" HANNIBAL "
監督 エドガー・G・ウルマー
出演 ヴィクター・マチュア *ハンニバル
リタ・ガム *(ハンニバルに恋するファビウスの姪)
ガブリエーレ・フェルツェッティ *ファビウス
ミリー・ヴィターレ *(ハンニバルの妻)
*ハストバル (ハンニバルの弟or部下)
*マハバル (ハンニバルの部下)
*クインテリウス (リタに恋するファビウスの部下)
*マゴ (ハンニバルの弟)
*ヴァロ (ローマ指揮官)
カルタゴがヒスパニアを植民地化
紀元前221年 ハンニバル(26歳)が軍司令官になる
紀元前219年
ローマは危機を感じ カルタゴに宣戦布告した
紀元前218年5月
4万の兵と30頭の戦象を率いカルタヘナ(ヒスパニア)を出発
ローマへ向け進軍
ピレーネ山脈を越えて
9月 ローヌ川での戦いに勝利
9月終わりにはアルプスに達した
10月のアルプスは冬
山越えは過酷
遭難者多数
ハンニバルの部下マハバルは彼らしくもなく弱気
15日間でアルプスの峠は越え
イタリアが見える所まで到着
4万の兵は2万6千に減る
ローマの北端に陣を張る
ローマの有力元老院議員で裕福なファビウスの 姪リタ
ローマ北部の別荘に滞在中
ハンニバルはリタを誘拐
捕虜にする
タイプだったので客としてもてなす
カルタゴ軍は強いから戦っても無駄だよ
って伝言を託して 解放
しかし
ローマ元老院は和平を望まず
11月
カルタゴ軍とローマ軍はティキヌス川付近で衝突
ローマ軍は象にびっくりして撤退
12月
カルタゴ軍は兵力を4万に増やし
トレビヤでもローマ軍に大損害を与え
紀元前217年6月
カルタゴ軍は更に兵力を6万に増やし
トラシメヌス湖畔でも勝利
ハンニバルとリタは恋する仲になって密会
帝国軍の若き兵士クインテリウスが焼き餅
敵の将軍との密会は重罪
困った元老院ファビウスはリタは巫女にして幽閉
でも
ハンニバルとリタはまた密会
そのままカルタゴ軍と同行
カルタゴ軍はヴェノーザに向け進軍
ローマ元老院はファビウスを独裁官に選出
紀元前216年8月
カンナエでハンニバル率いるカルタゴ軍は
指揮官ヴァロ率いるローマ軍と戦う
5万弱のカルタゴ軍が8万のローマ軍を破る
ローマ軍は死傷者6万 捕虜1万を出す大敗
この戦いは
自軍の倍近い敵軍を包囲殲滅した稀有な戦例となり
ハンニバルの傑出した軍才を証明した
*
ハンニバルの妻ミリーが陣中見舞いに来る
奥さんがいるなんて
リタは聞いてなかった
ハンニバルは言ってなかった
リタはむくれて首都ローマに帰る
首都ローマに帰ったリタは死刑
その後
カルタゴ軍とローマ軍は一進一退の攻防が続く
THE END
カルタゴは
紀元前814年〜紀元前146年に
現チェニジアに存在した古代国家
歴史はローマより古い
カルタゴとローマは
紀元前264年〜紀元前146年
地中海の覇権を賭けて3度にわたり戦った
(ポエニ戦争)
紀元前219年〜紀元前201年の
第二次ポエニ戦争に於いてカルタゴ軍を指揮し
ローマ史上最強の敵として名を残したのが
ハンニバル・バルカ でこの映画の主人公
現在でも戦術家としての彼の評価は高い
が
第二次ポエニ戦争は紀元前201年
カルタゴの敗北に終わる
史実を基に描いているが
その影に女がいたかは不明
65歳まで生きたハンニバルの
一番活躍した2,3年を描く
ハンニバル・レクターではないので
人肉を食べたりは しない
が
殺した人の数は数万人なので
レクターより桁違いに残忍ではある
1959年 イタリア映画 104分 制作費250万ドル
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