日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」 
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松竹梅の三味線糸

もうすぐ新年ですね。三味線糸も新年のお祝い用。
松竹梅に染色した特注品(長唄,民謡三味線糸)です。
持っているだけでめでたい!?


国産絹筝弦を聴く会

弊社が研究してきた絹筝弦の演奏会です。
お近くの方はぜひ。なんと入場無料です!

国産絹筝弦を聴く会

日時: 平成26年1月18日(土)
14:00開場14:30開演
場所: 紀尾井小ホール
(入場無料ただし整理券が必要ですので、
紀尾井チケットセンターにお申し込みください。)

国産絹筝弦普及の会は、この5年にわたって国産の蚕から作った繭の筝弦に関して多面的に研究して参りました。その結来、多くの方々の協カのもと、響きが良 〈、しかも耐久カがありながら演奏者に重い負担をかけない絹の筝弦を作ることができました。今回の演奏会では、それをご披露したいと思います。
尺入は、筝の絹弦に相応い、古典的な楽器で演奏します。
曲目
1 八橋検校作曲《乱れ〉筝:米川敏子
2 西山徳茂一作曲〈秋の言の葉〉
           筝替手:米川文子 尺入:志村祥保
3 菊岡検校作曲〈夕顔〉筝:八重崎検枝手付 尺八:初代酒井竹保整譜
           三弦:米川文子 筝:米川敏子 尺八:志村禅保
演奏家(出演順)
米川敏子・・・-地歌・生田流挙曲、研筝会家元、くらしき作陽大学特任教授
米川l文子・・・地歌・生田流挙曲、人間国宝、双調会家元、くらしき作陽大学教授
志村禅保・・・尺入とくに古管および地なし尺入の演奏・大阪芸術大学教授

主催:国産絹筝弦普及の会 共催:(財)大日本蚕糸会
後援:日本伝統文化財団

お申し込み:紀尾井チケットセンターTEL: 03-3237-0061
お問い合せ:蚕糸科学研究所 TEL: 03-3368-4891/ FAX: 03-3362-6210
絹 琴糸

絹絃とは・・・。

京都にお住いの七絃琴(古琴)研究家であり演奏家の伏見 无家氏の中国における絹絃に関する論文をご紹介いたします。

七絃琴(古琴)における絹絃の重要性を訴えておられる方です。


本では筝といえばそのほとんどがポリエステル絃となりました。

かに耐久性もあり、奏者に演奏中に絃が切れるなどの煩わしさのな
いよう進化したともいえます。

実際弊社も化学繊維の絃を製造して

いる張本人です。ただ絹の音色とは何なのかを突き詰めていくこと
で伝統の音色、日本の琴、筝の音色に対するさらなる追及をしてい
けるのではないかと考えます。



他の楽器の歴史を知ることでわかる

こともある・・・。

まさに深遠なる世界・・・。

伏見 无家氏のウェブページより

輓近中国における琴楽演奏について http://orange.zero.jp/
zad70693.rose/guqin/
bankinchugoku.html


再論・琴におけるスチール絃使用の問題 http://orange.zero.jp/
zad70693.rose/guqin/scheel.html




中国上海における国際楽器博覧会「Music China」で出展してきました。


2011年10月11~14日

中国、上海で行われた国際楽器展覧会「Music China」で出展してきました。

2011中国上海国際楽器展覧会

Music China HP内の弊社の紹介がされているページ

この展覧会はアメリカNUMMショーなどと並び世界最大級の規模を誇っています。
出展ブースの数は約1400!来場者も来場登録者の数として約50000人と中国の音楽市場がますます大きくなるという勢いを感じさせるものでした。

さてこのプロジェクトの目的は、

当社が製造している和楽器の絹弦(silk strings)の技術を活かして中国の伝統楽器である

二胡(
Erhu)、中胡(Zhonghu)、中国琵琶(Pipa)、古琴(
Guqin)

絹弦(
蚕丝弦)を提案するためです。




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中国の伝統楽器の弦と言えば現在ではスチール弦が主流です。
スチール弦の方が音が狂いにくい点や音量が大きい点などのメリットがあります。

しかし1960年代以前は中国も日本の和楽器と同じく絹弦でありました。
中国の楽器の歴史は日本の比ではありません。古琴などは何千年も前から存在する楽器です。
その間ずっと絹弦だったわけです。
でも中国国内に絹弦を製造する会社はあの広い国の中でごくわずかとなっています。
絹の音色を楽しもうと思っても商品が少ないのも現状です。

