武蔵野観音霊場・観音寺(飯能市)《過去のブログ記事より》 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 武蔵野三十三観音霊場の第二十四番札所は観音寺です。正式には般若山長寿院観音寺といいます。宗派は真言宗智山派で、本尊は如意輪観世音菩薩、所在地は埼玉県飯能市山手町五丁目一七番地です。

 第二十三番の浄心寺からの道のりは、まず、入間川に架かる橋を渡って飯能駅南口交差点まで行き、そこで左折し、五百メートルか六百メートルほど西へ行った所で道が大きく右へカーブして北へ進むことになります(そのまま北へ行くと国道二九九号線に出て日高・吾野・横瀬・秩父方面へ)が、そのカーブから四百メートルほど進んだところの道路わきに(道路の西側に)観音寺の入り口があります。

 観音寺の入り口の手前には信号があり、左折すると名栗川の渓流の方へ至るのですが、その道に入ってすぐ右折しますと、有名な天覧山の入り口に出ます。

 もう、かなり山が近くなって、観音寺の境内からでも川のせせらぎが聞こえるようです。空気もかなり綺麗になったような気がします。

 事実、境内から南の道に出ると川を見下ろすことができます。お寺の始まりは、弘法大師が東国を巡錫した折に、この地で如意輪観音像を刻み、草庵に安置したことからといいます。周囲の景色をみるに、なんとも良い場所にお寺を建てたものだと思います。

 本堂は特別にこれといった特徴もありませんが、西国・坂東・秩父の百観音のうつしが安置されているということで、さすがに観音霊場というだけのことはある、と感じます。

 境内には四国八十八ヵ所のお砂踏み霊場があり、いかにも真言宗のお寺らしく、四国霊場巡りの功徳を地元の人々にも、と発願した人たちの熱意を感じることができます。

 古い石仏があるのも、歴史を感じさせます。

 境内の南には、なぜか象の像があります。これは他のお寺ではなかなか見かけないものです。

 不動明王、文殊菩薩、毘沙門天、大歓喜天、荼机尼天、弁財天、布袋尊、大黒天、寿老人(武蔵野七福神のひとつ)などもまつられていて、バラエティに富んでいます。見どころがたくさんあるお寺だということが分かります。

(2011年10月16日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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