invictus = 無敗 (ラテン語)
監督 クリント・イーストウッド
出演 モーガン・フリーマン
マット・デイモン
トニー・キゴロギ
ネルソン・マンデラ、1918年生まれ
1944年、The African National Congressアフリカ民族会議に入党
1948年、アパルトヘイト法制化
1950年、ANC青年同盟議長に就任
1952年、ANC副議長に就任
1961年、軍事組織、民族の槍を作り司令官となる
1962年、逮捕
1964年、国家反逆罪で終身刑となる
南アフリカ
1990年2月11日
ネルソン・マンデラが釈放された日
黒人はサッカーをし
白人はラグビーをする
黒人は皆マンデラの釈放を喜び
白人学生はマンデラを知らず
白人教師はマンデラをテロリストと呼び
その釈放は国の破滅の始まりだと言う
1991年、時の大統領はアパルトヘイト法案の廃止を打ち出す
1991年、ANC議長に就任
1993年、ノーベル平和賞受賞
1994年
南アで全人種に選挙権が与えられ
マンデラが初の黒人大統領に選出される
選出されたが問題は山積み
最大の難問は、白人をどう扱うか
白人は少数派だが
警察、軍、経済を支配している
初登庁の日
前白人官僚は予想に反し留任を頼まれ
赦しが恐れを取り除く最強の武器だ、と
警護班にも白人が組み入れられる
当時
南アにおいては
特権階級のスポーツであったラグビーは
アパルトヘイトの象徴であった
南ア代表チームは低迷中
南アの恥と呼ばれる
チームのメンバーは試合での敗北を
白人が黒人に負けた選挙と重ね合わせ
苛立ちをつのらせる
主将のピナールもその一人だった
黒人はそのチームの
チーム名、チームカラー、エンブレムなど
全てを変えようとするが
マンデラが阻止
白人から 黒人政治に対する
恐怖心を除く手段に
黒人から 白人がした過去の過ちに対する
嫌悪感を除く手段に
マンデラは白人の拠り所ラグビーを選ぶ
1995年ラグビー・ワールドカップは
南アでが開催される
マンデラは主将ピナールを官邸に招待する・・・
結局マンデラは 選手にエールを送る以外
特に何もしていない
初出場で優勝する幸運
それを政治に利用したマンデラ
使えるレンガが全て使わなくてはいけない
追い風に乗るのは気持ちがよさそうで
優勝賜杯を渡す時に言った「感動した」
の一言で拍手を貰った頃の小泉元首相を思い出した
マンデラはパフォーマンスのうまい人だった
悪意の人は全く出て来ない
40年以上続いたアパルトヘイトは
いったい何だったの ???
物事の裏と表を描く作品が多かったイーストウッド
今回は珍しく表だけを描いている
これは白人が都合良く見た南アフリカ ???
爽やかな反面
歴史の表面だけなめたような映画
僕はちょっと不満
2009年 アメリカ映画 132分
前2回のラグビーワールドカップの優勝国は
ニュージーランドとオーストラリア
そして3回目が南アフリカ共和国
南アフリカは未だイギリスの国だと
内外に新ためて印象づけた
この年のワールドカップ予選リーグで
日本は準優勝のニュージーランド相手に
145点の国際試合最多失点の記録を作った