" 喜劇 愛妻物語 "
監督・脚本 足立紳
出演 濱田岳
水川あさみ
河合優実
冨手麻妙
夏帆
岳は
ここ数年ほとんど仕事のない売れないシナリオ・ライター
年収は50万円以下
妻あさみと5歳の娘と3人暮らし
ここ2カ月ほど妻とSEXをしていない
勿論 妻以外の女ともSEXをしていない
せめて 月に1度か2度はしたい
妻とのSEXの為に 数日前から機嫌を取る
それも 功を奏さず
結婚10年
妻とのSEXのハードルは
予想だにしなかった高さになっていた
***
娘は蛸のすべり台がある蛸公園が好き
我が家の近くにもある by 0
*
岳が3年前に出したプロットの
映画化の話が持ち上がる
“猛スピードでうどんを打つ女子高生”が笑って泣ける
“本”を依頼される
なるはやで
それと
岳が昔書いた脚本の映画化も決定した
香川で取材しないと書けない
車の免許も持ってない
あさみに同行を頼む
あさみとて 10年前は岳の才能を信じてた
協力も惜しまなかった
あさみ渋々 同意
但し
極限まで費用を抑え節約旅行
3人で高松まで各駅停車
シングルの部屋に3人で泊まる
あさみは危険を冒して裏口から忍び込み
想定外の難路だったので 物凄く不機嫌
入浴
勿論SEXは無理
翌日
軽自動車を借りる
あさみ 3年ぶりの運転
“猛スピードうどん打ち女子高生”優実を取材
父研は金持ちの地主
昼食を馳走になる
既に別の会社が 映画化を決定していて 来月クランクイン
それでも あさみは岳の企画を売り込む
弱腰の岳に あさみ 切れる
わざわざ仕事を休んで 無駄な旅行に
あさみは腹の虫が治らない
運転手だから 酒も飲めなかったし
香川にもう一泊
相変わらず 当然 あさみはSEXを拒否
岳 悶悶
夜の街をぶらつく
路上で酔い潰れる女(麻妙)発見
岳 挙動不審
交番へ任意同行
翌早朝
あさみが岳を引き取りに行く
岳は“介抱しようとしていた”って事になって咎無し
あさみ 警官と岳に激怒
あさみは1人小豆島で
旧友夏帆と会う
2人とも大学の時 映画研究会だった
岳は映研のスターで輝いていた
夏帆はあさみとSEX談義
夏帆は夫としたいが最近ご無沙汰
だから浮気した 今もしている
求められてるうちが花よ
ホテルに帰る
いつになく あさみはいい気分
SEXをOK
次の日は
お寺に行って
遊園地に行って
寿司屋に行って
とてもいい雰囲気
けど
岳が昔書いた脚本の映画化がボツになったと電話が来る
あさみは離婚したいと泣く
3人は東京に帰る
それでも
3人の生活は続いていく
今度こそ売れる予感 「百円の恋」なんてどう?
脚本家足立紳の自伝的映画
駄目夫はこんなもんだ
考えるな 感じろ!!
って言われても
いらん事しか感じない
感じたことを適切に表現できない
多くのスポーツは
考えずに動けるのが大事
車の運転だって
毎回 アクセルとブレーキの位置を考えてたら
事故を起こす
囲碁は
次に何処に打つか
一瞬で感じて
その正当性を何分も熟慮する
それが
下手な人は(僕とか)
最初の閃きが違っていて
それが違っていると考察する力が無い
そんな訳で
感じて 考える
その両方がないと大成出来ない
感じたまま行動すると
性犯罪者になったりする
2020年 日本映画 117分
東京国際映画祭 最高脚本賞受賞
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