武蔵野観音霊場・慈眼寺(狭山市)《過去のブログ記事より》 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 武蔵野三十三観音霊場の第十六番札所は慈眼寺(じげんじ)です。正式には妙智山慈眼寺といい、宗派は曹洞宗、本尊は聖観世音菩薩、所在地は埼玉県狭山市入間川一丁目の九の三七番地です。

 最寄り駅は西武新宿線の狭山市駅です。武蔵野三十三観音霊場の多くのお寺が西武池袋線沿線にあるのですが、この十六番の慈眼寺と十七番のお寺は西武新宿線沿線です。

 私は七番→八番→十三番→九番→十番という順でまわった時に、十番の新光寺参拝の後で所沢駅へ行き、所沢駅から西武新宿線に乗って慈眼寺と十七番のお寺を目指しました。

 狭山市駅の西に出て、南西の方角へ向かいます。改札口から五百メートルほど行った所の交差点で右折したらすぐに慈眼寺の前に出ます。なだらかな坂を上がると、もう、お寺の境内です。

 境内も本堂もいたってシンプルなつくりのお寺です。が、それは同時に質朴であり静かに落ち着けるということでもあります。ある意味、禅宗寺院らしいといえば禅宗寺院らしいともいえます。

 すばらしいと感じたのは、納経受付所から本堂内に入って参拝できたことと、納経所に入って右側に講堂のような大広間があり、大きな書が幾つも並べられていたり、たまに本山の偉いお坊さんを呼んで講演会を行なっていることが分かったことでした。

 武蔵野三十三観音霊場に限らず、たくさんの札所では、本堂や観音堂そのものが閉まっていて中の様子が分からない、とか、正面のお賽銭箱がある箇所だけ開いていてそこから中が見えるだけで堂内には入れない、などということがよくありますが、受付の僧侶に許可を取らなくても堂内に入って参拝出来るというのは良いことです。特に、そこが綺麗に清められて、落ち着いて参拝できるようになっていたら素晴しいと感じます。

 また、宗派の会報・会誌を配るだけでなく、高僧を招いて講演を行い仏法の真髄を伝えようと努める、そのような活動の様子がうかがえるのも良いことです。

(2011年10月 8日の「石川鏡介のブログ」より転載)


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