法光寺奥の院への道(過去のブログ記事より) | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 武蔵野三十三観音霊場の第三十一番、法光寺に参拝し、納経所で「奥の院へ行きたいのですが」と言い、道のりを訊ねたところ、道順を説明していただいただけでなく、巡礼用の杖まで貸していただきました。

 鈴がついているのでケモノよけにもなるとのことですが、ケモノって、どんなケモノだろう、と思いました。まさか熊などは出まい、毒蛇よけということか、などと考えつつ、教えられた通りに進みました。

 まず、法光寺の境内から南へ、西武鉄道の線路の方へ行きます。線路沿いに人が通れるだけの細い道がありました。これを西へ、線路沿いに進みますと、やがて踏み切りに出ました。

 踏み切りを越えて線路の南側に出て、そのまま南へ行きます。もう山の中の道で、人の気配など全くありません。

 しばらく進んでから右へ進路をかえます。草深い山道です。通る人がそれなりにいれば踏みならされて道らしくなっているでしょうが、草に覆われて歩きにくいです。雨が降っている時や雨上がりなどでは、靴が濡れてしまうでしょう。

 幟などがあるので奥の院への参道だと分かりますが、草ぼうぼうで何処が道なのか分からなくなる時もありました。未知なる道なので、整備されていない道を行く時は多少の不安があります。ガイドブックにも詳しいことは書かれていませんでした。

 山道ですので上り坂が続き、道もまっすぐなものばかりではありません。たしかに、このような道で毒蛇・毒虫にやられたら、たまったものではありません。

 やがて、奥の院へ行く途中に滝があると、法光寺の住職に教えられた通り、滝がありました。宝生の滝というらしいです。

 そして、滝のすぐ近くにはちょっとした洞窟(奥行きはほとんどない)があり、その入り口には弘法大師が岩に彫ったという伝説の不動明王像がありました。

 

(2011年10月25日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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