" 女吸血鬼 "
監督 中川信夫
出演 天知茂
池内淳子
三原葉子
美舟洋子
浜野桂子
あらすじ、ネタバレ御免
民夫を乗せたタクシーは女を確かに轢いた
と思ったけど轢いてなかった
松村家で淳子の誕生日のパーティ
到着の遅い婚約者民夫を待つ淳子
ケーキの蝋燭を吹き消す 当たり前の光景も
コロナ禍では 感染拡大の要因と忌み嫌われる
淳子はケーキを切ろうとして
うっかり指を切る
ケーキ血だらけ
淳子の母が失踪したのは指を怪我した後だった
民夫がやっと到着
中庭に さっき轢いた女がいる
20年も開けて無い開かずの間でベルが鳴る
淳子の父重勝と執事が見に行く
女がいる
何と
葉子
女は葉子
重勝の20年前に行方不明になった妻葉子
どうしたんだ 不思議だ
20年前とそっくりそのままの若さ
天草の血を引いた者への呪いに違いない
葉子は その後 ずっと眠たまま
二紀展で 全然無名の新人が特選になる
その絵に描かれた裸婦が葉子にそっくり
特選に選ばれたのに作者は不明
葉子を探す天知
月光を浴びると犬歯が伸びる
ホテルの従業員桂子を襲う
首から血を流した桂子の遺体が発見される
二紀展特選の絵が盗まれる
松村家の重勝に届けられる
夜 満月
葉子が起きる
民夫も来たし淳子もいるので
この機会に
重勝が松村家の全部を話す
徳川家光に弾圧された島原の基督教徒が
幕府の大軍を迎え全滅されられた時の
島原の敗軍の大将は天草四郎で
天草四郎は一族諸共滅亡したが
松村家は一族諸共滅亡した天草四郎の後裔に当たる
私は養子として松村家に入ったが
葉子の体には天草四郎の血が流れている
20年前
葉子と墓参りを兼ねて九州の島原へ旅行した
天草四郎自刃之地を訪れた葉子は それは楽しそうだった
しかし
私が釣りをしている間に葉子は行方不明になった
(指を怪我したかは定かでない)
突然
葉子も告白
その時 花の香に誘われて彷徨って行った
花の香で誘ったのは風景画を描く天知だった
気を失い気がつくと
洞窟で 天知に燭台で胸をぐりぐりされていた
老婆や小人や裸坊主がいた
天知は言った
俺の愛した勝姫になり
俺の愛を受ければ 俺の血が体の中を駆け巡り
未来永劫若さが衰えない
天知の告白
天草四郎の娘勝姫は憧れだった
自害した勝姫の生き血を吸ったら 死ぬに死ねない体になった
死人の血は生き血じゃない
天知は 死にそうな勝姫の流す血を吸った
葉子を裸にして絵を描いた
上手く描けない 葉子が笑わないから
葉子の告白
何年間も脱出の機を伺い
そして洞窟から逃げ出す事に成功
夢中で走って どう歩いて ここに着いたのか覚えていない
月光を浴び犬歯が伸びた天知
バーの女給洋子を襲う
首に噛み付く
民夫が目撃
天知は手当たり次第 女の首に噛み付く
二紀展特選の絵に金の十字架が貼られる
二紀展特選の絵が切り刻まれる
葉子の部屋に天知が来る
葉子を連れ去る
九州 島原
警察に捕まった泥棒が
盗んだ金を雲仙の洞窟で
小人と裸坊主に奪われたと証言
民夫は淳子と雲仙へ
小人や裸坊主がいる
淳子は天知にさらわれる
民夫は洞窟発見
地下城?発見
天知は淳子の血も吸おうとするが
老婆が止める
親子二代の不倫は天草の神の掟に反しますぞ
民夫が助けに来る
裸坊主と乱闘 裸坊主 血の池?に落ちて御他界
警察も洞窟発見
地下城?発見
泥棒が地中に埋められたお金を掘り返したら
地下城?が崩れる
天知は月光を浴び犬歯が伸びる
突然白髪になり 顔がボロボロになる
血の池?に入り自殺
淳子は 蝋人形?にされた?母葉子を発見
老婆が地下城?を爆破
民夫 淳子 警察は無事逃げる
呪われた血は完全になくなる
終
新東宝のエログロ映画
怪しい脚本
色々 混ぜたら
こんなになっちゃった
題名は“女吸血鬼”だけど
女は誰も血を吸わない 鬼にもならない
天草四郎が死んだのは
一説によれば17歳
生年がはっきりせず 享年も諸説あるが
10代で死んだとするのが定説
なので 20歳近い娘はいない
長崎県島原半島は
雲仙の噴火活動により出来た半島
雲仙の最高峰は普賢岳
だったが
平成3年からの噴火活動により出来た
平成新山が現在の最高峰になった
平成新山は長崎県の最高峰でもある
1959年 日本映画 78分
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