足摺岬の朝は爽快 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 高知市内のインターネットカフェから足摺岬まで、クルマで二時間はかかったと記憶しています。いや、実際それ以上だったかもしれません。

 2013年7月発行の『日曜遍路 四国八十八ヶ所霊場全ガイド』(エス・ビー・シー出版)というガイドブックがあるのですが、それによると、三十七番札所岩本寺から三十八番札所金剛福寺のクルマでの所要時間でさえ二時間半と書かれています。岩本寺は四万十町窪川にある、金剛福寺は足摺岬にあります。

 この本が出来た当時より道路事情がだいぶ良くなりましたし、夜明け前で渋滞もなく信号待ちもほとんどなく、進路もカーナビ任せだったことから、予想以上にスンナリ行けました。

 だからガイドブックで二時間半と書かれた距離よりずっと長い距離でも二時間か二次関数十分程度で済んだのだと思います。

 もちろん、道路がすいているからといってスピード超過で暴走したわけではありません。

 また、昼間にこの距離を移動した場合は市街地での渋滞や信号待ちの多さも考えられるので、こんなにスンナリとはいかないと思います。

 この、夜明け前と昼間の違いを考え、なおかつ、所要時間の長さを考慮に言えると、納経受付開始時間前に足摺岬に着くようにしたのは正解だった、といえます。

 例えば、朝、高知市内やその周辺の平野部の札所からお参りを初めて足摺岬や宿毛あたりを目指した場合と、足摺岬をスタート地点とした場合では、まわれる札所数が違ってくるでしょう。

 もちろん、一番札所から八十八番札所まできちんと順番通りに、しまも通しで、一度の旅で四国一周するという形でまわりたいという人には、「どこからスタートすれば効率的か」などというのは関係ないでしょうけれど。

 さあ、ここから札所巡りの始まりだ、というときに足摺岬のような「さいはての地」でスタートするのはなかなか良いものです。特別な地からのスタートということで特別感が増します。

 足摺岬の金剛福寺から次の延光寺がある宿毛までは、これもまた距離が相当に長いのですが、それでも窪川から足摺までの距離に比べれば短いというか、マシなほうです。足摺岬スタートで逆に窪川を目指すとか、昼頃に窪川に着いて足摺岬を目指すのでは、距離が長すぎて、移動するだけでも、かなり疲れてしまうでしょう。

 また、地理的にみても、足摺岬は四国の一番南にあり、太平洋に向かってずっと突き出た形なので、岬の突端に立てば朝なら朝日が海から登る様子を、夕方なら夕陽が海に沈む様子をじっくり見ることが出来る、と考えられるわけです。もちろん天気が良いことが大前提ですが。

 そのような場所ですから、天気の良い時、足摺岬で朝の陽ざしを浴びたら、他の地域で浴びる以上に爽快な気分になれるというものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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