少年ジャンプで「バスタード」を連載していた萩原一至先生がちょいちょいYouTubeで他の漫画家と対談をしている。
まぁ・・・なんとなく分かってはいた事だが、明らかに元気だ。
対談内容で触れているバスタードの諸々からも、既に続きを描く気が無いのも伺える。
残念だが・・・そもそもが既に「風呂敷を広げ過ぎた」という段階を超えて「破綻」してしまっているので、仕方が無いと言えば仕方が無い。
昔のブログでも述べたのだけれど・・・ファンタジーやSF物で現実の聖書やその大宗教を絡めると、大抵は破綻する。
特にバスタードなどは、古典的なファンタジーをベースにして、その世界観の中にある神や歴史も踏襲していたわけなので、そこに現実世界の宗教をぶっこめば、「今までの世界観って何?」となるのは当然だ。
エルフやドワーフや精霊という「長寿」という種が存在するのに、今の世界の歴史が400年しか無いというのもおかしな話になる。
創作物なんてどれも矛盾や破綻は存在するし、長編人気作などは、それをファンが穴埋めしたり補完したりという作業が行われるのが常だけれども・・・
バスタードは、それでどうにかなる状況じゃない。
三浦建太郎先生の訃報の折にも述べたが・・・この年になると、「漫画の綺麗な完結」というのは当たり前ではないというのをしみじみと感じる。
最後まで描いてくれている先生方には、感謝 or 尊敬・・・だ。