日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」  -5ページ目

ホームページ ギャラリー内のお花の写真について

最近こんなご質問をよくいただくようになりました。


「あのホームページのギャラリーにある花って何ですか?なんであるの?」

丸三ハシモトホームページ ギャラリー  

ご説明申し上げます得意げ


あれは昨年の社員旅行で静岡県の掛川市にある掛川花鳥園に行った時に撮ったお花黄色い花です。


掛川花鳥園  ←花鳥園の紹介


とてもきれいな花ですし、きれいに撮れていましたので、なんとなく癒しお茶になればとギャラリーに載せたわけです。


という訳で、深い理由はございません。逆を申せば意表をつきたかったのかも知れませんねにひひ



ギャラリーの写真も社員でないと撮ることの出来ないような普段の素朴な仕事風景の写真を選んでおります。

またお時間があればごゆっくりご覧くださいませ。




琴糸・三味線糸の丸三ハシモト株式会社ホームページ



京都名物 八つ橋のおはなし。

京都名物と言えば、八つ橋お茶ですよね。


最近は生八つ橋が主流ですが、堅い瓦みたいな形の方が元祖です。


あれって何の形かご存知ですか?http://www.shogoin.co.jp/pro.html


あの丸く細長い形・・・・実はお琴の形を模してあるんです。



しかも八つ橋という名前・・・・これは近代筝曲(お琴)の開祖と呼ばれる「八橋検校(やつはしけんぎょう」に由来しているんです!


没後に師を慕って多くの門弟たちが訪れた地で八つ橋の名前で干菓子を作ったのがはじめと言われているみたいです。


八橋検校のこと


京都名物と和楽器・お琴のマッチング・・・知っているようで知らないエピソードでした。。。




琴糸・三味線糸の丸三ハシモト株式会社http://www.marusan-hashimoto.com/

餅つき&カキ餅づくり

今週は仕事がみっちり詰まっていまして、夜も疲れて熟睡しております。


といいますのも作業の傍ら、餅つきをしておりました


ん?正月明けてから餅つき?今から食べるの?とお思いでしょう。

今作っているお餅は食べるものではなく、和楽器糸に使うものなのです。


琴糸や三味線糸など、和楽器の糸は絹糸で作っていることは以前のブログでも書かせていただきましたが、

より糸を硬く、腰を持たすために実は糸を餅糊で炊くのです


丸三ハシモト製造工程


楽器糸を触る時、手が汗ばんでいるとなにかネチャッと感じることがあったら、それは餅糊のせいだと思います。



しかもこの餅米はちょっと高級でございます。

滋賀県は近江米が有名ですが、もち米も非常に高品質なものを作っていらっしゃいまして、毎年200kg近く購入致します。芯が少なくてさらっと、とろっと、実においしそう・・・。途中でつまみ食いをしたくなるのです。


餅つき

毎シーズン冬に2回に分けて餅つきをします。第1回目は12月にしましたので、残りの分を今週行いました。



まず月曜日に餅つき。朝7時から準備して昼の3時半に片づけが終了するまで休む間もなく作りました。もち米を蒸篭にのせたり運んだりと結構腰にくるんです。


出来たお餅を平たくして日陰で乾燥させます。


お餅乾燥中


日が変わって水曜日。これから小さくかき餅サイズにカットしていきます。
餅をカット

全部出来たらこの通りになります。写真は完成したカキ餅の一部です。


カキ餅完成

こうして2週間ほど日陰で干し、完全に乾かしてから保管します。


一年分を冬の時期につくるのでカキ餅づくりは丸三ハシモト の冬の風物詩ですね。


いい材料を使っていい品を作る。丸三ハシモトの和楽器糸はこういう所からもこだわりをもっています。



琴糸、三味線糸の丸三ハシモトホームページ



全国邦楽器商工業組合連合会(全邦連)のご紹介

すごく長くてわかりにくいタイトルかもしれませんが、

これは私たち邦楽器を作るメーカー、卸売、小売業、楽譜販売などが集まった団体で、国内で唯一の邦楽器関係の全国組織です。通称全邦連(ぜんぽうれん)と呼ばれています。扱っているのは琴、三味線、太鼓、尺八、笛、琵琶などなどです。

