったことを、責められるようではいけないんですね。


しかし、人間って、楽しちゃうと、なかなか厳しい方向には、戻れないもんで、

異常を正常へ「矯正」しなければならないと、

ものすごくしんどいし、根気も根性も要ります。

そこを知らん顔したら、すっごい「楽」なんですけどね。


だけど…食品は、他人様が口にするもの。

人を病気にしたり、最悪、死亡させることだって、できるんですよねぇ。

だから…譲れないことは譲れない…。


でも…しんどいの!!!


異常が日常になってしまってること、

異常と気付いてもらえても、

日常的にやってしまってることを、やらないように徹底するのは難しい…。

異常が日常になってしまってる人には、

正常に戻す行為の方が、異常なんだもんねぇ…。


でも、だからこそ、

「異常をやってはいけない」と言い続け、

ぎこちないながらも、正しいことをやってもらってたら、

それが日常になるよねぇ。


異常日常化の法則を、逆手に取る…ってこと?


人間って…面倒くさっ!

でも、

言い続けるしか、無いかぁ…!