「 ハート・ロッカー 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " THE HURT LOCKER "


監督 キャスリン・ビグロー
脚本 マーク・ポール
編集 ボブ・ムラウスキー、クリス・イニス
出演 ジェレミー・レナー
   アンソニー・マッキー
   ブライアン・ジェラティ


 戦争はドラッグだ
 戦闘でのRUSHはクセになる


   2003,3,20
  支持率低迷に悩むアメリカ大統領ブッシュは
  人気回復の切り札として
  イラクが大量破壊兵器を隠し持つと
  言いがかりをつけ イラクへの攻撃を強行

  はなから存在しない大量破壊兵器は
  当然見つからなかったが
  イラクでの利権を手中にしつつあるアメリカは
  治安の悪化を理由に 軍を滞在させ続けた


 バグダッド 2004
不発弾から故意に置かれた爆弾まで
多数の危険物が散在していた

アメリカ軍 危険物処理班は
その発見、撤去、爆破処理を行なう

安全の為、可能な限り
遠隔操作ロボットを使用した
しかし それが不可能な場合は人間が処理を行なう

爆弾をわざと発見し易い場所に置き
処理班の到着を待って爆発させる手口も多く
処理班の心理的不安は大きかった


B中隊所属の危険物処理班
爆弾処理中に死んだ処理班長の替わりに
赴任してきたジェレミー軍曹
アフガニスタンで経験を積んだ彼は
自信に満ち、敢て危険を避けようとしなかった
彼のその態度は同じ班のアンソニー軍曹を苛つかせた

 B中隊 任期明けまで 残り38日・・・


  彼らは誰と戦っている ?
  自分達の作り出した影法師 ?
  
  本当に恐怖と苦悩を感じているのはイラク人
  そのイラク人の恐怖を全く描いていない

  アメリカ兵の任期は1年
  彼らには帰る国がある
  そして次の中隊がやって来る
  薄笑いを浮かべた兵士がやって来る

  イラク人の苦悩に1年の期限はない

  アメリカ側しか見えないこの映画は
  夢の中で見えない誰かに脅えるような
  決して裏を見せない幻覚のような
  非常に気味の悪い映画になった

  それが監督の意図だとしても
  この映画が多数の賞を取ったのも
  気味が悪い


 $0・・映画toほげほげ-ハート・ロッカー


2009年 アメリカ映画 131分
 アカデミー賞 作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞
        音響効果賞、録音賞受賞
 全米批評家協会賞 作品賞、主演男優賞、監督賞受賞
 NY批評家協会賞 作品賞、監督賞受賞
 LA批評家協会賞 作品賞、監督賞受賞
 放送映画批評家協会賞 作品賞、監督賞受賞



  戦争映画の感想を読んで気になる事

  一つ、面白かったと言う感想
     戦争を面白がっていいんですか ?

  一つ、リアルだったと言う感想
     戦争を経験した事あるんですか ?
     ないなら何故リアルと言えるんですか ?


  好意的に見れば

  映画冒頭で言う
    戦争はドラッグだ
    戦闘でのRUSHはクセになる
  がテーマ

  戦争と言う名のドラッグに犯された
  ドラック中毒の主人公
  ドラッグから抜けられずに
  また戦場に戻る
  その顔の何と嬉しそうな事か

  彼を英雄と見るのは全然見当違い
  彼は恐ろしいドラッグ中毒者だ

  イラク人は
  アメリカが送り込んで来るドラッグ中毒者に
  自衛の為に爆弾を置いているのだ

  若者を中毒にし
  死ぬまで放さない
  戦争の恐ろしさを描いた反戦映画

  敵はイラク人ではなく
  戦争と言う名のドラッグであり
  顔無きイラク人は被害者だ


  好意的に見れば、そう取れるが
  そうは見えない

  駄作