M先生から、滝のように音のあるところへ行くのもいい、と勧められたことを話すと

彼はデートに誘ってくれ、滝がある場所を調べておいてくれたが、

いざデートという日、私のアトピーがひどく、ドタキャンしてしまった。

アトピーで予定をキャンセルする、または、会う約束もできない、なんてことは、

以前のラブラブ恋人時代にはよくあった。

そのときは「そう?わかった。ダメモトで聞いてみたんだ。無理しないでね。よくなるといいね」

と、それでメゲる?ことなく、

毎日連絡をくれ、たとえだめでも、会おうと誘ってくれたものだ。

その毎日必ず電話とメールがあった以前とは違って、ただでさえ、最近は電話もメールもこなくなっていたのが、

それ以来、より一層、連絡がこなくなってしまったように思えた。


彼のことが気になって我慢できず、3日に1回くらい、私のほうからメールをしていて、

それの返事は返ってきた。

が、たまには彼のほうからきてほしいと思って、1週間近く放っておくと

彼から何も来ず、我慢できずまた私のほうからメールか電話をする、というパターンの繰り返し。

ごくたまに、彼のほうからメールがきたりすることもあるが、

それは本当に少ない。

以前は、毎週末に会うのも当然のお約束だったのに、

彼のほうから誘ってもくれない。

私のほうから誘おうにも、またアトピーでドタキャンになったら申し訳ない、という気持ちで

なかなかできないでいた。

かろうじて、私の誕生日にはレストランを予約してくれ、デートしたが、

会ったのは、仮面恋人になってからのこの2か月間、たったそれだけ。

会ったときは、以前のラブラブ恋人だったときのように手をつないで、楽しく話して

それは以前と全く変わらなかった。

だから、会っているときに限っては「ラブラブだったころの前に戻ったみたい」「本当にうつ病なの?元気そう」と思っていた。

ただ、以前と違ったのは、好きだ、愛してる、早く会いたい・・・等の、私への気持ちのことばと、

結婚の話が一切なくなったこと。

逆に私のほうは、口で言うのは恥ずかしいので、メールで「元気?いつも気にしてます」とか、

「早くりょうさんに会いたいな」などと、自分の気持ちを伝えるようにはしていた。

というか、好きなら自然に出てくるものなのだ。

もともと恥ずかしがり屋で意思表示ができない性格の私でさえ・・・。


彼の気持ちが全くわからなかった。

好きなら、声が聞きたい、話したい、会いたい、と思うのが普通なのではないだろうか。

しかも以前は頻繁に連絡をくれ、はっきりと口に出して意思表示する人だったのに、あまりにも前と比べて極端すぎる。

私への愛情がないのなら、はっきり「別れよう」と言ってほしい。

それは、二人の間でいざこざがあり連絡なしの期間後に会って、これから付き合いを続けていくかどうか話し合った際に、

彼にはっきり伝えた。

「私と別れたいのなら、はっきり言って。受け入れるよ」と。

でも彼は、そのときは「このまま終わりにしたくない。これからも続けていこう」

と言ったのだ。


別れようと言われたら、

そのときはつらいけど、踏ん切りがついて、次のステップに進める。

でも、私だけが一方的に好きで、彼のほうに気持ちがなくて

こんな仮面恋人を続けているのは、本当につらい。

私への気持ちはもう無いが、

私のほうが自分のことをせっかく好きでいてくれるから、

このまま切るのはもったいない、と思って、

次の彼女を見つけるまでのつなぎで仕方なく付き合っているのだろうか。

もしかしたら、今、一生懸命、またインターネットや結婚相談所のようなところで、彼女を探しているのかもしれない。


でも、彼はうつ病だから、

積極的に何かをしようという気が起きなくて、

私への愛情があっても、そうできないのか。

しかし、彼はジムに行ったりゴルフを習い始めたり、近くをジョギングしたりと

積極的に体を動かしているようなのだ。

何もしたくない気分だ、とは思えない。

または、何か私に言いたいけど言えない事があって

言いたくないかもしれないけど、何か隠していることがあって、

以前のようにできないでいるのか。

とにかく、私ができることは何でもして、彼を支えていきたいと思った。


最初は、何も見返りは求めない、私が好きだから、それでいい、と思っていた。

少しでも彼が元気になるようにと、自分の悲しい気持ちは彼には決して見せずに、

彼の前では、努めて明るくふるまっていた。

でも、彼のことを想えば想うほど、どんどんつらくなってしまう。

 うつ病とか、そういうのは、私は気にならない。

 そんなりょうさんを含めて、ずっと支えていきたいと思ってる。

 でも、りょうさんは私のこと、どう思っているの?

 私への気持ちがないなら、はっきり言ってほしい。


一人になると、そういうことを考えては、また涙を流していた。