監督 ジャン・ルノワール
出演 ジャン・ギャバン
ピエール・フレネー
エリッヒ・フォン・シュトロハイム
マルセル・ダリオ
ディタ・パルロ
1916年、第一次世界大戦中
フランス軍の
ギャバン中尉はビエール大尉の要請で
ドイツ領内に偵察機を飛ばす
ドイツ軍のシュトロハイム大尉は
フランス軍の偵察機を撃ち落とし
乗っていたギャバン中尉とビエール大尉に
夕食を振る舞う
彼の部下は皆親切
夕食後すぐに2人は
ハルバッハ第17将校捕虜収容所へ護送される
収容所は意外と自由で
金持ちの息子ダリオ中尉も居て
家からの差し入れで監視よりもいい物が食える
夜は脱走用のトンネル堀り
土の捨て方は「大脱走」に似てる
仮装演芸会も開かれて
フランス軍優勢のニュースに
羽目を外したギャバンは独房に入れられる
ギャバン中尉、ビエール大尉、ダリオ中尉は
ウィンテルスボーン将校捕虜収容所に移され
収容所長に就任していたシュトロハイム大尉と再会する・・・
第二次世界大戦の2年前
平和な時代に作られた反戦映画
捕虜収容所からの脱走をテーマに
フランス人とドイツ人の交流を描く
反戦映画は平和な時代にしか作られず
その感動に戦争を止める力はない
戦争は繰り返され
戦争が始まれば
戦争を賛美する映画が作られる
戦争のない世界は大いなる幻影にすぎないのか
1937年 フランス映画 114分 白黒
ヴェネチア国際映画祭 芸術映画賞受賞
ＮＹ批評家協会賞 外国映画賞受賞