「 幕末太陽傳 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 幕末太陽傳 "


監督 川島雄三
出演 フランキー堺 佐平次
   左幸子    女郎お染
   南田洋子   女郎こはる
   石原裕次郎  高杉晋作
   芦川いづみ  女中おひさ
    岡田真澄  妓夫喜助
    小沢昭一  貸本屋金蔵
    殿山泰司  こはるの客
    二谷英明  志道聞多
    小林旭   久坂玄瑞


品川宿
馬で逃げる異人を追う武士
武士が懐中時計を落とす
拾ってにんまり町人佐平次

  ***
 東海道線の下り電車が品川駅を出ると
 八ツ山の陸橋の下を通過する
 八ツ山橋
  (この橋は3年前ゴジラに壊された)
 この陸橋の上を通っているのが京浜国道
 京浜国道にやや平行して横たわる狭苦しい街
 品川槁通り

 これが東海道五十三次第一番目の親宿
 品川宿の現在の姿
 品川品川

 このいたって特色のない街で
 やや目立つものと言えば北品川カフェー街
 16軒の特殊飲食店、従業の接客婦91名

 しかしこの赤線地帯も売春防止法の煽りを喰って
 1ケ年以内の閉鎖を余儀なくされており
 三百五十余年の歴史を持つ品川遊郭の歴史も
 ここに一応その幕を降ろす

 この映画が語ろうとするのは
 文久二年の品川
 文久二年と言えば後6年で明治になる年
 北の吉原と並び称された南の品川も
 ようやく衰えを見せはじめたとは言え
 百軒に近い遊女屋に千人以上の女が妍を競い
 それ相応の賑わいを見せていた

  *
 遊女屋 相模屋

大尽のふりをする佐平次以下3人
金は、、ない
フランキー堺


どかどかと入ってくる武士
異人を追いかけいてた志道聞多ら3人
ごろ寝の高杉晋作
謹慎中で遊郭に長期逗留
六十三両のツケ
建築中の英国公使館の焼き討ちを計画中
石原裕次郎

後から入ってくる久坂玄瑞
冷静で慎重
高杉らには煙たい存在
小林旭


こはると板頭を争う女郎お染
客の選り好みが激しい
南田洋子左幸子


借金の形に道具箱を取られた大工
もうひとつの形は女中として働く娘おひさ
道具箱が欲しけりゃ娘を女郎にしな
芦川いづみ


こはるは流石に板頭
客から客を飛び回り
南田洋子


夜も明けて
3人は帰ったが佐平次は居残り
金を払う気配がない
後から3人が持って来る、、らしい


相模屋の若旦那は吉原から
付き馬連れて朝帰り


明日は荒神様
金に事欠くお染
誰ぞと心中でもと思う
選ばれたのはぼんやりの貸本屋金蔵


居残り佐平次は行灯部屋
居心地が悪い
部屋を抜け出し勝手に働き出す


こはるは今日も客から客を飛び回る
客をつなぎとめるため
結婚約束の起請文を乱発


お染にぞっこん通い詰める富農
面倒だから死んだことにしておくれ・・・



   左幸子



   実在した遊郭"相模屋"を舞台に
   古典落語ネタをつなぎ合わせた
   グランドホテル方式のコメディ

   脇役が豪華

   落ちまで行かない話もあるが
   落語のテンポそのままに楽しい作品


   カラーでないのが残念



     三千世界の鴉を殺し
       ぬしと朝寝がしてみたい


     よろしいのをひとつ
       お見立て願います


 左幸子


1957年 日本映画 110分
 ブルーリボン賞 主演男優賞受賞