絹弦の良さはその音色の奥深さと哀愁を感じるところです。柔らかくまろやかな音色で、弾く人そして聞く人への聴き心地の良さは抜群です。

そこで当社が製造している絹弦を提案して中国の方々に喜んでもらおうというのが今回の目的です。

日本の和楽器の製造技術と言えばもちろんアジア大陸から渡ってきたものです。
言うなれば中国の伝統楽器は日本の和楽器のお姉さんかお母さんといったところです。

確かにスチール弦に比べ絹弦の方が値段も高め、耐久性も低い、音量も少ない。
でもそれを超える悠久の伝統を奏でる深い音色があります。今回の展示会で提案することになりました。

丸三ハシモトホームページ中国蚕丝弦紹介ページ


10月10日

関西国際空港から飛行機で上海に着きました。当社スタッフとコーディネーターの方2名、演奏家の方と総勢5名で出発しました。

上海に着くとまもなく会場設営に行きました。

日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」 -設営前

ここから設営を終えると・・・


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こんな風になりました。完全にメイドインジャパンをイメージしております。

そして

10月11日

この日から4日間の長い展覧会が始まります。

会場のメインゲートへ向かうと


日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」 -会場入り口広場

なぜかトランスフォーマーが原寸大で展示されていました。

そしてエントランスに入ろうとすると

日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」 


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この通りマンパワーに驚きです!
しかし人が多い、そして何より活気に満ち溢れています!



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同じE2の棟の中にこれだけのブースが存在します。
それが6棟+αあるのです(約1500ブース)。日本ではなかなかないですよね。

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本当に広い会場です。会場内が広すぎてバスが往復していました。


そして次々にバイヤーや演奏家、メーカーなどあらゆる人が入場されました。

あっという間に会場は人だかりです


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当社のブースに多くの方にお越しいただきました

ブース内では中国人演奏家の方々に演奏して頂き、
絹弦の音色を直に聞いて頂きました。もちろん試し弾きもして頂き、その中で感想や改良点等も教えて頂きました。


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入れ代わり立ち代わり多くの方々がお越しくださり


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二胡や中胡、琵琶などを手に取って見て頂きました。


ブースにお越し頂いた方はバイヤーとなる方が多く、同じくブースを出していらっしゃった中国国内および国外の有名販売店の方々も次々とお越しくださいました。




それでは絹弦での演奏をご紹介いたします。

まずは二胡の絹弦を使った演奏です。せつなく哀愁を感じる音色がします。




次に中胡の絹弦を使った演奏です。優雅な音色です。




二胡と琵琶の共演映像です。心が和むような華やいだ音色です。







こちらは上海在住の人間国宝と言われている有名な演奏家の方です。

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そしてこちらは北京近郊で京胡(Jinghu)、京二胡(Beijing Erhu)を制作していらっしゃる第一人者の方です。
京胡と京二胡の絹弦の共同開発をしてほしいとお申し出頂きました。早速試作に取り掛かります!

石家庄心一琴行 侯武龙氏HomePage


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そしてそして次は古琴製作の第一人者 王鵬氏です。
この方はMusic Chinaのパネルディスカッションのパネリストとして登壇されていたほど
古琴製作の中で一目置かれた方です。

古琴の弦をぜひ使ってみたいとわざわざブースにお越しくださいました。

王鵬氏 钧天坊古琴ホームページ 一味違うHPです


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何度も言いますが本当に多くの方が当社の絹弦にご興味頂き、そしてその音色を評価してくださいました。

これは一製作家として非常に感慨深いものがあります。

今回のプロジェクトはただ単にビジネスとして出かけただけに留まらず、
中国文化をより理解することができ、またそのことで両国間の文化が急速に近い存在に感じられ、
今後の仕事にも役に立ってくると思いました。

中国の4000年の歴史とはよく言ったもので、特に古琴の王鵬先生から頂いたカタログを見て
その奥深さに感銘を受けました。高い経済成長だけが中国ではなく、
音楽の世界は不変の部分もしっかり存在し、しかもすごく奥深い。
中国伝統音楽に最大級の敬意を払いたいと思います。



