たとえば女性シンガーにありがちな「私」の表現が強すぎる感じ…どんなに歌唱力が優れてても、歌詞の内容のターゲットが女性に寄ってると、なかなか共感できなかったり…
個人的な好みでいうと、伝える「伝えたい」ものがはっきりしてるものよりも、ただの風景を描写していたり、俯瞰していたり、他人行儀だったり…
解釈が聴く人によって違うようなものが好みです。
そりゃあ、伝えたいことはあるにしても言葉だけの力が強すぎると音楽から浮いてしまうような気がして。
「私をみて!」という感じだと見たくなくて、
「見ないで!」と言われると見てみたくなる。
全部おっぴろげだとちょっと冷めてしまうけど
見えそうで見えない感じだと見てみたくなる、
そんな感じにも似たような。
『チラリと覗く』袋とじ的な音楽を作っていきたいものです。
ふんわりと視線を投げているだけなのに、みんなが「自分と目が合った!」「もしかしてだけど…」と勘違いさせてくれるような、そんなものを。
なんのこっちゃ。