監督 川島雄三
出演 フランキー堺 佐平次
左幸子 女郎お染
南田洋子 女郎こはる
石原裕次郎 高杉晋作
芦川いづみ 女中おひさ
岡田真澄 妓夫喜助
小沢昭一 貸本屋金蔵
殿山泰司 こはるの客
二谷英明 志道聞多
小林旭 久坂玄瑞
品川宿
馬で逃げる異人を追う武士
武士が懐中時計を落とす
拾ってにんまり町人佐平次
***
東海道線の下り電車が品川駅を出ると
八ツ山の陸橋の下を通過する
![八ツ山橋](https://stat.ameba.jp/user_images/20141129/23/marumaruhiko/3a/7a/j/t02200165_0400030013144386269.jpg?caw=800)
(この橋は3年前ゴジラに壊された)
この陸橋の上を通っているのが京浜国道
京浜国道にやや平行して横たわる狭苦しい街
品川槁通り
これが東海道五十三次第一番目の親宿
品川宿の現在の姿
![品川](https://stat.ameba.jp/user_images/20141129/23/marumaruhiko/be/87/j/t02200165_0400030013144394176.jpg?caw=800)
![品川](https://stat.ameba.jp/user_images/20141129/23/marumaruhiko/0e/d8/j/t02200160_0400029013144394931.jpg?caw=800)
このいたって特色のない街で
やや目立つものと言えば北品川カフェー街
16軒の特殊飲食店、従業の接客婦91名
しかしこの赤線地帯も売春防止法の煽りを喰って
1ケ年以内の閉鎖を余儀なくされており
三百五十余年の歴史を持つ品川遊郭の歴史も
ここに一応その幕を降ろす
この映画が語ろうとするのは
文久二年の品川
文久二年と言えば後6年で明治になる年
北の吉原と並び称された南の品川も
ようやく衰えを見せはじめたとは言え
百軒に近い遊女屋に千人以上の女が妍を競い
それ相応の賑わいを見せていた
*
遊女屋 相模屋
大尽のふりをする佐平次以下3人
金は、、ない
![フランキー堺](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/00/marumaruhiko/c3/2f/j/t02200165_0400030013144420914.jpg?caw=800)
どかどかと入ってくる武士
異人を追いかけいてた志道聞多ら3人
ごろ寝の高杉晋作
謹慎中で遊郭に長期逗留
六十三両のツケ
建築中の英国公使館の焼き討ちを計画中
![石原裕次郎](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/00/marumaruhiko/20/d4/j/t02200165_0400030013144415939.jpg?caw=800)
後から入ってくる久坂玄瑞
冷静で慎重
高杉らには煙たい存在
![小林旭](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/00/marumaruhiko/f2/cd/j/t02200165_0400030013144445950.jpg?caw=800)
こはると板頭を争う女郎お染
客の選り好みが激しい
![南田洋子](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/00/marumaruhiko/0e/97/j/t02200165_0400030013144463819.jpg?caw=800)
![左幸子](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/00/marumaruhiko/7a/9d/j/t02200165_0400030013144447526.jpg?caw=800)
借金の形に道具箱を取られた大工
もうひとつの形は女中として働く娘おひさ
道具箱が欲しけりゃ娘を女郎にしな
![芦川いづみ](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/00/marumaruhiko/3c/14/p/t02200165_0400030013144451848.png?caw=800)
こはるは流石に板頭
客から客を飛び回り
![南田洋子](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/00/marumaruhiko/31/e2/j/t02200165_0400030013144456006.jpg?caw=800)
夜も明けて
3人は帰ったが佐平次は居残り
金を払う気配がない
後から3人が持って来る、、らしい
相模屋の若旦那は吉原から
付き馬連れて朝帰り
明日は荒神様
金に事欠くお染
誰ぞと心中でもと思う
選ばれたのはぼんやりの貸本屋金蔵
居残り佐平次は行灯部屋
居心地が悪い
部屋を抜け出し勝手に働き出す
こはるは今日も客から客を飛び回る
客をつなぎとめるため
結婚約束の起請文を乱発
お染にぞっこん通い詰める富農
面倒だから死んだことにしておくれ・・・
![左幸子](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/01/marumaruhiko/7f/ec/j/t02200165_0400030013144469670.jpg?caw=800)
実在した遊郭"相模屋"を舞台に
古典落語ネタをつなぎ合わせた
グランドホテル方式のコメディ
脇役が豪華
落ちまで行かない話もあるが
落語のテンポそのままに楽しい作品
カラーでないのが残念
三千世界の鴉を殺し
ぬしと朝寝がしてみたい
よろしいのをひとつ
お見立て願います
![左幸子](https://stat.ameba.jp/user_images/20141130/01/marumaruhiko/1b/d4/j/t02200165_0400030013144466043.jpg?caw=800)
1957年 日本映画 110分
ブルーリボン賞 主演男優賞受賞
・