というわけで最近読んだ何冊かメモ。
ハンガリーからの留学生を迎えた家族の物語。
時代設定がちょうど私が生まれた頃くらい(東西冷戦終結前)なんですが、生活描写や登場人物の意識や感覚に隔世の感があって、そうか私が生まれたのってこんなに昔なのか…年取ったなぁと思いながら読んでましたw
予備知識一切なしで読み始めたら、めちゃめちゃ暗くて重い話でびっくり(汗)しつつも一気読み。展開追いつつ、こういう嫌な終わり方しそうだなと思ってたらやっぱりそういう終わり方でした。
三浦しをんさんってこういう人間の救いのない部分も書くんですね…!
戦後、吃音を持つ男性がニホンザル研究のために餌付けを試みるという、すごく静かで地味な話だなぁと思っていたら、途中から不倫の話が出てきました。
時代が違いすぎてその女性には共感できませんでしたが、誠実に生きるってどういうことだろうかと思いつつ、読後はじんわりと感動しました。遠藤周作、久しぶりに読んだけどやっぱりすごい。
カトク、「家督」ではなくて「過重労働撲滅特別対策班」の略で、違法な長時間労働を行う、特に大企業が取締り対象。厚労省管轄。
で、カトクで働くとある監督官をメインに描いた小説です。出てくる架空の大企業やその社員の描写が、ありそうな感じ。(たぶんアレだなと実在の企業が思い浮かぶ)
さらっと読めて面白かったので、同じ著者で他の小説も読んでみようかな。
精神科の閉鎖病棟が舞台。
各場面がどう繋がるのか分からないまま引き込まれるように読み進んで、最後涙と鼻水でティッシュ濡らしながら読み終えました。辛い話なのに描き方が優しくて、好き。
著者は精神科医でもあるんですね。文章好きだったので他の本も読みたい。
で、これは笑福亭鶴瓶と綾野剛と小松菜奈で映画になってた!知らなかったー
読んでる時に思い浮かべてたチュウさん、全然綾野剛じゃなかったのでピンとこない。。