四国霊場第四十五番札所・岩屋寺の本堂、大師堂でおつとめをし、弘法大師の穴禅定で中まで入り、仁王門もくぐったりした後、納経所へ行きました。
御朱印の数をそろえるため、先達納経帳ではなく、従来使っていた納経長を出しました。
六回目の結願まであと一ケ寺となりました。
気分よく、石段をおり、長い長い参道の途中まで来た時のことでした。
木々が生い茂り、ちょっと薄暗くなっているところで虫が飛んできました。
害のない虫ではありません。
蜂でした。
スズメバチほど大きい蜂ではありませんがそれなりの大きさで、クマ蜂のようでした。
久万(くま)高原だからクマ蜂、などというのは、シャレになりません。
近くを飛び回るだけでなく、私に向かってきました。
肌のすぐ近くに来て止まったようにも感じました。
刺されたら大変です。
ちょうどこの時は、近くに参詣者がいませんでした。
追い払いたいところですが、下手に刺激してしまうと、刺されなくてもいいものを相手が敵意むき出しにして実際に刺されてしまうかもしれません。
ここは動かないにしかず、と思い、微動だにしませんでした。
それでも蜂はどこかへ去る気配がありません。
動くと刺されるかも。
そう思い、ずっと動けないまま。
五分ぐらいそうしていたような気がします。
こういう場合での自分自身の時間感覚なので、実際は三分程度だったかもしれませんが。
ようやく蜂が去ったようなのでホッとして、駐車場や土産店などがある方へ進みました。
真夏ではなくても、ちょっと暑い季節になると、山の中の霊場ではこのように蜂やら虻やらが出る場合があります。
藪蚊に刺される場合もあります。
場所によっては蛇が出る場合もあります。
深い山の中ではサルやイノシシ、クマが出る場合だって考えられます。
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