" 女殺油地獄 "
監督 五社英雄
原作 近松門左衛門
出演 樋口可南子
藤谷美和子
堤真一
岸部一徳
山口弘美
あらすじ、ネタバレ御免
江戸118年/265 大阪
油屋で女の死体をあらためる岡っ引き
油まみれで刺し殺されている可南子
***
***
油屋河内屋を訪ねた油屋岸部屋の内儀可南子
河内屋主人の頼みを快く引き受ける
河内屋の娘弘美
可南子に義兄への包みを渡す
弘美は義兄の味方
可南子は油屋岸部屋に帰る
岸部屋に居候している真一
彼は油屋河内屋の次男 可南子の義弟
河内屋は先代が早うになくなり番頭が先代の未亡人と結婚し跡を継いだ
先代の長男は独立し岸部屋を開いた
先代の次男真一は義父を軽んじ店の金で女遊びにうつつを抜かし
放蕩の末 河内屋を勘当された
可南子が河内屋に頼まれたのは
真一の女遊びをやめさせ家に戻らせること
その手切れ金も預かった
真一の妹弘美から預かったのは
女郎からの起請文
可南子の夫の岸辺屋一徳は弟真一を快く思っていない
妻との関係すら疑っいる
*
油屋元締めの娘 美和子
女郎の如く盛りのついた猫
真一も美和子に入れ込む
出会い茶屋で2人でいるところを見つかり
大騒ぎになる
会うのを禁じられた真一は美和子と逃げる
心中するつもりも死ぬ度胸はなく
逃げ続ける甲斐性もなし
2人は連れ戻される
美和子は輿入れする
それでも 男遊びは止まず
真一とも密かに会う
真一を諌める可南子はいつしか情が移り通じる
可南子と真一の密会は一徳に知れる
一徳は真一に可南子と別れてくれと泣いて頼む
真一は江戸へ行く決心をする
可南子は捨てないでくれとすがる
油が溢れてつるつる滑る
つるつる つるつる つるつる滑る
真一は可南子を斬り殺す
AVにもありそうな題名だが
同名 人形浄瑠璃の6回目の映画化
油まみれでスッテン スッテンするのが油地獄
女殺は 素直に女殺し
油屋の遊び人次男が
侍と問題を起こす段は
すっぽり抜けている
原作は借金を断られて殺す
殺される兄嫁は分別ある女
五社監督は年増の情念を描くのが好きなので
ストーリーを原作から大幅に改変した
1992年 日本映画 115分
ブルーリボン賞 助演女優賞受賞
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