◯ドキュメント戦争広告代理店
1992年〜95年のボスニア紛争(ボスニア・ヘルツェゴビナとセルビアの紛争)
ボスニア側と契約したアメリカのPR会社が、セルビア=悪のイメージになるように情報操作していた、その一部始終について描かれたもの。
読みやすい&面白い。
ボスニア紛争、全然知らなかったけど
アメリカのPR会社の担当者を中心に描いていて、まるで映画を見てるみたい
銃弾より「キャッチコピー」を、
ミサイルより「衝撃の映像」を!!
戦争と報道は密接に関係あるのは認識していても、
国家間の紛争に民間の広告会社がビジネスとしてここまで深く入り込んでるってなかなか衝撃。。
これが現実、しかも30年前ということは、今の世はどうなっているか推して知るべしですね。
一般人がこれに抗うなんて到底無理だけど、巷に溢れるショッキングだったりキャッチーだったり、つい心を動かされるような情報を鵜呑みにせず、これはどんな意図なんだろうと一歩引いて眺めるのは大事だなと思うなどしました。
と書いてはみたけど踊らされる気しかしない
あと疑いすぎて逆に陰謀論にハマるのもそれはそれで怖い。
◯殺人犯はそこにいる
隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件
読み始めたら先が気になって止まらない系でした!
「足利事件」て聞いたことあるけど中身全然知りませんでした
この事件の冤罪で服役していた菅家さんが2009年に釈放されたのですが、その決定の後押しとなったのが清水氏の取材と報道で、その経緯、さらにその先まで書かれています。
かなり話題になってたみたいなのに、全然記憶にない。。
ニュースなんて見てなかったんだろうな
事件当時導入されたばかりのDNA鑑定の不備を突き止めるまでの調査力が半端ない。
ただの一記者だと言ってるけど、ここまでできる人そうそういない。
内容ぎっしりで書ききれないけど、
つくづく警察も検察も裁判所も、ほんととんでもないわ、、えぇこんなことあっていいの?!と思わされることが続出で
お上がよろしくやってくれてるだろうなんて思っちゃダメですね。
最後、ここまでやったのに…という結末の悔しさと著者の矜持がカッコよすぎて泣いた
↓10年くらい前?にこれを読んで著者の清水潔氏は認識あったのですが、すごい人ですよね。。
◯グレース・オブ・モナコ
ハリウッド女優からモナコ王妃になったグレース・ケリーを中心とした話。
表紙は映画でグレース・ケリーを演じたニコール・キッドマンです
(中にグレース・ケリーご本人の写真もあります)
グレース・ケリーと言うと、ケリーバッグの由来になった人、くらいの認識しかなかったのですが、
王族として生きるって大変ですね
ダイアナ妃や皇后雅子様しかり、
裕福で羨ましいなんて軽口でも言えないわ。
もともとモナコがどこにあるのかすら知りませんでしたが、
モナコの歴史とモナコ王族のセレブたちのことにちょっと詳しくなれましたすぐ忘れそうだけど