4日間あっという間に過ぎましたが、得た経験は計り知れません。
これまでは日本の伝統楽器の弦を中心に製作してきました。当社で作る絹弦、そしてその技術はそのためだけにあると感じていました。

しかしながら海を渡り、他のアジアの市場で通用するということを感じられたのは丸三ハシモトにとって大きな一歩となりました。

これからはビジネスとして着実に成果があげられるように最大限の努力をしていきたいと思います。大胆に、そして冷静に。

丸三ハシモト株式会社ホームページはここから




以下は会場の雰囲気を撮った写真です。
ご覧くださいませ。


中国の伝統楽器のお店、たくさん並んでいます。
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こちらはピアノで有名なメーカーです。すごく凝ったブースです。さすが。

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こちらは日本が誇るYAMAHAのブースです。全体の中で一番広いブーススペースでした。
ブースというか、コンサート会場というか・・・。連日多数のお客様がお越しでした。


日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」 ヤマハのブースでは2階席まで用意されていました


その他いたるところで生演奏がされていました


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国ごとのパビリオンもありました。
数か国がこうして広いエリアをとっていました。
ジャパンブースも欲しい!

日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」 こちらはイタリアパビリオン
日本の音づくり~from滋賀 木之本 「和楽器の糸作ってます!」 こちらはスペインパビリオン



出口付近でスタッフの皆さんがお見送りをして下さっていました。

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中国語による当社の説明

本公司创业于1908年。
所在地是日本滋贺县长浜市。
以制造日本的传统乐器(如三弦,筝,胡琴等)的琴弦为主,
是日本制弦行业中最有名的公司。
使用蚕丝作为琴弦的原料的国家,
在当今世界来看亦是很少见的。
包括在日本国内,丝弦制造公司也已罕见。
根据乐器的种类和弦的粗细来区分,
我公司所制造的丝弦约有400种。
丝弦的制造需要12道程序,
而每道程序几乎都是由手工制造。
大多数日本传统乐器的专业演奏家都在使用丸三桥本的丝弦。
近来,通过专业演奏家们的努力,
在利用海外公演的机会中,
不断地提高了日本乐器在全世界的知名度。
由其韵味深奥,富有光泽以及其余音缭绕的音色,正是因为蚕丝制造而成的琴弦的魅力所在。
让我们来尽情欣赏丝弦的美妙音色。

这是在中国传统乐器上使用的丝弦。是由特殊的制造程序而制作。
音色柔美。弹起来手感好。特别适合于古曲和相应的现代曲。


二胡弦 
 中胡弦 

琵琶弦 

古琴丝



NHK朝の 「おはよう日本」 全国放送 生放送に出演しました!

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

今回、全国放送で、しかも生放送に出演しました。
クラッカー

それもNHKの朝 「おはよう日本」です。

時間帯も「ウェルかめ」に近い8時10分くらいで、ご覧になられた方も
多かったのではないでしょうか?

内容としましては冬シーズンに作る糸「寒の糸」の紹介です。
最近大雪だったせいで、気温もすっかり冷え込み、まさに寒い中に作る糸となっています。
この「寒の糸」をご注文されるお客様も多くいらっしゃいます。

作業工程も撮影され、
私は手で糸を撚る「独楽撚り(こまより)」を行い、三味線の三の糸を作りました。

しかし、

時間を気にしながら慌てていたせいで(言い訳です)、
独楽撚りのアップ映像になった瞬間、ツルッ!!っと独楽がふらついてしまい、慌てて立て直そうとしたらそれもツルッ!!!
なんとも格好の悪い姿を見せてしまうこととなりました汗

しかも、全国放送で。。。です。

これは素人NG大賞にノミネートされるのではないでしょうか?
本当は、いつもは全然余裕で作業するのですが・・・。
生放送には魔物が住んでいるとはこのことですね叫び

案の定、テレビを見た地元の先輩方はツッコミのオンパレードでした。
一年くらいは引っ張られそうです。


少ない時間でしたが、NHKさまから15人ものスタッフの方が朝6時前から撮影の準備をして下さり、ナレーションや照明、カメラワークなどどれをとっても素晴らしいお仕事ぶりを拝見しました。目

今度生放送で出る機会があれば、その時こそは熟練職人として、
何事があっても慌てない仕事ぶりを見せられたらなと思います。
まだまだ修行が足りませんね。

ホームページ 琴糸、三味線糸の丸三ハシモト株式会社




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