 

邦楽器を作る、扱うということはその技術を磨くために相当の時間を要し、一朝一夕でできるものではございません。(当然私も修行の身でございます。)この組合はお客様に安心して邦楽器をご購入していただくために、長年邦楽器に携わる職人達が、様々な意見交換や商品開発、業界PRなどを行っております。老舗のお店が多く加盟しており、様々なご相談にのって頂けることと思います。

 

 

昭和32年(1957年)創立ですから、今年めでたく五十周年を迎えることとなりました!

 

 

私ども丸三ハシモト株式会社 は邦楽器糸のメーカーとしてもちろんこの組合に加盟しています。下部組織として全国糸組合というのもあるんですよ。メーカーという立場上、和楽器糸の直接販売や電子商取引を行っておりません。しかしながら、全邦連のお琴屋さんやお三味線屋さんからご購入していただけます。楽しいお店や親切なお店、色んな店主さんがいらっしゃいますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

特にお琴やお三味線などは売りっぱなしということが出来にくい商品です。糸の締め替えや皮の張替えなどなど。やはり売り方の顔の見えることが安心と信頼に繋がりますよね。

 

 

とはいうものの最初の取っ掛かりはインターネットというのが現代の基本パターンとなってまいりました。古く、長い業界とは言えど、ある程度はこの流れには乗っていかなければと思います。

 

 

ということで全邦連ではホムページをつくっております。この機会にぜひご覧下さいませ。お近くの店舗検索もできますよ。

 

 

全邦連ホームページ

 

 

邦楽が発展するためには業界もしっかり縁の下から支えていかなければならないと考えております。同時に組合自体の存在価値や存在意義もあげていかないとですね。皆様邦楽業界にご愛顧の程どうか宜しくお願いします!

 

 

冨田人形

近年、国の施策として伝統文化を教育の場で小中学生に教えることで、愛国心を高めようという気概がありますよね。私共としては大変ありがたいことだと考えています。


音楽の時間にお琴や三味線、太鼓などを教える学校も増え、特に郷土文化を学校教育に取り入れている地方もたくさん増えてまいりました。東北地方では津軽三味線、沖縄では三線(蛇味線)、他にも色んな民謡がありますし、人形浄瑠璃というものが全国各地に存在します。



人形浄瑠璃とは人形使いと浄瑠璃の語り、そして三味線が三位一体となって語り掛ける日本を代表する伝統文化です。ユネスコからも2003年に世界無形遺産として認定されています。


その中で一つご紹介いたしますのは、滋賀県長浜市冨田にある冨田人形です。

冨田人形紹介


滋賀県の湖北地方にも人形浄瑠璃が守り続けられているのです。本当にありがたいことです。もちろん丸三ハシモトの絃もお使い頂いております。感謝感謝です。

冨田人形共遊団の団長 安部先生は長年保存と芸能をみがくことに情熱をかけてこられ、地元では非常に有名な方です。私も色々とお世話になっており、先日の三番叟の折もアドバイスをもらいにいきました。毎年アメリカからの留学生を招き入れ、人形浄瑠璃を教えておられ、海外公演も行われます。すごいタフですよね。留学生の皆さんも熱心に人形の扱いを覚え、日本の伝統文化を学ぼうと頑張っています。丸三ハシモト工場にも絃の製造工程を見学しに来て下さるんですよ。もちろん説明は日本語ですけどっ!(ごめんなさい)


冨田人形共遊団の皆さんは現在もお稽古に精を出していらっしゃるのですが、人形遣いが少し足りないとのこと。一人前になるには何年もかかるこの世界ですが、日本の伝統芸能に興味がある方はぜひ冨田人形共遊団の阿部先生にお問い合わせください。練習に通える範囲の方に限りますけどね。宜しくお願いします!


琴糸、三味線糸の丸三ハシモトホームページ