津照寺(しんしょうじ)の門をくぐってすぐ右側の区画には大師堂や納経所があり、トイレもあります。
右側に行かずにまっ直ぐ進むと長い石段があり、本堂へと続きます。
本堂まで一直線というわけではなく、登りきるちょっと手前で方向転換し右へ。何段か登って、やっと本堂前に着きます。
かなり急な階段ですから息が切れます。が、それだけに登ってから振り返り、海や漁港のほうを見ると、その景色のすばらしさに、清々しい気持ちになります。
順序としては、いつも、一気に石段を登って、振り返って景色を堪能して息を整えてから本堂でお参りし、石段を下りて大師堂へ行き、大師堂でお参りしてから納経します。
納経所の窓口のすぐ前が大師堂ですから、大師堂でお参りしているところが納経所からよく見えるはずです。もしも納経所の人が外をよく観察していたら、石段を下りてきた遍路が大師堂でお参りしている姿が見えるはずです。それで本堂や大師堂できっちりお参りしていることが分かるはずなのです。
本堂にもお参りせず納経所に直行してご朱印だけいただこうとしている者ではないことが分かるというものです。
さて、お参りと納経が清んだらまた門をくぐり、クルマを停めた場所に戻ります。
ずっと歩きとおす人や。公共交通機関を使いつつ人ならば感じないことでしょうけれど、正式な駐車場として整備されていない場所に停めざるを得ないというのは八十八か所中でも珍しく、「まともな駐車所が出来ないものかなー」なんて思ったりします。近辺でそういう場所を確保するのが難しいのかもしれません。
最御崎寺から津照寺へ向かった時はカーナビを使いませんでしたが、次は、念のためにカーナビを使い、行く先設定をしました。何度も通った道で、間違える心配はほとんどありませんでしたが、念のためであり、スムーズに走るためです。
津照寺の門前に戻る形ではなく、橋を渡って住宅地の中の細い道を進んでから街道に出ます。住宅地の間の狭い道ですから徐行運転をします。
街道に出てからはスイスイと快適な走りで進めます。
目指すはもちろん、四国霊場第二十六番札所・金剛頂寺です。
最御崎寺、津照寺、金剛頂寺の三か寺を「室戸三山」といいます。
そのうち東にあるのが最御崎寺ですから最御崎寺を「東寺」と呼び、金剛頂寺を「西寺」と呼びます。
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