「 にあんちゃん 」 | 0・・映画toほげほげ

0・・映画toほげほげ

   
  
♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " ちゃん "

 

監督 今村昌平

原作 安本末子

出演 長門裕之 *長男

   吉行和子 *役場の保健課の保健婦

   二谷英明 *和子の婚約者

    松尾嘉代 *長女

     北林谷栄 *近所の業つく婆ぁ

     芦田伸介 *炭鉱の課長

     西村晃  *炭鉱の共同浴場の風呂焚き

     小沢昭一 *炭鉱労働者

     殿山泰司 *炭鉱労働者

      穂積隆信 *末子の担任

 

 

  あらすじ、ネタバレ御免

 

 昭和28,9年頃の不況時代は

 石炭産業にとってのどん底時代

 大山でさえ赤字に苦しみ

 中小炭鉱は200以上が休廃山し

 失業者は2万を超えた

 

 この映画は

 佐賀県の西端にあった 切羽詰まった小炭鉱を舞台とし

 どん底の暮らしに喘ぎなが生きる

 4人の兄弟の記録である

 

 ***

安本の葬式

受付の谷栄婆さん小沢

谷栄婆さんは香典から貸してた分を抜き取る

 

安本には長男裕之 長女嘉代 次男高一 次女末子

 

高一末子は小学生

末子高一ちゃんと呼んでいる

 

坑内で故人と鶴っ嘴を振るった仲の芦田課長殿山

殿山芦田課長に 裕之を本雇いにしてくれと頼む

 

  *

 四十九日

裕之はまだ特別臨時雇い

 

不景気が続き

裕之はクビ

芦田課長にとっても苦渋の選択

 

 *

長女嘉代小沢の紹介で唐津の肉屋で働く

長男裕之芦田課長の紹介で長崎の工場で働く

次男高一 次女末子殿山が預かる

 

 

炭鉱住宅の衛生状態の悪さを気にする役場保健課の保健婦和子

 

炭鉱住宅で生活する人(人口2,000人)にとっての問題は

衛生状態より給料の遅配

飯が食えない

 

末子は教科書が買えない

学校を4日休んだら

担任が察して教科書をくれる

 

 

炭鉱住宅で赤痢が発生

末子も罹患

和子は患者を隔離

働きたくても働けない坑夫が首を吊る

 

和子は過労で倒れる

母と東京の婚約者二谷が見舞いに来る

 

 

殿山は炭鉱で怪我

希望退職を迫られる

 

 

長男裕之は工場を辞め帰って来る

兄弟はどん底に落ちる

 

大鶴炭鉱は労働者の2/3のクビを切る

殿山も希望退職

 

 *

長男裕之は唐津へ職を探しに

 

次男高一 次女末子は閔さんの家の世話になる

山の中の倒れそうなあばら家

食事も不味い 仕事がきつい

 

高一末子は逃げる

炭鉱住宅に帰る

帰っては見たが寝る所もない

保健婦和子の家に泊まる

 

高一小沢の紹介で 漁港で住み込みのアルバイト

 

長男裕之はパチンコの住み込みが決まる

末子谷栄婆さんの家で住み込み

 

和子は東京へ行く

 

大鶴炭鉱は全員の解雇を決める

 

次男高一は当てもなく東京へ行く

職を探す

警察に補導される

佐賀に送り返される

 

 

 

 

   

 

 

 

   実話を基にしている?

   原作は子供の日記

 

 

   主役家族が暮らしていた杵島炭鉱大鶴鉱業所は

   昭和31年に廃坑になった

 

 

   この映画は文部大臣賞を受賞したが

   今村は そんな映画を撮ったこを反省している

 

   国が推奨するような映画を撮ったら いかん

 

 

 

 

1959年 日本映画 101分

 ブルーリボン賞 主演男優賞、助演男優賞受賞