武蔵野観音霊場・天龍寺(飯能市)《過去のブログ記事より》 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 武蔵野三十三観音霊場の第三十二番札所は天龍寺です。正式には大鱗山雲洞院天龍寺といい、宗派は天台宗、本尊は十一面観世音菩薩、所在地は埼玉県飯能市大字南四六一番地です。

 三十番の福徳寺や三十一番の法光寺へ行った日とは別の日に行きました。

 武蔵野観音霊場の第三十二番にきて、初めての天台宗のお寺です。私は大学卒業後に初めて訪れました。そのときはゼミの教授や後輩、それに大学院生らと共に、宿坊で一泊しながらの勉強会でした。西武池袋線の西吾野駅で降り、お寺の方がクルマで迎えに来ていただきました。駅から山の中の林道を進み、山頂部分の本坊に入り、その一室でテキストを読みながら勉強をしました。かなり充実した時間を過ごしました。

 ちょっと不便さを感じたのは水の出が悪いことです。山頂部分なので雨水をためて使っているようで、トイレの水などは少ししか出ません。お風呂もたまにしか水を入れ替えないようでした。

 そのかわり、空気のよさは都会とは比較にならないし、泊まった部屋の南側から見る景色などは素晴しかったですね。

 ちょうどその日は離れた部屋に小学生の団体が宿泊していたようで、翌朝、住職が小学生たちに天台の「止観行」を教えるというので、私たちも参加させていただきました。実際は小学生には難しすぎるからか、目を閉じて深呼吸して自分の呼吸回数を数え精神統一をはかる、というものでしたが。

 格好のハイキングコースでもあるため、土曜日や日曜日は多くの登山客が訪れるようですが、もともと、天龍寺にまつられているのは「足腰が強くなる神仏」といわれており、地元の人々だけでなく、かなり離れた地域の人々からも信仰をあつめているようで、私の住んでいる地域でもここにお参りに行ったという人は多いようです。

 

(2011年10月28日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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